ページID:53206更新日:2023年1月20日

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知事臨時記者会見(平成25年4月25日木曜日)

本館2階特別会議室

11時00分から

発表事項

  • 「イオンアグリ創造(株)の山梨県北杜市並びに山中湖村との進出協定」締結式について
    • イオンアグリ創造(株)と北杜市並びに山中湖村との共同会見

配付資料「『イオンアグリ創造(株)の山梨県北杜市並びに山中湖村との進出協定』締結式について」

 

イオンアグリ創造(株)の山梨県北杜市並びに山中湖村との進出協定」締結式について

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

本日はご多忙の折、このようにたくさん集まっていただきまして本当にありがとうございます。また今後とも様々な面でいろいろ皆さまには、ご協力またご指導お願いしたいと思いますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

北杜市長

北杜市長の白倉政司です。

今日は大変感激いたしております。言うまでもなく、国民のというよりも、人類にとっても、安心安全は大きなテーマになっています。しかも私ども地方にあって、ある面では荒廃農地をどうしていくかということも背景としてあります。そしてまた、新しい時代の新しい農業形態としても、いろいろな意味で変革を求めていられるわけでありますけれども、その時に、今日このような形で、イオンアグリ創造株式会社と北杜市が一体となって初期の目的を達成していこうということで、二重にも三重にも喜びまた意義を感じているところであります。

また、社長の決意と言いましょうか、お話を聞きながらも大変ありがたく思ったところであります。お互いに頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。

山中湖村長

協定の締結式にあたりまして、一言ご挨拶をさせていただきます。

この度、イオンアグリ創造株式会社との進出協定が無事締結できましたことは、誠に喜ばしい限りでありまして、イオンアグリ創造株式会社はもちろん、横内山梨県知事をはじめ、県の関係機関のご支援、ご協力の賜と、深く感謝を申し上げている次第でございます。

さて、山中湖における農業を振り返ってみますと、富士山麓の厳しい環境から、大きな発展は見られず、徐々に衰退の傾向を辿っておりました。このため、全国的な傾向でもありますが、遊休地や耕作放棄地が増加してきておりまして、更には食糧の自給や地産地消が社会的キーワードになっているため、山中湖の農業の活性化は、喫緊の取り組むべき課題と認識しておりました。

今回、優良な農地の確保に向けて、山梨県のご指導、ご支援により、整備しておりました中山間総合整備事業の富士北麓水源の里地区へ、イオンアグリ創造株式会社の直営農場を誘致できましたことは、山中湖にとりましては、心強い限りでございます。直営農場のIT導入による農業技術向上や生産の効率化は、地域農業推進面からも大きな期待が寄せられております。

また、事業の拡大に伴う雇用の確保にも波及効果が望まれますので、地域住民の理解を得る中で、新規農場の拡大も行って参りたいと思っております。イオンアグリ創造株式会社の進出を契機としまして、更なる農業の振興と地元の就農者拡大を図って参りたいと思いますので、皆さま方におかれましては、引き続き、ご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。

結びに、お集まりいただきました関係者の皆様さまの益々のご活躍を祈念申し上げまして、お礼の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

知事

本日は、イオンアグリ創造株式会社と北杜市及び山中湖村との間の協定が締結されたことを、心よりお祝い申し上げたいと思います。

県では、イオン株式会社とは23年の2月に包括提携協定を結びまして、これまでに地産地消や県産品の販路拡大、災害対策といったことについて、協力を頂いてきているわけでございますけれども、今回、更に本県において、27ヘクタールという大規模な農地で野菜生産を開始されるとのことで、地域の活性化に大きく貢献していただくものと期待しているところであります。

本県は、首都圏に近いという利点も生かしまして、出来るだけ、この企業の農業参入ということを進めてきておりまして、これまでに70社を超える企業が本県で農業に参入しているわけでございますけれども、今回のイオンアグリ創造株式会社の大規模な農業開発は、大変にモデルになるような立派な事業でございまして、期待しているところであります。

先程の社長のお話ですと、グローバルギャップといった世界的な標準語を使った良質な農産物を地元と一緒に作っていきたいというお話であり、同時にまた地元の身障者の雇用にも貢献をしていきたいということでございまして、私どもとしては、地域の農業の活性化にもまた雇用の充実の上でも大きな貢献をしていただけるものと期待しているところでございます。

県といたしましても、これから今後この農業経営が円滑に行われますように、地元の北杜市並びに山中湖村と連携をしながら、出来る限りの協力をしてまいりたいと考えております。イオングループ、そして北杜市、山中湖村の益々のご発展をお祈り申し上げて、あいさつといたします。本日は誠におめでとうございました。

質疑応答

記者

福永(イオンアグリ創造(株))社長と横内知事にそれぞれ伺いたいのですが、まず福永社長全国に他にも農場を持っていらっしゃると思うのですが、今ここで山梨県に進出する意義、そしてそこで目指す新しい農業の形について、改めてになるのですが、一言いただければと思います。

横内知事には、山梨県に進出してもらうことへの期待感をあらためて伺えればと思います。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

いま、弊社の方で既存の農場は、今回北杜市と山中湖村に開場するような標高の高さのところにないのです。そういう高いところで、夏場の野菜を作っていこうということで、この山梨県を選んだというのが、1番大きなところです。今後、面積ももっともっと拡大していきたいと思っているのですけれど、まずは今年初めてチャレンジするところなので、ここを確実に出来るようになるまで頑張って、それから次のステップを考えていきたいと思っています。

知事

本県の場合には、東京に近いということがございますし、北杜市も山中湖村もそうですけれども、非常に優れた農業の生産条件を持っている。なんと言っても、土地は広いですし、気象条件は非常に良いですし、それから水も非常に素晴らしい、また景色も良いということで、正直言って、多くの企業が農業参入をする際に山梨に非常に関心が高いということを肌で感じている訳であります。

今の安倍内閣は、TPPとの関連もあって農業を本格的に攻めの農業を展開して成長産業にしていくという施策を打ち出しているわけでありますけれども、その一環として企業の農業参入がこれから大きく進展をしていくだろうと思います。

地元にとっても、企業が農業参入して入ってくれば、雇用はもちろん出来てきますし、新しい形の農業が行われますから、それが地元の農業にも反映をして、地元農業の活性化にも大きく貢献するものと思うわけであります。そのようなことで、私ども市町村の皆さんと一緒に企業の農業参入をこれからも進めていきたいと思っております。

記者

県が今後イオンアグリ創造株式会社とどのように連携していくご予定でしょうか。県がどのようにイオンアグリ創造株式会社と連携していくのかプランなどがあればお聞かせください。

知事

先程も申しましたようにイオン株式会社とは23年の2月に包括提携協定を結びまして、非常に多彩な多様な分野でお互いに連携・協力をしていこうということであります。

具体的には、山梨の地元の産品を地産地消という形でイオンの店舗で販売していただくとか、あるいは災害の際にいろいろな物資の供給などについては、協力していただけるとか、その他諸々、例えば子供連れのお母さん方が、店舗でいろいろな買い物をしやすいように託児施設などを作っていただくとか、いろいろな意味での協力をしていただいております。

特にその中で効果が大きいのは、WAONというイオンのカードです。これを、「やまなし富士山WAON」というWAONを発行していただいて、これはイオンの中だけではなくて、それ以外の店舗でも使えるようになっています。そしてこれの売り上げの一部を富士山世界文化遺産登録に必要な経費としてご寄付をいただいてきているわけであります。そのようなことでご協力をいただいているわけであります。今回また農業の分野でもご協力をいただけるということで、我々としては大変にありがたいと思っているところであります。

記者

農場の規模がそれぞれ14、13ヘクタールと資料にもあるのですが、従業員はどのくらいであったり、あるいは地元の雇用はそのうちどのぐらい見込まれているのか、あるいは今の時点でどのくらいか、将来的に拡大していくような予定があるのか、その辺のことをお伺いしたいのですが。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

だいたい1つの農場で、弊社ではパートのことをコミュニティ社員と言うのですが、20名ぐらいを1つの農場でだいたい雇用をしています。10ヘクタールぐらいの規模でそれぐらいとなっております。社員は2人入って、後は地域の農業を行いたい若い方で農業は自分たちで新規就農できないけど、農業やりたい、という方を雇用します。北杜市は2名、山中湖村はこれから応募をかけて採用していくという形で考えています。ですから1つの農場で25名ぐらいになるかと思います。

記者

その若い人は、社員とかどういう資格になるのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

エキスパート社員という位置付けで行っています。今後、正社員になることができる仕組みを作っています。

記者

県からいただいた資料ですと、山中湖村の面積が13ヘクタールになっていまして、イオンアグリ創造(株)の資料では5.9ヘクタールになっているのですけれども、規模はどちらになのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

今、山中湖村の方で色々調整をしている部分がありますので、うちの場合では今確定している部分を出しております。高村(山中湖村)村長の方ともいろいろ調整しないといけない部分がたくさんありますので、そういったところを含めて、今後そこまで面積を広げていきたいということです。

記者

それぞれの農場の年間生産見込み量を教えて欲しいのですが。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

なにぶん、今回こういう高いところで作るのが初めてで、プロではないので、今のところどれくらい取れるのかというのは正確には言えません。多くは関東平野で作っているので、キャベツが10アール、1,000平方メートルあたり約4トンから5トンぐらい取れます。大体それに面積を掛けてもらえれば、年間の収量ぐらいにはなるのではないかと思います。実質13ヘクタールで耕せる面積というのも、まるまる13ヘクタールという訳ではないので、若干の数字の誤差はあると思います。

記者

もう1点よろしいでしょうか、今回土地の確保は、例えば自治体が協力したというようなことはあるのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

もちろん皆さまにご協力していただいて、いろいろな諸条件とか含めて、話し合いをしながら行ってきたというのが経緯です。

記者

例えば民間の耕作放棄地とか、あるいは県有地とかそういう場所だったのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

民間の方(の土地)ですね。

記者

北杜市も山中湖村も民間の土地をイオンアグリ創造(株)が借りたということでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

そうです。もちろん間に円滑化団体(北杜市農業振興公社、山中湖村)が入ってという前提です。

イオン(株)グループ商品最高責任者付生鮮デリカリーダー

生産量ですけど年間に1回ではなく2回取れれば、今、社長の福永が申した数字の倍になると思います。2回まわせるのかどうか、まだ私も実際に自信があるところではないのですが、通常平場であれば2回でまわすと、春取って、もう1回秋冬で取るというのが、通常の畑作の使い方です。ですので、4トン掛ける2回のところもいくつか出てくるかなというところです。

記者

イオンアグリ創造(株)にお伺いしたいのですが、先程従業員の人数と、耕作面積が後に拡大するということだったのですけれども、当初5月1日頃ほぼ25人規模と理解してよろしいのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

北杜市の方はもうほぼ採用も終わっていますので、山中湖村の方はこれから採用を始めていきますので、まだ確定というわけではないです。

記者

もう1点よろしいでしょうか。頂いたパンフレットを見ますと、全国各地にある中で、山中湖村と北杜市の13、14ヘクタールという規模は最大になるのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

パンフレットがまだ更新できていませんのであれなのですが、大きい方には入ります。今、参入時点では最大になります。ただ、今既存の農場もどんどんどんどん面積が増えていますので、(茨城県)牛久市であればいま16ヘクタールを超えています。それから、一番大きい農場が島根県安来市でそこが25ヘクタールぐらいになっています。

イオン(株)グループ商品最高責任者付生鮮デリカリーダー

パンフレットを作った時と少し数字が違っています。

記者

山中湖村の面積なのですけれど、県の数字とどちらの数字にしておいた方が良いのでしょうか。

イオンアグリ創造(株)代表取締役社長

今取りあえずは、弊社が出している数字の方が確定をしている数字になりますので、そちらを使っていただければ。

 

以上

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山梨県知事政策局広聴広報グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1336   ファクス番号:055(223)1525

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