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小宮山光夫

小宮山光夫

「継続は力なり」、「失敗は成功のもと」だよ。

元々宮大工であったが、知人の縁で宝石研磨の世界へと進み、持ち前の
器用さと底知れぬ努力で宝石研磨の技術力を身につけた。
一級宝石研磨士、やまなしの名工、山梨県伝統工芸技能者、ジュエリーマスター
の称号を持ち、「技術と作品は進化し続けなければならない」だから私も生涯職人
である必要がある。そして自分にしかできない作品を作り、沢山のお客様の喜ぶ顔が
見たいと笑顔で語る小宮山光夫に迫った。

この業界に入られたきっかけは?

もともと父親の元で宮大工として働いていたんだよね。

そうなんですか?全然ジュエリーとは、関係ないですね。

うん。でも、4~5年で宮大工をやめて、知人の縁で宝飾品の流通の仕事を手伝ったんだ。それから、原石の販売をして、宝石研磨もするようになったんだ。ジュエリー職人の仕事は、大工の仕事と相通ずることがあるんだよ。ジュエリー職人も大工も細かい仕事は全部自分でやるし、仕事は見て覚えないといけない。扱うモノが木から石になったってだけって感じかな、だから、最初は大きい作品した作らなかったね。石って小さいから。(笑)
そのうちいろいろと苦心して、だんだん小さい作品が作れるようになって、絵柄があるモノも作れるようになったよ。

でも、異業種だったから苦労されたんじゃないですか?

最初は、原石の販売が中心だったんだけど、毎日、宝石研磨職人の工房に行って、カットや研磨やインタリオ(裏掘り)の技術を見て学んだんだ。それでね、自分でもルースをつくるようになったんだ。その技術を身につけるために、必死に練習したけどね。今では、自分のイメージどおりにできているよ。インタリオは、ペンシルっぽいタッチでささってやっているよ。あと、かっこみもしているね。デザイナーさんに人気だよ。

すごい!1人でなんでもされているですね!

見て、覚えて、作る練習をして会得するが基本だね。人に聞くのは1人ではどうしようもない時だけさ!

作品を作りはじめて何年になるんですか。

あんまり勘定したことないけど、40年くらいかな。さっきも言ったとおり研磨もやっているけど簡単なモノであれば自分で彫ったりもしているよ。最初の頃の作品は、取っておくようにしているんだ。だんだんうまくなってくるはずだからね。成長がわかるから。(笑)

これは、不思議な形ですね。

これは、空飛ぶ円盤みたいな形でワンドっていうんだけど、マッサージの道具ですごく人気だよ。こんなモノを扱っているのは、甲府では俺しかいないんじゃないかな。(笑)
メジャーじゃないマイナーなモノばっかりだもん。マイナーならナンバーワンだよ!

これすごく綺麗!!

流れ星っていう作品なんだけど、最初の話をすると失敗作だったんだ。どうしようかなって考えてたら、ここに星屑をつけたら流れ星になるなと思ってさ。いろいろ工夫したんだよ。機械加工で手を加えず、右から左への仕事もあるけど、俺はやっぱり職人の手で作ることが大切だと思う。そのためには、努力を惜しまないよ。

すごい!!見せていただいたカットされた石が数々のコンクールで受賞されているんですね!!仕事へのこだわりはありますか?

親父が「一生懸命」ってよく言っていたんだけど、年を重ねるごとに、この言葉の重みが理解出来るようになったんだ。俺は、小売もやっているから、現状で満足していると時代においてかれること、自己満足で作ったものは、消費者の心には届かないことをよく知っているんだ。だから、自分の技術も作品も現状維持だダメなの。常に進化しないとね。俺は、いつでも自分の技術を磨いて、目の前のお客さんが満足するような作品を作ろうと思って仕事をしているよ。

こちらの原石は、すごい量ですね!

若い頃は、自分で海外に原石を求めて行ったよ。この原石1つ1つに思い出があるんだ。全部語れるよ!自分で手に入れた原石は、研磨しようと思わないんだ。石には、本当に癒されるよ!

石好きということがすごく伝わってきます!

うん。石の力を信じているんだよ。

小宮山さんといえばこの技術って、ありますか。

インタリオ!今は、もうこれだね!星の形も全部違うし、流れ星の形も全部違うし、1つずつ勉強してね。やっていくと面白いよ。

インタリオの作品、本当に美しいです!最後に、これから職人を目指す若者に向けて一言お願いします。

俺は、デザインばかりではダメだと思う。自分で思いどおりに加工も全部できる人、つまり、アーティストにならないと。そして、自分で販売もしていってほしいな。頑張って誰もが認める本当のプロフェッショナルになってほしいね!

石に対し真摯に向き合う気持ちがすごく伝わってきました!今日はありがとうございました。

2020年3月19日 インタビュー掲載

企業情報

名    称:クラウン商会

住       所:山梨県甲府市高畑1-22-18

電       話:055-224-5637

F   A  X:055-226-8366

事業内容 : 宝石、貴石の研磨・彫刻  原石の販売

自社の強み:原石の取り扱いから、カット・彫刻まで全部やっております。

 

 

ミルキーウェイ2

宝石研磨石創作デザインコンテストで知事賞を受賞したミルキーウェイ

 

かっこみ2

かっこみの作品

 

原石コレクション

所有する原石の一部

 

小宮山光夫3

小宮山光夫

●1950年生まれ。●クラウン商会代表。●山梨県知事認定宝石加工、一級宝石研磨士、やまなしの名工、山梨県伝統工芸技能者。宝石研磨コンクール山梨県知事賞受賞。●山梨県ジュエリーマスター試験実施委員を務める。

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