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ページID:23357更新日:2017年5月31日

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遺跡トピックスNo.150発掘調査速報

笛吹市の遺跡

  • 0014経塚古墳-復元古墳-
  • 0217経塚古墳-内部構造-
  • 0251経塚古墳-石室の石積み-
  • 0280経塚古墳-列石-
  • 0396経塚古墳-八角形の意味-
  • 0019桂野遺跡-石皿・磨石-
  • 0100桂野遺跡-陥し穴-
  • 0111桂野遺跡-前期土偶-
  • 0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
  • 0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
  • 0020四ツ塚古墳群-玉類-
  • 0235四ツ塚古墳群-装身具-
  • 0022狐原遺跡-墨書土器-
  • 0059平林2号墳-副葬品-
  • 0079平林2号墳-青銅鏡-
  • 0102平林2号墳-ガラス玉-
  • 0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
  • 0240平林2号墳-勾玉-
  • 0337平林2号墳-勾玉-
  • 0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
  • 0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
  • 0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
  • 0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
  • 0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
  • 0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
  • 0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
  • 0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
  • 0406花鳥山遺跡-耳飾り-
  • 0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
  • 0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
  • 0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
  • 0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
  • 0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
  • 0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
  • 0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
  • 0307一の沢遺跡-縄文土器-
  • 0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
  • 0150稲山遺跡-発掘調査速報-
  • 0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
  • 0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
  • 0209稲山遺跡-常滑甕-
  • 0229稲山遺跡-すり鉢-
  • 0288稲山遺跡-かわらけ-
  • 0151三光遺跡-発掘調査速報-
  • 0166三光遺跡-発掘調査速報5-
  • 0171三光遺跡-発掘調査速報6-
  • 0186三光遺跡-耳飾り他-
  • 0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
  • 0284二之宮遺跡-置きカマド-
  • 0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
  • 0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
  • 0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
  • 0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
  • 0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
  • 0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
  • 0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
  • 0371太鼓畑遺跡-調査概要-
  • 0382六ッ長遺跡-調査概要-

稲山遺跡(いなやまいせき)[笛吹市]

遺跡の概要

稲山遺跡は平成19年度に行なわれた山梨リニア実験線建設予定地の試掘調査により新たに確認された遺跡です。甲府盆地の南縁に連なる曽根丘陵の東方に位置し、遺跡東側に浅川、西側に四ツ沢川(よつざわがわ)が流れ、周辺には県史跡の岡・銚子塚古墳などがあります。試掘調査では溝状遺構、土坑(どこう)等が確認され、遺物は縄文時代前期、古墳時代、中・近世の土器片が確認されています。

調査状況

0150_稲山調査の様子

[写真1]発掘調査の様子

 

調査は6月中旬ごろから開始し、現在は調査範囲(約3,800m)の4分の1程度を掘り終えたところです。

これまでに溝状遺構、土坑が確認され、遺物は縄文時代から近世にかけての土器片が出土していますが、中世の土器が数多く確認されています。

 

検出された遺構と遺物

これまでに確認された遺構や出土した遺物の一部を紹介します。

写真2は集石の出土状況です。この集石はどのような性質のものか現段階では何ともいえないのですが、集石内からは常滑焼(とこなめやき)の胴部破片2点と土師器片(はじきへん)1点が出土しました。(写真3、4)

写真5は宋銭(そうせん)です。まだどのような遺構に伴うものか不明ですが、太平通寶(たいへいつうほう)(※)という文字が見えます。

 

太平通寶(たいへいつうほう):中国の北宋で太平興国元年(976年)に鋳造された銅銭。

平安末期から室町時代にかけて幕府や民間貿易により中国の貨幣が輸入され、それらは17世紀後半まで日本で通貨として広く使用された。

 

0150_稲山集石検出

[写真2]集石検出状況

0150_稲山集石内出土遺物

[写真3]集石内出土状況

 

 

0150_稲山集石内土器片

[写真4]集石内から出土した土器片(左2点:常滑片右:土師器片)

0150_稲山太平通寶

[写真5]太平通寶(宋銭)

 

 

出土した遺物から、稲山遺跡はどうやら中世主体の遺跡と言えそうですが、調査は始まったばかりですので、これから新たな発見、展開があると思います。

今後も調査速報をお伝えしていきますのでお見逃しなく。

 

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