ページID:4693更新日:2023年8月14日
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富士山は、過去に大きな噴火を繰り返して成長してきた火山です。近年は静穏な状態が続いており、最近の噴火は約300年前、江戸時代中期の1707年(宝永4年)の宝永噴火までさかのぼります。このような長期間にわたって火山活動がないと「もう富士山が噴火する事はないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、火山の一生は長く、300年程度の休止期間は火山にとってほんの一瞬に過ぎず、近い将来に噴火する事も考えられます。
富士山では、平成12年10月から平成13年2月にかけて富士山の地下にあるマグマの動きが原因と思われる「低周波地震」が多発しました。このことは富士山が生きている火山であるということを示しており、いわば眠っている富士山の寝息が荒くなった状態と考える事もできます。
ただし、平成13年2月以降は低周波地震の発生回数は減っており、今のところ噴火の兆候はありません。
ただいまの噴火警戒レベルは、レベル1(活火山であることに留意)です。
御嶽山噴火以降、活火山法の改正等、日本全体で火山噴火対策が進められています。富士山が、いざ噴火した際に、関係機関で連携して円滑に対策を実施するため、噴火に対応した砂防対策について、富士川砂防事務所・山梨県・静岡県の三者で火山噴火に対する緊急的なハード・ソフト対策の実施項目等を、学識経験者、行政関係者からご意見を頂き、基本的な方針を「富士山火山噴火緊急減災対策砂防計画(基本編)」として取りまとめました。
・富士山における火山噴火への緊急的な砂防対策について基本的な方針を取りまとめました