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お酒・飲酒は20歳を過ぎてから
日本ワインの生産量、ワイナリーの数ともに日本一で、2019年に「ワイン県」を宣言した山梨では、個性豊かなワインがたくさん造られています。なかでも注目を集めているのが「甲州」と「マスカット・ベーリーA」。どちらも日本固有の品種で、主産地である山梨では各ワイナリーが長年、栽培から醸造までさまざまな研究を重ねてその味わいに磨きをかけています。特に甲州は、権威ある国際コンクールでの金賞受賞も相次ぎ、世界で評価されるようになりました。
甲州やマスカット・ベーリーAから造られたワインは華やかな場はもちろん、いつもの気取らない和食との相性がいいのも魅力。日々の食卓で楽しむ人も増えていて、国内はもちろん、和食ブームの海外でも飲まれています。
また、ワインでは日本で初めて国税庁長官の指定を受けた地理的表示「山梨」(GI Yamanashi)にも注目。県内収穫で一定の糖度以上のぶどうを使うなど、原料や製法等の基準を満たし、品質審査に合格したワインのみが、地理的表示「山梨」(GI Yamanashi)を名乗ることができます。ラベルの「山梨」「GI Yamanashi」の表記は、正しい産地と確かな品質の証です。美味しいワイン選びの目印にしてください。
「山梨ワイン酒造組合」のサイトでは、各ワイナリーの上質で個性溢れる「GI Yamanashi」ワインを購入することができます。ぜひお気に入りの一本を見つけてみてください。
山梨の大地が育むワインの魅力とその楽しみ方をピックアップ!
海外でも高い評価を受ける甲州ワインは、日本固有の品種「甲州」から造られる白ワイン。甲州ぶどうはその名の通り山梨が発祥の地であるとも言われ、そのほとんどが山梨で栽培されています。
和柑橘系の香りと穏やかな酸味のすっきりとした味わいの甲州ワインは、和食など素材を活かした料理によく合います。なかでもお刺身やお寿司がおすすめ!ワインも料理もより深い味わいを楽しめます。さらに美味しさを求めるなら、ワインと同じ産地の山梨県産食材を使った料理とのマリアージュが最高!「甲州地鶏」の塩焼き鳥や、キングサーモンとニジマスを掛け合わせたブランド魚「富士の介」の刺身、甲州名物「アワビの煮貝」などと合わせて、究極の相性を楽しんでみてください。
甲州は、ワインと沈殿したオリを長く接触させるシュールリー製法を始め、樽発酵や樽熟成、スパークリングなど造り方も多様です。最近は、果皮や種子も含めて発酵させた豊かな香りと味わいのオレンジワインも人気です。
マスカット・ベーリーAは日本固有の黒ブドウ品種のひとつ。軽やかなものから力強い味わいのものまで幅広いスタイルの赤ワインを生み出します。フルーティでやさしい味わいで、なんといってもいちごのような甘さを感じる香りが魅力です。
醤油や甘辛い味付けの和食との相性がよく、タレ焼き鳥や煮豚、肉じゃがなどとマッチします。山梨県産食材を使った料理とのマリアージュを楽しむなら、名物「甲府鳥もつ煮」や「富士桜ポーク」の煮豚、少し甘めのソースを使った「ジビエ」料理、小ぶりのジャガイモを味噌や砂糖で甘辛く煮詰めた「せいだのたまじ」などがおすすめ!お互いの美味しさを際立たせてくれます。
その年に収穫されたぶどうで造った新酒を「ヌーボー」といいますが、山梨県では世界に誇る日本固有のぶどう品種である「甲州」と「マスカット・ベーリーA」で造られた新酒ワインを「山梨ヌーボ-」と命名し、毎年11月3日を解禁日としています。「山梨ヌーボー」は軽やかでフルーティーな香味が特徴。洋食とも和食とも楽しめるワインとして、毎年高い人気を集めています。デラウェアやアジロンダックなど一足先にリリースされている新酒とともに、その年の収穫を喜び感謝し祝うワインとして、ぜひ「山梨ヌーボー」を味わってみてください。