ページID:20923更新日:2014年10月24日
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地球環境問題およびエネルギー供給の制約を受けるなかで、クリーンエネルギーの開発はますます重要性を増しており、国では2003年に策定された「エネルギー基本計画」において、安定供給の確保及び地球温暖化問題への対策として、純国産エネルギーであるクリーンエネルギーの開発、導入及び利用を推進しています。
本県においても、平成20年12月に「山梨県地球温暖化対策条例」を制定し、「山梨県地球温暖化対策実行計画」を作成するなど環境に対して積極的に取り組んでいるところです。企業局ではクリーンエネルギーの活用を推進しており、純国産エネルギーである水力発電等により、同計画への取り組みを行っています。
また、「クリーンエネルギーセンター」の開設、太陽光発電の導入および風力発電開発調査等により、新エネルギーの普及拡大に向けての取り組みも同時に行っています。
発電総合制御所(クリーンエネルギーセンター) |
クリーンエネルギーセンター展示室 |
”環境とエネルギー”について多くの皆さまに理解を深めていただけるよう、発電総合制御所内に「クリーンエネルギーセンター」を運営しています。この中には、水力発電や太陽光発電、風力発電などの諸資料の展示および参加体験装置などが用意されおり、楽しみながらクリーンエネルギーについて学ぶことができます。また、「山梨の自然環境」や「クリーンエネルギーの必要性」をテーマに”ゴロン太(マスコット)”と”ミスター・ゴロン(マスコットの父)”による、地形模型連動複合シアターの上映も行っています。
太陽光発電設備の稼働状況を示すパネルの展示や、小水力発電やバイオマス、燃料電池などの情報を実証展示し、地球温暖化対策の情報、再生可能エネルギー等についての環境学習の場を提供するとともに次世代エネルギーの情報発信の拠点として整備しました。
小水力発電モデル施設の整備として、塩川第二発電所(水道)、若彦トンネル湧水発電所(湧水)、深城発電所(ダム)、大城川発電所(砂防ダム)の4つの発電所の運用を開始しております。モデル施設の建設で得た知見を活かし、今後とも小水力発電の普及拡大に努めていきます。
また、平成25年度から10年間で10箇所程度の小水力発電所を建設する「やまなし小水力ファスト10」を計画しており、その第1番目として、朝穂堰浅尾発電所の建設に着手し、平成26年度内の完成をめざしております。
これまでに、丘の公園太陽光発電システムと発電総合制御所太陽光発電システムにおいて、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)の行う太陽光発電フィールドテスト事業に参加してきました。
現在、両発電設備とも共同研究を終え電力を供給する他に、丘の公園太陽光発電システムは独自の実証試験として、発電総合制御所太陽光発電システムはクリーンエネルギーセンターの教材として運転を続けています。
事業名 | 太陽光発電フィールドテスト事業 | |
事業場所 | 高根町清里丘の公園内 | 発電総合制御所屋上 |
最大出力 | 95kW | 20kW |
設置年度 | 平成5年度 | 平成9年度 |
共同研究期間 | 平成6~9年度(4年間) | 平成10~13年度(4年間) |
事業費 | 308,982,120円 | 28,116,318円 |
NEDO負担分 | 193,524,640円 | 14,058,159円 |
丘の公園太陽光発電施設 | 発電総合制御所太陽光発電施設 |
山梨県内の風力開発の可能性を探るため、有望と思われる12地点において風況観測を行ってきました。これまでのところ、いずれの地点においても、年間を通して風力発電によって得られる効用が小さく、現段階での設備設置は難しいと判断しています。
観測地点名
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調査期間
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年間平均風速(m/s)
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第一期丘の公園(北杜市高根町) |
平成8~9年度
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1.6
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第一期クラフトパーク(身延町) |
平成9年度
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2.4
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第二期クラフトパーク(身延町) |
平成10年度
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2.1
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八之尻(市川三郷町(旧市川大門町)) |
平成10年度
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2.2
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フレンドパークむかわ(北杜市武川町) |
平成11年度
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1.6
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第二期丘の公園(北杜市高根町) |
平成11年度
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2.6
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富士川(富士川町(旧増穂町)) |
平成12年度
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2.4
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天戸(富士川町(旧鰍沢町)) |
平成12年度
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2.2
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篭坂峠(山中湖村) | 平成14年度 | 3.0 |
富士ヶ峰(富士河口湖町(旧上九一色村)) | 平成14年度 | 1.6 |
鳥原平(北杜市白州町) | 平成15年度 | 1.8 |
野牛島(南アルプス市) | 平成15年度 | 3.1 |
大垈(身延町) | 平成18~19年度 | 4.0 |
平成8~12年度までは地上20mで観測。