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ページID:123317 更新日:2025年10月29日

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みんなで知ろう依存症

依存症ってなあに?

「依存症」は誰でもなりうる、回復可能な病気です。意志が弱い人がなるとか、治らないといったイメージは誤解です。たとえば仕事や勉強中に、もうひとがんばりしようとコーヒーを飲んだり、一日を終えた後の一杯のビールを楽しみに仕事に打ち込む人もいるでしょう。このように人は何かを支えに、なんとかがんばって生きているのです。このような状態は「良い依存」といえます。でも、何かひとつにのめり込み過ぎたり、頼り過ぎたりして弊害が生じる「悪い依存」になると要注意です。特定の何かに心を奪われ「やめたくても、やめられない」状態になる病気を『依存症』といいます。依存の対象はアルコール、薬物、ギャンブル、ゲーム、ネットなどさまざまです。

 

どうして依存症になるの?

人は誰でも不安や緊張を和らげたり、嫌なことを忘れるために、ある特定の行為をすることがあります。ではアルコールを例に考えてみましょう。アルコールを摂取すると脳内で快楽物質が分泌され、それが快感や喜びにつながります。この感覚を脳がご褒美と認識するとそれを求める回路ができあがり、アルコール摂取が習慣化されることで、やがて脳がご褒美を求めて酒量がエスカレートしてしまいます。こうなると自分の意志でコントロールするのは非常に困難になります。つまり、依存症は脳の機能が関わることであり、誰でもなる可能性がある病気なのです。

 

依存症はどうすれば回復するの?

一般的には、さまざまな助けを借りながら、 アルコールや薬物などを摂取せず生活できている状態を「依存症から回復している」と考えます。 一日一日 「やめ続ける」ことがとても大切なのです。
しかし自分の意志や気持ちだけでやろうとしてもうまくいきません。やめ続けるためには「自分の正直な気持ちを話せる場所」が必要です。
まず、私たち山梨県立精神保健福祉センターにご相談ください。山梨県には依存症の問題を抱えているご本人やご家族が意見交換をしながら回復を目指していく自助グループもあります。あなたは決してひとりではありません。

 

まわりに依存症かもしれない人がいたらどうすればいいの?

依存症はほとんどの場合、本人は気づいていませんから、周囲の人がいくら言っても問題は解決しません。
それどころか叱責や追いつめられることにストレスを感じて、さらに依存物質に頼ってしまう場合があります。
話をする時は本人を責めるのではなく「私は○○するあなたが心配でたまらないのよ」など、「私」を主語にして簡潔に肯
定文で話すようにしてください。本人が回復の必要性を自覚するまでには時間がかかることが多いです。適切にサポートしていくためにも専門機関に相談することが大切です。

 

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