ページID:97262更新日:2025年11月11日
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「アルコール健康障害対策基本法」により、国民の間に広くアルコール関連問題に関する関心と理解を深めるため、「アルコール関連問題啓発週間」が定められています。
アルコールや薬物、ギャンブルなどを”一度始めると自分の意志ではやめられない”、”毎回、やめようと思っているのに、気が付けばやり続けてしまう”それは「依存症」という「病気」かもしれません。
依存症は、一般的なイメージでは、”本人の心が弱いから”依存症になったんだ、と思われがちですが、依存症の発症には、ドーパミンという脳内にある快楽物質が深く関係しています。アルコールや薬物、ギャンブルなどの物質や行動によって快楽が得られます。そして、物質や行動が繰り返されるうちに脳がその刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めるようになります。その結果、物質や行動が、コントロールできなくなってしまう病気なのです。
また、依存症は、「孤独の病気」とも言われています。例えば、「学校や職場、家庭などとうまくなじめない」といった孤独感や「常にプレッシャーを感じて生きている」、「自分に自信が持てない」などの不安や焦りからアルコールや薬物、ギャンブルなどに頼るようになってしまい、そこから依存症が始まる場合もあります。
さらに、依存症は「否認の病気」とも言われており、「自ら問題を認めない」ため、本人が病気と認識することは困難です。一方、家族はアルコールによる暴力やギャンブルによる借金の尻ぬぐいなどに翻弄され、本人以上に疲弊するケースが多くみられます。
家族や友人などの周りの人が、依存症について正しい知識と理解を持ち、当事者の方を早めに治療や支援につなげていくこと。それが依存症を予防し、また回復につなげる大事な一歩です。

11月10日~16日

【YouTube動画 こころCafe~依存症を語りあう夜~/5シリーズ #①アルコール篇】
「こころcafe ~依存症を語りあう夜~」#1 アルコール依存症を語ろう
アルコール依存症の当事者の方が、体験談やメッセージなどを伝える動画をYouTubeで配信しています。