トップ > 組織から探す > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0160稲山遺跡
更新日:2017年6月13日
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笛吹市の遺跡
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稲山遺跡(いなやまいせき)その2調査状況稲山遺跡(笛吹市八代町岡所在)は山梨リニア実験線建設に伴い、今年の6月中旬から発掘調査が行われている遺跡です。調査区全体(約3,800平方メートル)のおよそ半分の調査が終わり、9月上旬にその状況を空中撮影しました[写真1]。 地下式土坑 溝状遺構 集石
集石土坑 稲山遺跡の様相稲山遺跡は中世(14世紀~15世紀)の遺跡です。 [写真2(左)]地下式土坑天井取り壊し状況 [写真3(右)]地下式土坑完掘状況 [写真4]地下式土坑主体部内部(工具痕)
写真4は集石土坑です。当初こぶし大程度の石が広がっていましたが、その下から土坑が検出され、さらに土坑内には写真のように土師質土器(はじしつどき)が伏せた状態で出土しました。直径8cmほどの小さなお皿です。何らかの意味があって土坑内に置かれたのだと思います。 [写真]集石土坑
土師質土器 平安時代(794年~1192年)末以降の素焼きの皿状の土器。食器や灯明皿として使われた。
稲山遺跡の調査はいよいよ後半に入ります。これから調査する部分は、試掘結果から遺構や遺物が多く存在していることが判明しています。まだまだ多くの発見があると思いますので、次回の調査速報もご期待ください。
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