ページID:106308更新日:2023年5月17日
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多様な価値観を認め合い、誰もが自分らしく活躍できる共生社会を実現することは、本県に多様な人々が集い、持続的に成長していくための礎となる大変重要な理念です。共生社会の実現によって、本県が内包する全ての「可能性」を花開かせるとともに、国内外から様々な「可能性」を携えた人々が集い、衆知が結集され、地域全体の持続的な成長につながっていきます。
また、全ての県民が安全に安心して暮らすことができる共生社会を実現することが大切であり、言葉の壁や文化の違いなどによる悩みを抱えることの多い外国人住民や外国にルーツを持つ住民についても、地域社会に円滑に受け入れられ、社会の一員として包摂されるような、温かい社会づくりを進めていかなければなりません。
本県では、これまで、多文化共生に関する取り組みを体系的に整理するとともに今後の方向性を示した「やまなし多文化共生推進指針」(2007年4月)や外国人材の受入促進及び外国人との共生推進に向けた基本的考え方と中期的な取り組み(主に県実施事業)を定めた「やまなし外国人活躍ビジョン」(2020年2月)を策定し、これらに基づいて行政、外国人支援団体、民間、住民等、様々な主体が、多文化共生社会の実現に資する取り組みを実施してきております。
今回、県では、それぞれの取り組みの現状と課題を踏まえ、その解決に向けて各取り組みに実効性を持たせ、有意義で持続可能なものとすることを目的として、多文化共生社会実現へのあるべき姿(全ての人が大切にすべき理念や心構えと、多文化共生社会の目指すべき方向性)を示すため、ここに「やまなし多文化共生社会実現構想」を策定しました。本構想を基に、全ての県民が将来に希望を持てるような社会づくりを進めていきます。