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更新日:2017年5月22日

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埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0307一の沢遺跡

笛吹市の遺跡

0014経塚古墳-復元古墳-
0217経塚古墳-内部構造-
0251経塚古墳-石室の石積み-
0280経塚古墳-列石-
0396経塚古墳-八角形の意味-
0019桂野遺跡-石皿・磨石-
0100桂野遺跡-陥し穴-
0111桂野遺跡-前期土偶-
0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
0020四ツ塚古墳群-玉類-
0235四ツ塚古墳群-装身具-
0022狐原遺跡-墨書土器-
0059平林2号墳-副葬品-
0079平林2号墳-青銅鏡-
0102平林2号墳-ガラス玉-
0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
0240平林2号墳-勾玉-
0337平林2号墳-勾玉-
0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
0406花鳥山遺跡-耳飾り-
0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-
0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
0307一の沢遺跡-縄文土器-
0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
0150稲山遺跡-発掘調査速報-
0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
0209稲山遺跡-常滑甕-
0229稲山遺跡-すり鉢-
0288稲山遺跡-かわらけ-
0151三光遺跡-発掘調査速報-
0166三光遺跡-発掘調査速報5-
0171三光遺跡-発掘調査速報6-
0186三光遺跡-耳飾り他-
0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
0284二之宮遺跡-置きカマド-
0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
0371太鼓畑遺跡-調査概要-
0382六ッ長遺跡-調査概要-

芸術品ともいえる縄文土器

0307_一の沢_土器10307_一の沢_土器2

〈一の沢遺跡土坑内出土の縄文土器〉

➀:高さ53cm、最大径60cm➁:高さ56cm、最大径51cmどちらも国の重要文化財に指定されています。

上部には4つの大きな装飾、底はそろばんの玉のよう。

なんとも不思議な形ですが、その大きさや装飾の素晴らしさには圧倒されます。これらは現在の笛吹市境川町に位置する一の沢遺跡を調査した時に発見された縄文土器です。

縄文時代は今からおよそ13,000~2,300年前と1万数百年もの間続いた時代であり、その長い年月の間には様々な形や文様の土器がつくられてきました。ご存知のことと思いますが、これまでの考古学研究によって、土器の文様や形の違いは、それらがつくられた時期や地域によって特徴があることが確認されています。

このふたつの土器の場合は、縄文時代中期(今からおよそ5,000~4,000年前)のうち200年ほど継続されてつくられました。考古学では井戸尻式土器(いどじりしきどき)と呼んでいます。同じような文様、形の土器はそれらが最初に発見された遺跡の名前をとって「○○式土器」とグループに分類され、井戸尻式土器は長野県の井戸尻遺跡で最初に発見されました。山梨、長野県内の遺跡から多く発見されており、つまり「井戸尻式土器」といえば、“縄文時代中期の山梨、長野を中心につくられた土器である”というように時期と地域を示しています。

0307_一の沢_土器出土状況

〈土坑の中から発見されたときの様子〉

縄文土器の多くは食材を煮るための用具と考えられますが、一の沢遺跡の2つのような土器は単なる用具ではなく、芸術品ともいえるほどの素晴らしい造形です。このように土器が大型で装飾が非常に発達するのは縄文時代中期の東北南部、北陸、関東、中部に限定されます。

なぜ、このような大型の装飾土器がつくられるようになったのでしょうか。

これらがつくられた時期は、狩猟、採集といった自然の恵みに頼って生活していたものの、森が豊かで安定した定住生活を営んでいたようです。そこから豊かな縄文文化が発達しその文化の一つとして大型の装飾土器がつくられるようになったと考えられます。地域ごとに受け継がれている土器のお手本といえる型があるようで、土器には縄文時代の人々の精神のあり方が反映され、それぞれに大切な意味が込められているのでしょう。

縄文土器の文様などについては様々な研究がなされ解釈がされていますが、まだまだ謎は多いです。しかし、こうした縄文土器の前に立つとなにか底知れないパワーを感じます。

縄文土器、いえ、縄文時代の文化は本当に奥深いです。

遺跡の概要

一の沢遺跡は笛吹川農業水利事業国営幹線管水路敷設工事にともない昭和58年に発掘調査が行われました。調査の結果、縄文時代の住居跡11軒と113基もの土坑が確認され、土器も多数出土しました。

平成11年には176点の土器や石器が国の重要文化財に指定されました。

過去の遺跡トピックスで住居跡と、今回紹介した土器とは別の形の土器を紹介しています。

遺跡トピックスNo.148住居跡

遺跡トピックスNo.293ヒトをモチーフにした土器

お知らせ第29回特別展「縄文土器名宝展」開催中

0307_特別展2

0307_特別展1

山梨県立考古博物館では現在特別展を開催中です。

関東甲信越から東北南部にかけて国の重要文化財に指定されている逸品50点をはじめとする100点の縄文土器を展示しています。もちろん、トピックスで紹介した土器も展示中です。

縄文時代中期を代表する素晴らしい大型装飾土器です。ぜひおいでになり、縄文時代の人々の精神、パワーに触れてみてください。

この第29回特別展「縄文土器名宝展」は終了しました。

 

 

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山梨県観光文化部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

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