更新日:2024年1月16日

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野菜にとって一番気持ちいい環境を作る農業【前編】

小黒裕一郎氏

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2005年に奥さまと山梨に移住してから農業に携わり、2011年に独立就農した小黒さん。現在は無肥料、無農薬の「自然栽培」で野菜づくりをしています。また「みずがきベジタブル」の代表として、北杜市で農業を始める仲間を増やすため、農業研修や就農サポート等にも取り組む小黒さんに、農業に対する思いなどを伺いました。

北杜市の豊かな自然の中で
新規就農者としての第一歩を踏み出した

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「みずがきベジタブル」は山梨県北杜市須玉町の増富地区・津金地区で農業を営むメンバーで設立したグループで、現在は4名が中心となって活動を行っています。メンバーは、全員北杜市に移住してきた新規就農者で、農機具と出荷関連施設の共同利用や農業資材の共同購入、農作業の助け合いなどを行う一方、新規就農者の農業研究やサポートも実施しています。
「2005年に山梨に移住した当時の私は、アウトドアや環境について関心がありました。農業を始めたのは妻が農業に関心を持っていたことがきっかけです。実際に農業をしてみたらとてもしっくりきて、どんどんハマっていきました。現在私は環境への負荷が少ない『自然栽培』という栽培方式を実践し、同じ志をもった仲間と共に『みずがきベジタブル』の活動もしています。メンバー全員がそれぞれに目標を持ち、熱意を持って日々農業に向き合っています」。

農薬も肥料も使わず、その土地が持つ養分だけでつくる「自然栽培」に挑戦

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小黒さんが行っている「自然栽培」は、肥料も農薬も一切使わない栽培方式です。有機質の肥料堆肥も使わないため、一般的な有機栽培とも違い、その畑にもともとある養分だけで作物を生産していく方式です。
「私は北杜市に来てから6年間、有機栽培をしていました。しかし有機質の肥料でも環境に負荷を与えてしまうことを知り、当時はまだ普及していなかった『自然栽培』に取り組む決意をしました。しかし情報もほとんどない状態でのスタートでしたから、最初はまったく野菜が栽培できませんでした。難しかったですね。でも失敗を繰り返す中で、工夫を重ね、土壌や気候といった環境の条件に合う野菜を見つけていきました。現在ではトマト、ミニトマト、トウモロコシ、カボチャ、シシトウ、コマツナ、サニーレタスなど約10種類の野菜を作れるようになりました」。

野菜がのびのび気持ちよく育っていける環境づくり

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「肥料をあげないと、根は養分を求めて地中深くに伸びていきます。その時に土が硬いと枯れてしまいますが、この地域の土は、水持ちが良く、且つ水はけも良い上に柔らかくてフカフカしているので、根がぐっと入っていけるため、野菜づくりに適しています。他にも、除草や、防虫ネットやマルチ、ビニールの雨よけなどを使用して、虫や温度、雨などの対策も行っています。また種についても自家採取を基本とし、購入の場合も、由来がわかる種のみを購入しています。自然栽培は、栽培地の土地で野菜を育み、その野菜が持つありのままのおいしさを生み出していく方式です。そのために私たちは『野菜がのびのび気持ちよく育っていける』をキーワードにしています。近年仲間も増えたおかげで、研究や共同作業が進むと共に荒廃農地もどんどん解消できて畑の状態も整ってきました。農業は地域みんなで取り組んでいくものだと私は思っているので、これからも仲間を増やして、自然栽培の技術を伝承し、地域を盛り上げていきたいです」。

【後編】は、「みずがきベジタブル」藤田久雄さんの米作りを紹介します。お楽しみに!

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