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山梨県の現在の警報等発令
【警 報】インフルエンザ(中北、峡東、富士・東部保健所管内)
【注意報】インフルエンザ(甲府市保健所管内)

この時期注意が必要です!

 keihou 100

 

YCDC医師からのメッセージ

 

 定点情報(2025年第47週:11月17日~11月23日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (11月27日 山梨県立中央病院 三河貴裕 医師)

【要約】
・インフルエンザ:警報近くあるいはそれ以上に増加しています。さらに感染者は増えると予想されます。
・のど・はな・せきの症状がある人は、他の人と会う場面ではマスクを使うなど咳エチケットを心がけましょう。
・まだワクチン接種が済んでいない方はこれからでも接種をご検討ください。

 

〇リスクアセスメント
【インフルエンザ】
インフルエンザ感染症は全県で定点あたり34.26(1199人)と、先週の21.91に比べて大幅に増加しています。峡南地域以外は定点当たり30近くあるいはそれ以上になっています。今後さらに増加すると考えられます。

【新型コロナウイルス感染症】
新型コロナウイルス感染症は全県で定点あたり2.54(89人)と、先週の3.03に比べ大きな変化はありませんでした。現在流行は下火です。


感染性胃腸炎の報告数は多くありません。

○対応
新型コロナウイルス感染症患者数は下火で続いています。
インフルエンザの報告数は警報近くあるいはそれ以上に増加しています。さらに感染者は増えると予想されます。たくさんの学校などで学級閉鎖等の措置や集団感染の報告があります。さらに高齢者施設や医療機関でも同様の報告が上がっています。体調が悪い方は学校や仕事に行かず、しっかり休み他の人に移さないための配慮をしましょう。のど・はな・せきの症状がある人は、他の人と会う場面ではマスクを使うなど咳エチケットを心がけましょう。新型コロナウイルスよりも、インフルエンザはマスク着用による感染予防効果が高い可能性があります。
ワクチン接種はすみましたでしょうか?まだ接種していない方はこれからでも接種をご検討ください。発症率、重症化率を約半分に減らすことができます。インフルエンザはそのウイルスによる症状も辛いですが、その後連続して細菌による肺炎を起こす可能性が高くなります。一度熱が下がっても、痰の悪化(量が増える、色が変わる等)や再度の発熱がある場合、肺炎の可能性がありますから受診をするようにしましょう。

 

*関連ページ

インフルエンザ ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
感染性胃腸炎 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年11月27日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第47週〔2025年11月17日(月曜日)~2025年11月23日(日曜日)〕

          インフルエンザ流行マップ中北峡東富士東部警報レベル甲府市注意報レベル                          新型コロナウイルス感染症流行マップ39w                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
47週 報告数 1,199 516 261 19 213 190
定当 34.26 43.00 43.50 6.33 30.43 27.14
46週 報告数 767 343 133 13 175 103
定当 21.91 28.58 22.17 4.33 25.00 14.71
45週 報告数 318 118 83 2 61 54
定当 9.09 9.83 13.83 0.67 8.71 7.71
44週 報告数 195 40 94 5 24 32
定当 5.57 3.33 15.67 1.67 3.43 4.57
43週 報告数 83 28 38 - 1 16
定当 2.37 2.33 6.33 - 0.14 2.29
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
47週 報告数 89 37 21 6 15 10
定当 2.54 3.08 3.50 2.00 2.14 1.43
46週 報告数 106 51 22 12 16 5
定当 3.03 4.25 3.67 4.00 2.29 0.71
45週 報告数 102 55 22 5 17 3
定当 2.91 4.58 3.67 1.67 2.43 0.43
44週 報告数 97 40 19 15 12 11
定当 2.77 3.33 3.17 5.00 1.71 1.57
43週 報告数 78 34 11 10 13 10
定当 2.23 2.83 1.83 3.33 1.86 1.43

*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:36KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2025年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:53KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:52KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:51KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート


 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

インフルエンザ(中北保健所、峡東保健所、富士・東部保健所管内)

注意報

インフルエンザ(甲府市保健所管内)