ページID:37037更新日:2017年5月9日

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埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0284二之宮遺跡

笛吹市の遺跡

0014経塚古墳-復元古墳-
0217経塚古墳-内部構造-
0251経塚古墳-石室の石積み-
0280経塚古墳-列石-
0396経塚古墳-八角形の意味-
0019桂野遺跡-石皿・磨石-
0100桂野遺跡-陥し穴-
0111桂野遺跡-前期土偶-
0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
0020四ツ塚古墳群-玉類-
0235四ツ塚古墳群-装身具-
0022狐原遺跡-墨書土器-
0059平林2号墳-副葬品-
0079平林2号墳-青銅鏡-
0102平林2号墳-ガラス玉-
0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
0240平林2号墳-勾玉-
0337平林2号墳-勾玉-
0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
0406花鳥山遺跡-耳飾り-
0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-
0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
0307一の沢遺跡-縄文土器-
0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
0150稲山遺跡-発掘調査速報-
0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
0209稲山遺跡-常滑甕-
0229稲山遺跡-すり鉢-
0288稲山遺跡-かわらけ-
0151三光遺跡-発掘調査速報-
0166三光遺跡-発掘調査速報5-
0171三光遺跡-発掘調査速報6-
0186三光遺跡-耳飾り他-
0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
0284二之宮遺跡-置きカマド-
0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
0371太鼓畑遺跡-調査概要-
0382六ッ長遺跡-調査概要-

「置きカマド」の用法は?

0284_二之宮_カマド1

〔写真〕平安時代の住居跡から発見された置きカマド

カマドは古墳時代後期(約1500年前)ごろから日本で使用されるようになりました。今でこそ見ることが少なくなったカマドですが、1950年代頃までは、地域にもよりますが一般的なものとして使用されてきました。

カマドというと土間に置かれているつくりつけられたものを思い浮かべることが多いと思いますが、今回紹介するカマドは持ち運び可能な「置きカマド」です。カマドの破片がたくさん残っていたので本来の姿に近い形で復元することができました。口径約34cm、高さ約35cmあります。この置きカマドは住居跡のつくりつけのカマド内から発見されました。

0284_二之宮_カマド2

0284_二之宮_カマド3

〔写真〕置きカマドが発見されたときの様子

古墳時代、平安時代は住居内のつくりつけのカマドと持ち運びできる置きカマドの両方を使用していたようです。つくりつけカマドがもっぱら調理場として使用されたと思われるのですが、置きカマドは何のために用いたのでしょう。

ひとつの説としては、祭祀に用いられたと考える説があります。古代からカマド神を祀(まつ)っていたことは考古学や文献による研究などでわかっていますが、カマドの神様を祀り、専用の置きカマドで煮炊きした食物をお供えしたのかもしれません。

0284_二之宮_カマド4

どのような煮炊き具が使用されていたのかもはっきりとしていません。写真はあくまでも想像で、置きカマドにちょうど収まるくらいのもっと口径が大きな羽釜(はがま)や鉢などを使用していたのではないかと思われます。

遺跡の概要

二之宮遺跡は中央自動車道建設に先立ち発掘調査が行われました。

調査の結果、住居跡が392件(縄文時代1軒、弥生時代3軒、古墳時代157軒、奈良時代24軒、平安時代198軒、時期不明9軒)と非常に大きな集落跡が存在したことがわかりました。

所在地笛吹市御坂町二之宮地内

主な時代古墳時代、奈良・平安時代

調査期間1979年12月~1981年10月

報告書山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第23集「二之宮遺跡」

二之宮遺跡から見つかった(こしき)、長胴甕(ちょうどうがめ)の紹介もしています。ご覧になってみてください。

遺跡トピックスNo.0173

お知らせ

平成23年度春季企画展「古代の台所~縄文土器から圧力鍋まで~」(4月23日(土曜日)~6月26日(日曜日))が県立考古博物館で開催されます。

今回紹介した置きカマドも展示しています。ぜひ足を運んでみてください。

 

※この企画展は終了しました。

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