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更新日:2016年2月8日

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遺跡トピックスNo.0280経塚古墳

 

笛吹市の遺跡

  • 0014 経塚古墳-復元古墳-
  • 0217 経塚古墳-内部構造-
  • 0251 経塚古墳-石室の石積み-
  • 0280 経塚古墳-列石-
  • 0396 経塚古墳-八角形の意味-
  • 0019 桂野遺跡-石皿・磨石-
  • 0100 桂野遺跡-陥し穴-
  • 0111 桂野遺跡-前期土偶-
  • 0262 桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
  • 0265 桂野遺跡-土器に描かれた物語-
  • 0020 四ツ塚古墳群-玉類-
  • 0235 四ツ塚古墳群-装身具-
  • 0022 狐原遺跡-墨書土器-
  • 0059 平林2号墳-副葬品-
  • 0079 平林2号墳-青銅鏡-
  • 0102 平林2号墳-ガラス玉-
  • 0202 平林2号墳-馬具類や装身具類-
  • 0240 平林2号墳-勾玉-
  • 0337 平林2号墳-勾玉(2)-
  • 0081 身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
  • 0230 身洗沢遺跡-プラント・オパール-
  • 0339 身洗沢遺跡-農具の今と昔-
  • 0125 水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
  • 0355 水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
  • 0135 花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
  • 0194 花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
  • 0199 花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
  • 0406 花鳥山遺跡-耳飾り-
  • 0145 竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
  • 0155 竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
  • 0165 竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
  • 0179 竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
  • 0147 境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0157 境川中丸遺跡-発掘調査速報-2008年9月10日~2008年9月18日
  • 0181 境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
  • 0148 一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
  • 0293 一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
  • 0307 一の沢遺跡-縄文土器-
  • 0350 一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
  • 0150 稲山遺跡-発掘調査速報-
  • 0160 稲山遺跡-発掘調査速報2-
  • 0170 稲山遺跡-発掘調査速報3-
  • 0209 稲山遺跡-常滑甕-
  • 0229 稲山遺跡-すり鉢-
  • 0288 稲山遺跡-かわらけ-
  • 0151 三光遺跡-発掘調査速報-
  • 0166 三光遺跡-発掘調査速報5-
  • 0171 三光遺跡-発掘調査速報6-
  • 0186 三光遺跡-耳飾り他-
  • 0173 二之宮遺跡-食材をふかす道具-
  • 0284 二之宮遺跡-置きカマド-
  • 0219 亀甲塚古墳-盤龍鏡-
  • 0264 亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
  • 0234 御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
  • 0275 馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
  • 0331 地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
  • 0354 中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
  • 0356 石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
  • 0371 太鼓畑遺跡-調査概要-
  • 0382 六ッ長遺跡-調査概要-

経塚古墳

0280_正面経塚古墳0280_空撮経塚古墳

〈写真左〉調査中の経塚古墳(正面)

〈写真右〉経塚古墳の列石基底部を上から見た様子

3世紀中頃から8世紀初めにかけて、全国に各地にさまざまな古墳が造られます。甲府盆地に限っていうと、甲府市北部や金川扇状地上などに古墳群と呼ばれるグループを作り分布が確認されています。7世紀前半に造られたとみられている経塚古墳もこの金川扇状地上に位置しています。

平成6年度に完全解体発掘調査が行われ、それまで円墳と考えられていましたが当時、東日本3基目の八角形墳ということが判明し、注目を浴びました。今回は、墳丘の裾部や内部から検出された列石について紹介したいと思います。

所在地:笛吹市一宮町国分字経塚1133(金川の森公園内)

時代:古墳時代後期

報告書:山梨県埋蔵文化財センター報告書第109集1995(H7)刊

調査機関:山梨県教育委員会山梨県埋蔵文化財センター

遺跡トピックスNo.014No.217No.251

列石の設置状況

0280_列石経塚古墳

〈写真〉列石の状況

経塚古墳の調査では、写真を見ても分かるように、古墳の裾を取り巻く「外護列石(がいごれっせき)」や墳丘内部に2列に構築された古墳内部の列石の「中段列石」「上段列石」が確認できました。

「外護列石」や、古墳内部の列石はいずれも、墳丘内部をめぐる石列で古墳を築いていく工程の中で、降雨や地震などの理由で墳丘が崩れることを将来予測し、それを防ぐ役割を持って八角形を意識しながら設置されたと思われます。

列石の構造と設置された理由

0280_上段列石経塚古墳0280_外護列石経塚古墳

〈写真左〉上段列石の検出状況〈写真右〉外護列石と中段列石の検出状況

古墳のある地域は、金川扇状地上にあって、墳丘を盛り上げるのに適した粘り気のある土は遠くまで行かないと手に入りにくい所で、砂質土を多く使わなければならなかったようです。このため、墳丘の形成には、砂質土と少量の粘質土を細かい層に分けて突き固める版築構造を取りながら、さらに、扁平に近い自然石を利用して3~4段積みの列石を墳丘の裾部と内部に3列にわたって積み上げ、崩落を防ぐ工夫をしたものと考えられます。

近県を含めた他の事例をみると、経塚古墳の場合は全体的に列石がまわっているのに対して、一般的に外護列石などがみられる古墳では、石室入口部分付近や墳丘の一部分に設置されることが多いようです。

今のところ、外護列石が導入されることについては、古墳が築造された時代背景などから、中央からの政治的な思想や石室を造る技術が地方に伝わって行く過程で、外護列石も伝えられてきたが、横穴式石室を持つ古墳すべてで採用されておらず、一部の古墳のみで採用されていることから検証して、必ずしも古墳造りの必要条件ではなかったと推測している研究者もいます。

 

 

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