トップ > 組織から探す > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックス一覧 > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0287大師東丹保遺跡

更新日:2017年5月24日

ここから本文です。

埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0287大師東丹保遺跡

南アルプス市の遺跡

  • 0006十五所遺跡-方形周溝墓-
  • 0010大師東丹保遺跡-網代-
  • 0108大師東丹保遺跡-遺跡から発見された地震のツメ跡-
  • 0149大師東丹保遺跡-木製品-
  • 0200大師東丹保遺跡-出土した種子は何?-
  • 0259大師東丹保遺跡-下駄-
  • 0287大師東丹保遺跡-扇子の骨組-
  • 0357大師東丹保遺跡-洪水に埋もれた中期古墳-
  • 0392大師東丹保遺跡-地震痕のある遺跡-
  • 0017二本柳遺跡-木棺墓-
  • 0122二本柳遺跡-福寿院跡-
  • 0164二本柳遺跡出土の擂鉢-
  • 0276二本柳遺跡-火きり臼-
  • 0023宮沢中村遺跡-昆虫・網代-
  • 0051仲田遺跡-田んぼ-
  • 0052百々遺跡-八稜鏡-
  • 0065百々遺跡-錘-
  • 0066百々遺跡-馬の骨-
  • 0101百々遺跡-洪水の跡-
  • 0136百々遺跡-浄瓶-
  • 0172百々遺跡-平安時代の住居跡-
  • 0269百々遺跡-黒色土器-
  • 0274百々遺跡-古代のウシ・ウマ-
  • 0077善応寺遺跡-祭祀の水場-
  • 0081油田遺跡-田んぼと木製品-
  • 0144油田遺跡-木製竪杵-
  • 0231油田遺跡-体験学習用の復元品-
  • 0084堤防遺跡No.23-堤防の内部-
  • 0409釜無川堤防跡遺跡-
  • 0105石橋北屋敷遺跡-道路跡・区画溝-
  • 0106村前東A遺跡-パレススタイルの壺-
  • 0241村前東A遺跡-手焙形土器-
  • 0250村前東A遺跡-住居跡-
  • 0286村前東A遺跡-S字甕-
  • 0139宮沢中村遺跡-茶碗の焼継ぎ-
  • 0163大塚遺跡-約1,700年前の家の跡-
  • 0168新居道下遺跡の住居跡-
  • 0216長田口遺跡の鏡片-
  • 0340向河原遺跡-水田跡と杭列-

大師東丹保遺跡の概要

大師東丹保遺跡は、一般国道52号(甲西道路)改築工事・中部横断自動車道建設工事に伴って、1993(平成5)年度から1994(平成6)年度にかけて発掘調査が進められ、県内ではまだ発見例の少ない鎌倉時代のムラの跡(今から約700年前)が見つかっています。遺跡が所在する南アルプス市大師東丹保地域は、釜無川右岸(滝沢川と坪川にはさまれた場所)の低湿地帯で、湧き水も多く、昔から洪水常襲地帯でした。このため、遺物が泥の中で空気に触れないで、真空パックされたような状態になり、通常では残りにくい木製品が数多く出土しています。

出土した木製品には、漆椀(うるしわん)、箸、杓子(しゃくし)、曲物(まげもの)など食生活や、下駄(げた)、草履(ぞうり)、櫛(くし)など服飾品に関係する生活用品をはじめ、斎串(いぐし)、人形など祭りやまじないに使う道具などがありました。

【関連リンク】

・遺跡トピックスNo.0010・遺跡トピックスNo.0149・遺跡トピックスNo.0259

0287_大師東丹保遺跡写真

[写真1大師東丹保遺跡の遠景]

所在地:山梨県南アルプス市大師東丹保175ほか

時代:弥生時代・中世

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第131・132・133集1997年3月刊行

木製の骨組みについて

0287_大師東丹保遺跡の扇子

[写真2木製の骨組み]

0287_高松塚古墳壁画

[写真3高松塚古墳壁画西壁女子群像(文化庁HPより)]

写真2の木製品は、南アルプス市の大師東丹保遺跡から発見された鎌倉時代の「扇子(せんす)」の骨組みです。

扇子の歴史はとても古く、平安時代の日本にさかのぼります。それよりはるか前、中国から風を送る道具として団扇(うちわ)が伝わりました。もともと団扇は、「翳(さしば・かざし)」という写真3の高松塚古墳の壁画に描かれた飛鳥時代の女性が持っている、高貴な方の顔を翳す(かざす)ための長い柄の丸いうちわのようなものが先祖とされています。このような団扇が日本に伝わり改良が加えられ、現在使われているような扇子とデザイン的に変わらない木の骨に紙が貼られ、コンパクトに折りたためる扇子が生み出されたのが平安時代となります。

高温多湿な日本の夏を快適に過ごすため、現在ではエアコンが普及していますが、ほんの30年前まではエアコンの代わりに扇風機が使われ、さらに電気が一般化する前には、扇子や団扇が使われていました。

3月11日に発生した東日本大地震により、夏の電力の供給量が足りなくなる事態が予想されるなか、扇子や団扇、扇風機、土鍋・・・等々、節電グッズが見直されているようです。

みなさんも身近なものから歴史を見つめ、資源を無駄なく使う昔の人たちの精神を引き継いだエコライフを始め、環境問題に取り組んでみてはいかがでしょうか。

次の遺跡トピックスへ遺跡トピックス一覧へ一つ前の遺跡トピックスへ

山梨県埋蔵文化財センタートップへ

このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

広告スペース

広告掲載について