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更新日:2016年10月31日

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遺跡トピックスNo.0382六ツ長遺跡(むつおさいせき)

 

笛吹市の遺跡

  • 0014経塚古墳-復元古墳-
  • 0217経塚古墳-内部構造-
  • 0251経塚古墳-石室の石積み-
  • 0280経塚古墳-列石-
  • 0396経塚古墳-八角形の意味-
  • 0019桂野遺跡-石皿・磨石-
  • 0100桂野遺跡-陥し穴-
  • 0111桂野遺跡-前期土偶-
  • 0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
  • 0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
  • 0020四ツ塚古墳群-玉類-
  • 0235四ツ塚古墳群-装身具-
  • 0022狐原遺跡-墨書土器-
  • 0059平林2号墳-副葬品-
  • 0079平林2号墳-青銅鏡-
  • 0102平林2号墳-ガラス玉-
  • 0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
  • 0240平林2号墳-勾玉-
  • 0337平林2号墳-勾玉(2)-
  • 0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
  • 0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
  • 0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
  • 0417身洗沢遺跡
  • 0427身洗沢遺跡
  • 0432身洗沢遺跡-弥生時代後期の木製品(クワ)
  • 0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
  • 0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
  • 0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
  • 0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
  • 0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
  • 0406花鳥山遺跡-耳飾り-
  • 0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
  • 0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
  • 0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
  • 0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
  • 0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-2008年9月10日~2008年9月18日
  • 0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
  • 0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
  • 0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
  • 0307一の沢遺跡-縄文土器-
  • 0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
  • 0150稲山遺跡-発掘調査速報-
  • 0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
  • 0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
  • 0209稲山遺跡-常滑甕-
  • 0229稲山遺跡-すり鉢-
  • 0288稲山遺跡-かわらけ-
  • 0151三光遺跡-発掘調査速報-
  • 0166三光遺跡-発掘調査速報5-
  • 0171三光遺跡-発掘調査速報6-
  • 0186三光遺跡-耳飾り他-
  • 0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
  • 0284二之宮遺跡-置きカマド-
  • 0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
  • 0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
  • 0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
  • 0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
  • 0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
  • 0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
  • 0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
  • 0371太鼓畑遺跡-調査概要-
  • 0382六ッ長遺跡-調査概要-
 

六ツ長遺跡は、御坂山塊から甲府盆地へ向かって流れる金川左岸の河岸段丘上にあり、標高は約558mを測ります。対岸の金川右岸には、縄文時代中期の「黒駒土偶」が発見されたことで有名な御坂中丸遺跡があります。また、金川沿いには古代東海道の分岐路である甲斐路があったと考えられ、六ツ長遺跡の近くを通っていたと思われます。

0382_遺跡遠景

写真1遺跡遠景(南から)

所在地笛吹市御坂町上黒駒地内

時代縄文時代・古墳時代・平安時代

調査期間2009年6月11日~7月16日

報告書山梨県教育委員会2011『六ツ長遺跡』

山梨県埋蔵文化財センター調査報告第269集

溝状遺構

今回の調査では2条の溝状を呈する遺構が調査区のほぼ中央で、南北方向に検出されました。このうち、東側で検出された1号溝状遺構は、調査区南側で立ち上がっており、先端部の底面で10~100cmほどの礫がまとまって検出されています。六ツ長遺跡が河岸段丘の崖下に立地し、今でも遺跡周辺には湧水がみられることを考慮すると、湧水に関わる遺構の可能性があります。

遺物は古墳時代前期(今から約1.700年前)に比定される土器片が出土していることから、この時代の遺構と考えられます。

0382_1号溝状遺構

写真21号溝状遺構

0382_1号溝状遺構出土遺物

写真31号溝状遺構出土遺物

2号溝状遺構は、1号溝状遺構の西側で検出されました。1号溝状遺構と同じく調査区南側で立ち上がっていますが、溝状遺構の覆土には10~50cmほどの円礫や砂が堆積していることから、湧水を利用した河の跡であった可能性があります。溝状遺構からは縄文時代や平安時代の土器片が出土していますが、詳しい時期はよくわかりません。

0382_2号溝状遺構

写真42号溝状遺構

0382_2号溝状出土遺物

写真52号溝状遺構出土遺物

まとめ

六ツ長遺跡の立地する金川左岸の河岸段丘は、今まで遺跡の調査事例が少なく不明な点が多い地域でした。しかし、今回の調査で縄文、古墳、平安時代の遺物や、湧水に関係する溝状遺構が検出されたことは、六ツ長遺跡周辺に同様の遺跡が存在する可能性を示しており、この地域の当時の様子を知るうえで意義深いものとなりました。

 

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