Yamanashiウッド・チェンジ・ネットワーク
山梨県木造建築設計講習会
山梨県では、民間建築物等への県産木材の利用の促進を図るため、Yamanashiウッド・チェンジ・ネットワークの会員と連携し、人材育成、普及啓発活動などに取り組んでいます。
このたび、木造建築に関する技術力向上と県産材利用の理解促進を目的として、「山梨県木造建築設計講習会」を開催します。
山梨県木造建築設計講習会(第2回)参加者を募集します
第2回は、県内の建築士・設計技術者のみならず、木造建築に関心のある方どなたでも参加可能で、県産材製品がどのように製造されているかを実際にご覧いただくことができます。
この機会に是非、県産材が加工される様子をご覧頂いて、山梨県産木製品の魅力を感じてみませんか?
- 日時 令和7年11月28日(金曜日)13時30分~16時00分
- 会場 南巨摩郡南部町南部8013番地1南部町森林組合
- 集合 甲府市丸の内1-6-1 山梨県庁防災新館噴水広場前12時20分
- 行程 12時30分県庁乗車(バス移動)~13時30分組合着~講義・見学~16時00分組合発(バス移動)~17時00分県庁下車解散
- 対象者 建築士・設計技術者の他、木造建築に関心のある方(高校生以上)定員20名
- 参加料 無料
- 主催 Yamanashiウッド・チェンジ・ネットワーク(※)[事務局山梨県 森林環境部林業振興課、一般社団法人 山梨県木材協会]
- 内容 講議「県産材を使用した非住宅木造建築物設計のポイント」、「製造する県産材製品の種類・規格、調達方法、納品期間について」、製造工程の見学(製材機、乾燥機、仕上げ加工機等)
募集チラシ 山梨県木造建築設計講習会(第2回)参加者を募集します(PDF:1,391KB)
Yamanashiウッド・チェンジ・ネットワーク設立の背景
- 近年、地球温暖化対策、地方創生や働き方改革など社会的な課題に対応した取り組みとして、企業においても、循環資源である森林や木材の利用を促進する機運が高まっています。国では、このような機運の高まりを捉え、民間非住宅建築物等における木材利用の促進に向け、建設事業者、設計事業者や実際にこれら建築物の施主となる企業が一堂に会する懇談会「ウッド・チェンジ・ネットワーク(林野庁HP)」を平成31年2月に設立しています。
- また、本県においても、多くの人工林が本格的な利用期を迎え、森林資源の循環的な利用の確保が求められている中、平成31年3月「山梨県県産木材利用促進条例」を制定し、県産木材の更なる利用の推進を図っていく必要があります。
- そこで、民間建築物等への県産木材の利用促進に向け、行政や林業・木材産業関係団体、建築設計・建設業者団体に加え、商工関係団体による、『Yamanashiウッド・チェンジ・ネットワーク』を立ち上げ、県産木材の積極的な利用による、持続可能な社会の実現に向け、県産木材が利用しやすいプラットフォームづくりに取り組むこととしました。
設立総会
県や林業・木材産業関連に加え、商工など10団体が連携し、木造化の推進による持続可能な社会への移行を目指すため、当ネットワークを立ち上げ。
会長に就任した長崎知事
目的
- 民間建築物等に県産木材の利用の促進を図るため、産官民が連携することで
環境・経済・社会が好循環する持続可能な社会の実現を目指す。
構成等
- 協議会は、県産木材の利用に取り組もうとする企業、団体、行政組織等によって構成
活動報告
運営委員会
- 民間建築物の木造化・木質化の拡大に向け、取り組みを進めるための運営委員会を2回開催し、県産木材を利用する上での課題などについて議論が行われた。
- また、来年度以降、本格的な取り組みを進めるために、木造施設整備の掘り起こしを目的とする出前講座の開催や、技術セミナーの開催などの木造技術者を養成する専門部会を設置することや、施主からの木造化の相談を受けるよろず相談窓口を設けることを決めた。

第1回運営委員会(令和元年10月30日) 第2回運営委員会(令和2年1月20日)
シンポジウム
- 基調講演では、「企業価値を高める木造建築」と題したウッドソリューション・ネットワークによる講演が行われた。
- パネルディスカッションとして、医療機関に製品を卸している経営者や林業、設計団体関係者などをパネリストに迎え、病院などの医療機関には、人に優しい木材の特性が合っていることや企業の社会的責任として木材利用を積極的に取り入れることのメリット、森林の現状などに関して活発な意見交換が行われ、参加者から「木造に対しての見方が変わった」などの感想があり、木材利用の意義などについて理解を深める機会となった。

対象者:商工、設計、建築、林業・木材産業関係事業者、
参加者数:約100名

技術セミナー等(育成部会)
- 県産材の利用促進に向けては、木材調達や木質構造などに精通した技術者の育成が急務となっていることから、需要者ニーズに応じた木造設計ができる技術者を育成していく。(令和2年度は課題などを協議する技術者育成検討会を実施)
- 建築設計、林業・木材関連産業、行政などを対象に木造技術セミナーを開催し、基調講演では、「木材の調達・流通に関して地域材を使うために」と題して、パワーブレイス(株)ウッドデザイナー谷地大輔氏による講演が行われた。
日時:令和2年12月1日
対象者:商工、設計、建築、林業・木材産業関係事業者、
参加者数:約60名+web視聴

「ウッド・チェンジやまなし」特別番組の放映について(企画部会)
この度、「ウッド・チェンジ」を知るきっかけとしていただけるよう特別番組を制作・放映しました。
「ウッド・チェンジやまなし~今こそ木とともに暮らす生活に~」(PDF:311KB)
放送終了後の現在は、こちら(PDF:686KB)(一般社団法人山梨県木材協会HP)から見ることができます。
「ウッド・チェンジやまなし」木造・木質化相談窓口の開設について
「やまなしの木を使いたいけど、どこに相談すればよいのか・・・」、そんな悩みにお答えするため、木造・木質化に関する相談窓口を開設することとしましたのでお知らせいたします。
「ウッド・チェンジやまなし」木造・木質化相談窓口の開設について(PDF:1,307KB)
木造建築に関するアンケート
令和5年度木造建築に関するアンケートについて
木造建築及び木質材料の使用に対する意識を調査するため、令和5年11月に県内企業に対しアンケートを実施しました。
調査方法
調査対象者:県内の商工関係団体会員及びやまなしSDGs登録企業(約7100社)
調査期間:令和5年11月1日~11月30日
回答方法:WEB回答方式
回答者数:67社
アンケート内容(PDF:2,016KB)
アンケート案内(PDF:641KB 
特典:山梨県内の木造建築の事例と木造建築のメリットが分かる冊子「木という選択」(PDF:4,267KB)
アンケート結果
結果概要は以下のとおりです。
アンケート結果概要(PDF:1,013KB)
業種
様々な業種の会社から回答がありましたが、建設業や金融業から最も多く回答がありました。

規模
回答した会社の規模は、50人以下が全体の6割を占めました。

木造建築の採用経験
約4割の26社が、過去に建築物を木造化した経験がありました。

木造採用理由(複数回答可)
採用理由を見ると、「木造の温かみを活かしたかった」や「環境に良いと考えた」が最も多く、木材の質感や環境保全効果を求めて採用した事業者が多くいることが分かりました。
一方で、「鉄骨造と比較して工事費が安い」や「鉄骨造と比較して工期が短い」と回答している事業者も一定数存在しました。

木造を採用しなかった理由
木造を採用しなかった事業者は、全体の6割を占める41社でした。
採用しなかった理由としては、「設計・施工業者の勧めがなかった」が最も多く、「耐火性に不安」、「耐久性に不安」、「耐用年数が短い」といったデメリットを挙げる回答のほか、「木が使えると思っていなかった」という回答も見られました。

木造の検討意向
今後、新築・改築の予定がある事業者25社の内、19社が木造を検討したいと回答しました。
検討理由としては、木造採用理由の結果と同様、「木造の温かみを活かしたい」や「環境に良いと思う」が最も多く、「企業イメージを向上させる」という理由も挙がっています。
