ページID:85579更新日:2018年9月28日

ここから本文です。

平成30年度の発掘調査速報

発掘調査速報一覧

新町前遺跡H30年5月24日

発掘調査

発掘調査情報

遺跡トピックス一覧

富士山の調査

史跡銚子塚古墳へようこそ

作業員募集のお知らせ

資料普及活動

学校教育・生涯学習への協力

講師派遣

研究紀要一覧

刊行報告書一覧

展示会・イベントなど

甲府城学問所

遺跡発掘展&展示

遺跡調査発表会

埋文シンポ

発掘体験セミナー

各種イベント

Q&A・用語集・その他

出土文化財のいろいろ

Q&A

まいぶん用語集

空撮写真目録

 

新町前遺跡の発掘調査がはじまりました(平成30年5月24日更新)


埋蔵文化財センターでは、増穂商業高校、市川高校、峡南高校の3校の統合再編において新たに整備される峡南地域単位制、総合制高等学校の校舎新設に先立ち、平成30年4月26日から市川三郷町市川大門において発掘調査を始めました。
今回発掘調査を行う遺跡は「新町前遺跡(しんまちまえいせき)」といい、平成29年度に実施した試掘調査の結果、新たに発見された古代~中世にかけての遺跡です。
現在は、遺跡が埋まっている深さまで重機を使って掘削しています。重機を使ってある程度遺跡に近づいた後、人力で慎重に掘り進め、当時の遺跡の様相を掘り出していきます。
新町前写真1

写真:重機を使って遺跡のある深さまで土を掘削しているようす(後ろに見えるのは市川高校校舎)

発掘調査区域内は重機が稼働しており大変危険なため、関係者以外の立ち入りはできませんのでご了承下さい。

 

中世の水田跡発見!(平成30年6月15日更新)

調査開始から約1ケ月が経ちました。今の新町前遺跡では、中世の水田跡が見つかっています。

水田の土を少しずつ削り落としていくと、水田の耕作土の中に砂が楕円形に入る部分があることに気がつきました。

そして、その砂の範囲を白線で縁取りをしていくと・・・

水田跡に残る足跡

【写真:水田跡に残る足跡(写真上にみえる線は水田の畦の跡)

な、なんと、水田の上を歩く人の足跡だったのです!

水を張ったやわらかい水田の土の上を歩くと、体重で足が沈みますよね。その沈んだ足を引き上げたときにまわりの水と一緒に細かい土が入り込むことで、今回のように足跡としてみつかったのです!

当時の人たちは、数百年も経って自分の足跡が見つけられるとは思わなかったでしょうね。

中世の水田面調査終了!石積みの水路も見つかりました!(平成30年7月27日更新)

 中世の水田面の調査が終了しました。この遺構面で見つかった遺構は、水田面4枚とそれらを区画する畦(あぜ)、水田に水を引き込む取水口がある石積みの水路です。

新町前遺跡の遺構配置概要図

【図:遺構配置概要図(上が北)】

 

 石積みの水路は、東から西に向かって流れていました。護岸の石積みは丸い河原石で造られており、水田に水を引き込むための取水口が1ヶ所見つかりました。

新町前遺跡の石積み水路

【写真:石積みの水路】

 

 安定して水田に水を引き込むために、丹念に水路が造られています。機械を使わずに、こんなにたくさんの石を運ぶのはとても苦労したことでしょう。

新町前遺跡の取水口

【写真:取水口】

 

水田面の調査終了! そして次の遺構面へ・・・

 水田面の調査終了したところで、ラジコンヘリを使って空から写真撮影を行いました。調査区の少し上に見える横長の建物は市川高校です。

現在は、下層の遺構面に向かって掘削作業を行っていますので、水田面はすでに見ることはできません。

新町前遺跡の空中写真

【写真:空中写真(北から南方を望む】

 

平安時代の竪穴建物跡見つかる!(平成30年9月7日更新)

【平安時代の竪穴建物跡見つかる!】

中世の水田跡の調査が終了し、さらに深いところにある遺構面の調査を行っています。

 

現在の地表面から約2.3mのところで、平安時代の竪穴建物跡がみつかりました。

竪穴建物跡調査中 建物跡から土器片

写真:竪穴建物跡調査中・・・ 写真:建物を掘ると、土器片がちらほら・・・

【建物跡に付属するカマド】

竪穴建物跡には煮炊きをするためのカマドが設置されています。

そのカマドの周辺には・・・

カマド周辺から出土した土器 カマド測量

写真:カマド周辺から出土した土器 写真:カマド測量風景

たくさんの土器がみつかりました!

みつけたカマドはしっかりと測量して記録します!(写真右)

どんなひとがすんでいたのかな・・・

思いを馳(は)せて今日も元気に調査を進めます!

【調査区拡張!また水田面の調査を行っています。】

市川三郷町民体育館の解体が終わり、体育館跡地の発掘調査に着手しました。

体育館跡地についても、これまでの調査区と同様に中世の水田面が広がっています。

また、足跡がいっぱい見つかるかな?この水田面の調査状況は次回・・・

 

中世の水田面が広がりました!(平成30年9月28日更新)

【中世の水田面が広がりました!】

東側に調査区を広げると、やはり中世の水田面が広がっていました。水田に伴う用水路も東側に延びており、周辺でひろく水田が経営されていたことがわかります。

水田面 用水路

写真:新たに広がった水田面      写真:東側に延びる用水路

 (写真中央の高まりが水田の畦)

現在、1番初めに調査を開始した1区と同様に、水田面に残る足跡を精査しています。

しばらくは地面とにらめっこが続きそうです・・・・

【現地説明会開催!】

来たる平成30年10月8日(月・祝)に新町前遺跡の現地説明会を開催します。今回紹介した水田面をご覧いただけますので、是非ご参加ください。詳細はこちらまで。

 

発掘調査の状況については、随時こちらのページでお知らせします。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化・スポーツ部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop