更新日:2022年4月7日

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やまなしの大地が育てる甲州牛

原 廣一氏

風光明媚な地で育まれた甲州牛

原氏1

 緑あふれる山々に囲まれているやまなし。そのゆたかな自然の中で、丹念に育て上げられる“甲州牛”という山梨県が誇るブランド牛肉があります。
今回は山梨県の北西部、北杜市高根町で甲州牛を生産している原さんにお話を伺いました。
 「私の父が40年前に和牛の繁殖と肥育を一貫した経営を始めました。しかし、3年前に父親が亡くなったことをきっかけに、それまで20年間務めた県立八ヶ岳牧場を退職して、家業を継ぎました。」と原さんは語ってくれました。現在は原さんご夫婦と母親、1名のアルバイトで経営をしています。
 「ここは天気が良ければ、南には富士山、北には間近に八ヶ岳がよく見えます。こんな景色見られる場所は山梨でもそれほどないのではないでしょうか。」と笑顔で語る原さん。このような自然あふれる風光明媚な地でのびのびと育てられることが、良い牛を育てることができる秘訣なのではないでしょうか。

やまなしが誇る甲州牛とは

原氏3

 “甲州牛”とは、山梨県で飼育された黒毛和種の中で等級が4等級以上に格付けされた品質が最高ランクの銘柄和牛のことをいいます。
原さんが育てる甲州牛は、きめ細やかなサシが入り、柔らかな肉質と鮮やかな色、そして豊かな風味や舌触りが特長です。
 「私の育てている牛は、生まれてから出荷するまで約2年半かかります。それまでなるべくストレスを与えないよう、エサや環境に配慮しながら大事に育てています。」
 牛のエサは、牛舎のすぐ近くでとれた牧草や、なるべく自分のところで収穫した稲わらを与えているということです。「やはりやまなしで育ったものを与えてこそ、真の甲州牛といえるのだと思います。それに、自分の周りで管理され、安全であるとよく分かっているエサを与えることで、消費者の方においしい甲州牛を安心して食べてもらえるのだと思います。」と原さん。
 牛に与えるエサがどういったものであるのか、しっかりと把握するという心がけが、結果として消費者への安心安全へもつながっています。

良質な肉牛生産を助ける最先端の技術

甲州牛1

 原さんは、ICT技術を活用した飼育管理を行うことで、作業の省力化や最適化を図っています。牛の首元につけられた発信器から、リアルタイムでその牛の体温や行動を管理できるので、発情や疾病などの早期発見につなげることができます。
 「これまでは、常に牛の様子を観察しなければ、その時々の牛の状態は分かりませんでした。けれども、このツールを活用することで、種付け作業は時期を逃さずにより正確にできるようになりました。」と語る原さんですが、実際に牛たちを目で見て、触れてみることも大事にしています。「データでは現れない微妙な牛の状態が分かりますし、何より愛着がありますからね」。
 原さんは、最先端の技術を活用しながらも、牛たちを第一に考え、愛情を持って接することを大切にしています。

最高の甲州牛を育てるために

原氏2

 エサや飼育環境を整えることに加えて、血統や相性を考慮した種付けを行うことも重要なことだと、原さんは言います。
 「過去に品評会で受賞した牛については、どのような組み合わせで交配したのかが分かります。そこで、情報を集めて、なるべく良い牛が生まれてくるような組み合わせを考え、それに基づいて作業を行うようにしています」。
 良い牛を育てるための飼育環境はもちろん大事ですが、その前段階から情報を集め活かすことで、さらに良い牛を育てられる可能性が上がるとのことでした。そうした努力もあったからこそ、肉畜鶏卵共進会(牛肉の部)の金賞受賞につながったのだと、原さんは考えています。

牛たちと共に歩む未来へ

甲州牛2

 「甲州牛は他県のブランド牛に比べたら、まだまだ知名度は低いと思いますし、食べたことのある人も少ないと思います。」と語る原さんは、もっとより多くの人に、甲州牛について知って、食べてもらいたいと考えています。
 また、原さんは、牛たちへの想いについても次のように語ってくれました。「自分が手塩にかけて育てたので、可愛くもあるのですが、最終的にはその命をありがたくいただくことになります。私たちにできることは、牛への感謝の気持ちを忘れないこと。そして、皆さんに美味しく食べていただくことです。」
原さんの言葉からは、命と真摯に向き合っているという重みが伝わってきました。これからも、原さんは未来に向かって、牛たちとともに歩んでいきます。

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