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ページID:22949更新日:2017年5月31日

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遺跡トピックスNo.0178影井遺跡(かげいいせき)[甲州市塩山]-羽釜(はがま)]

笛吹市の遺跡

0014経塚古墳-復元古墳-
0217経塚古墳-内部構造-
0251経塚古墳-石室の石積み-
0280経塚古墳-列石-
0396経塚古墳-八角形の意味-
0019桂野遺跡-石皿・磨石-
0100桂野遺跡-陥し穴-
0111桂野遺跡-前期土偶-
0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
0020四ツ塚古墳群-玉類-
0235四ツ塚古墳群-装身具-
0022狐原遺跡-墨書土器-
0059平林2号墳-副葬品-
0079平林2号墳-青銅鏡-
0102平林2号墳-ガラス玉-
0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
0240平林2号墳-勾玉-
0337平林2号墳-勾玉-
0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
0406花鳥山遺跡-耳飾り-
0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-
0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
0307一の沢遺跡-縄文土器-
0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
0150稲山遺跡-発掘調査速報-
0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
0209稲山遺跡-常滑甕-
0229稲山遺跡-すり鉢-
0288稲山遺跡-かわらけ-
0151三光遺跡-発掘調査速報-
0166三光遺跡-発掘調査速報5-
0171三光遺跡-発掘調査速報6-
0186三光遺跡-耳飾り他-
0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
0284二之宮遺跡-置きカマド-
0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
0371太鼓畑遺跡-調査概要-
0382六ッ長遺跡-調査概要-
0406花鳥山遺跡-耳飾り-

下の写真の場所は、平安時代(約1200~800年前)の遺跡です。この遺跡から当時の料理道具が出てきました。名前は「羽釜-はがま」といいます。名前を耳にしたり、自宅に金属製の羽釜がある方もいるかと思います。羽釜は、国道411号(塩山東バイパス)建設工事に先立ち、平成11年度に発掘調査した「影井遺跡(かげいいせき)」から発掘されました。

0178_影井遺跡空撮

塩山東バイパス〔影井遺跡〕

所在地:甲州市塩山赤尾国道411号(塩山東バイパス)

時代:平安時代

報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第196集2002年刊

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

 

0178_影井遺跡羽釜0178_影井遺跡長胴甕

影井遺跡-羽釜例)九鬼2.遺跡(都留市)-長胴甕

当時「羽釜-はがま」は、「甕-かめ」と使い方が同じで、基本的には「かまど」にかけてお湯を沸かしていました。例にある「長胴甕(ちょうどうがめ)」よりも胴(タテの長さ)が短くなり、小さな底が広く大きな底になる事で、広い面積で火を受け、早くお湯が沸くようになりました。この時代は、お米を煮炊き(にたき)する道具は鍋(なべ)でした。雑穀や、大根・カブなど入れ、量を増やして食べていました。

現在、ふつうに私たちが食べている「ごはん」は「炊(た)く」といいますが、羽釜でお米を炊(た)くようになるのは江戸時代になってからだといわれています。羽釜の大きなフタは、釜の中の温度を下げない役割と、炊けた後に「蒸(む)らす」という、より美味(おい)しくごはんを炊くためにかかせない物でした。

現在では「羽釜」から「炊飯器」に変わったものの、羽釜に似た炊飯器の内ナベも多くなり、古き良き物が見直されているようです。

 

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