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やまなしきほうせき

山梨貴宝石

煌めきと温もりを引き出す技

熟練した職人の手により、何通りもの工程を経ながら水晶の原石を磨き上げることから生まれる美しい貴宝石。リングやペンダント、ネクタイピンなど、さまざまなものが作られています。

  • 主な産地

    甲府市及びその周辺

  • 指定年月日

    平成8年9月(山梨県郷土伝統工芸品)

  • 主な原料

    水晶、めのう、アクアマリン、トルマリン、その他宝石

歴史

今から約1,100年前、御岳昇仙峡の奥地金峰山で水晶の原石が発見されたことが、甲府での水晶細工の起源といわれています。
江戸時代の天保5年(1834年)に京都より職人を招き、金剛砂を用いて鐵板上で水晶を磨く事が伝えられたとされています。江戸末期になると、水晶細工は国内向けのほか外国商館にも販売されたようです。
明治初期になると政府の勧業政策もあり、甲府に勧業場が設けられ、加工道具なども発達しました。明治中期には、これまでの水晶玉や水晶の置物に加え、ブローチ用の水晶のカットも始められました。昭和初期には研磨技術が大躍進を遂げ、パイプ、ブローチ、ペンダント、ネクタイピンなど様々なものがつくられるようになりました。現在においては、国内最大の宝飾産地「山梨」の発展を支える原動力となっています。

特徴

  • 江戸時代から発展した水晶研磨加工技術の継承と発展により、装身具、仏具、鑑賞用等の製品として、他の地域には見られない産業集積地ならではの工芸品です。

  • ネックレス、丸玉、念珠、各種切り子(カット)、カボッションなど、原石を何通りもの工程を経て、熟練した職人の手により、輝きある貴宝石に仕上げていきます。

  • 大量生産・大量消費の時代にない、深い味わいを持った工芸品として注目されています。

技術・技法

(1)割込(かっこみ)

石にタガネを当て、小槌で叩いて欠きながら大まかな形を整える

(2)小割

小さいものや細かい部分はヤットコで割りながら成形する

(3)粗摺り・中摺り・仕上げ摺り

平面研磨盤を使って、原石にカットを施す
最初は目の粗い研磨剤で形を整え、段階的により細かい研磨剤に変えて仕上げていく

(4)木砥みがき

欅の木でできた回転盤を使い、青粉(酸化クロム)をつけて磨き上げる

生産者紹介

山梨県水晶宝飾協同組合

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