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山梨県の現在の警報等発令
 
伝染性紅斑:警報(峡東、富士・東部)
 新型コロナウイルス感染症(県独自基準):警報(中北)

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この時期注意が必要です!

100 madani

 

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2025年第36週:9月1日~9月7日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (9月11日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)

【要約】
・7月以降新型コロナウイルス感染症が流行していますが、ピークは越えたようです。

・伝染性紅斑(いわゆるリンゴ病)は甲府市で収束しましたが峡東エリアでは多く報告されています。
・百日咳は引き続き流行が続いており、第36週も11名の報告がありました。


〇リスクアセスメント

【新型コロナウイルス感染症】
第36週は確定点医療機関から合計281人(定点あたり8.03)の報告がされました。第34週は387人、第35週は356人でしたので、減少が2週連続しています。下水中のウイルス量も第34週の半分程度となりました。しかし中北エリアでは定点あたり10.50と多く、また甲府市や富士・東部エリアでは報告が若干増加していますので、県内全体で感染が収束したわけではありません。

【伝染性紅斑】
定点あたりの新規患者数は0.86(18人)と前週と同程度の報告が続いています。これまで流行が続いていた甲府市では報告が減少し警報解除となりましたが、富士・東部エリアでは警報レベルが続いています。また今回新たに峡東エリアで8人の報告があり、定点あたり2.00と警報レベルになりました。

【百日咳】
第36週は11人の感染報告がありました。本年1月以降計322人となります。今後も警戒が必要です。

 

○対応

新型コロナウイルス感染症は全国的にピークを越え、山梨県内も同様に夏の流行ピークを越えたあたりにあると考えます。咽頭痛を伴いやすいようですが、比較的症状が軽い場合もあるようです。家庭内や部活動など集団生活の場で感染が拡大しやすいウイルスですので、咽頭痛がなくても発熱や咳など体調が思わしくない場合は自らすすんでマスクを着用したりお休みしたりと適切な判断を下してください。

百日咳はワクチンで予防が可能です。生後2ヶ月を過ぎた乳児には早々に百日咳を含む定期予防接種を始めるようにしましょう。また、新生児や乳児への百日咳対策として、妊娠27-36週の妊婦さんが三種混合ワクチン(百日咳を含む)を接種することで感染を防ぐ方法もありますので、接種について引き続きご検討いただき、希望される場合や不明な点については産科主治医へご相談ください。

  ※妊婦の三種混合ワクチン接種は任意接種です。

 

*関連ページ
夏を安全に楽しもう! 感染症対策ガイド(厚生労働省)

百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
伝染性紅斑 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構

 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年9月11日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第36週〔2025年9月1日(月曜日)~2025年9月7日(日曜日)〕

      トップページインフルエンザ流行マップ警報・注意報なし                              新型コロナウイルス感染症流行マップ35w                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
36週 報告数 3 1 - - 1 1
定当 0.09 0.08 - - 0.14 0.14
35週 報告数 3 2 1 - - -
定当 0.09 0.17 0.17 - - -
34週 報告数 6 2 - - 3 1
定当 0.17 0.17 - - 0.43 0.14
33週 報告数 4 - - - 4 -
定当 0.11 - - - 0.57 -
32週 報告数 15 4 - - 7 4
定当 0.43 0.33 - - 1.00 0.57
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
36週 報告数 281 126 48 19 38 50
定当 8.03 10.50 8.00 6.33 5.43 7.14
35週 報告数 356 174 78 23 36 45
定当 10.17 14.50 13.00 7.67 5.14 6.43
34週 報告数 387 198 57 32 57 43
定当 11.06 16.50 9.50 10.67 8.14 6.14
33週 報告数 163 79 15 19 24 26
定当 4.66 6.58 2.50 6.33 3.43 3.71
32週 報告数 231 133 36 12 22 28
定当 6.60 11.08 6.00 4.00 3.14 4.00

※32週については医療機関からの遅れ報告のデータを反映しています。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:35KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2024年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:50KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:49KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:49KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート


 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

伝染性紅斑(峡東保健所、富士・東部保健所管内)
新型コロナウイルス感染症(中北保健所管内)【山梨県独自基準】

注意報

なし