ページID:89684更新日:2025年10月31日
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たばこの煙には約5,300種の化学物質が含まれていて、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。
厚生労働省の報告書によると、喫煙者はがん、心疾患、脳卒中、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの病気にかかりやすいことが科学的に証明されています。
※国立がん研究センター(2020)「喫煙と健康」から引用
また、妊娠・出産への影響として、早産や低出生体重・胎児発育遅延の可能性も高まるとされています。
さらに、科学的根拠は十分ではありませんが、生殖能力の低下や認知症、虫歯、関節リウマチなどとの関連も指摘されています。
たばこの副流煙には、主流煙よりも多くの発がん物質が含まれています。
受動喫煙は、脳卒中や肺がん、心臓病、乳幼児突然死症候群(SIDS)、子どもの喘息など、周囲の人の健康に深刻な影響を与えます。厚生労働省の調査では、日本で受動喫煙が原因で年間約15,000人が亡くなっていると報告されています。

※国立がん研究センター(2020)「喫煙と健康」から引用
こうした状況もあり、受動喫煙対策について規定している健康増進法が2018年7月に改正され、施設の類型・場所ごとの喫煙ルールや喫煙者の配慮義務が新たに規定されました。
→受動喫煙対策(健康増進法の改正により受動喫煙対策が強化されました)
加熱式たばこは、たばこ葉を加熱してニコチンを含む蒸気を吸う製品です。
「紙巻たばこより安全」と言われることがありますが、実際には多くの有害物質が含まれています。日本呼吸器学会は、加熱式たばこの使用者の呼気にも有害成分があり、周囲への健康被害の可能性が高いと警告しています。紙巻たばこよりリスクが低いという確かな証拠はなく、使用は推奨されていません。
あなたのその症状COPDかもしれません(COPD)(PDF:1,111KB)
タバコを吸う方・かつて吸っていた方へ(COPD)(PDF:1,614KB)
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