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定点情報(2025年第43週:10月20日~10月26日)/ その他情報(公表までに把握した情報)
(10月30日 山梨大学医学部附属病院 鈴木哲也 医師)
【要約】
・インフルエンザ:早ければ数週間のうちに本格的な流行シーズンを迎えると思いますので、流行前の早めのワクチン接種をご検討ください。
・日常的な感染対策としての手洗い、換気、マスク着用・咳エチケットなどの対策を改めて実践し、今後の流行に備えましょう。
〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
第43週の報告数は定点医療機関あたり2.23 (報告総数78人)でした。前週(第42週)の数値は定点医療機関あたり2.97 (報告総数 104人)でした。報告数が突出している地域や年齢層もないようです。なお、昨年秋に報告数がもっとも少なかったのは第45週で、定点医療機関あたり1.80でした。
【インフルエンザ】
第43週の報告数は定点医療機関あたり2.37 (報告総数83人)でした。前週(第42週)の数値は定点医療機関あたり1.20 (報告総数 42人)でした。特に峡東保健所管内では定点医療機関あたり6.33(前週は0.83)で、他の地域よりも報告数が多い状況です。インフルエンザは少しずつ流行が広がっているようです。
【百日咳】
山梨県内の今週分の新規届出件数は現在までに8件でした。年間で合計383件に達しています。
○対応
新型コロナウイルス感染症の報告数は引き続き減少していますが、インフルエンザは先週の流行入り以後も引き続き報告数が増えています。早ければ数週間のうちに本格的な流行シーズンを迎えると思いますので、流行前の早めのワクチン接種をご検討ください。また、日常的な感染対策としての手洗い、換気、マスク着用・咳エチケットなどの対策を改めて実践し、今後の流行に備えましょう。
*関連ページ
重症熱性血小板減少症候群(SFTS) ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
インフルエンザ ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
◆今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください !
*保健所毎や疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
2025年10月30日作成
インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。
対象期間:2025年第43週〔2025年10月20日(月曜日)~2025年10月26日(日曜日)〕
◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。
| インフルエンザ | |||||||
| 週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
| 43週 | 報告数 | 83 | 28 | 38 | - | 1 | 16 |
| 定当 | 2.37 | 2.33 | 6.33 | - | 0.14 | 2.29 | |
| 42週 | 報告数 | 42 | 19 | 5 | 1 | - | 17 |
| 定当 | 1.20 | 1.58 | 0.83 | 0.33 | - | 2.43 | |
| 41週 | 報告数 | 34 | 17 | 8 | - | 1 | 8 |
| 定当 | 0.97 | 1.42 | 1.33 | - | 0.14 | 1.14 | |
| 40週 | 報告数 | 25 | 21 | 1 | - | 3 | - |
| 定当 | 0.71 | 1.75 | 0.17 | - | 0.43 | - | |
| 39週 | 報告数 | 6 | 4 | - | - | - | 2 |
| 定当 | 0.17 | 0.33 | - | - | - | 0.29 | |
| 新型コロナウイルス感染症* | |||||||
| 週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
| 43週 | 報告数 | 78 | 34 | 11 | 10 | 13 | 10 |
| 定当 | 2.23 | 2.83 | 1.83 | 3.33 | 1.86 | 1.43 | |
| 42週 | 報告数 | 104 | 53 | 13 | 6 | 19 | 13 |
| 定当 | 2.97 | 4.42 | 2.17 | 2.00 | 2.71 | 1.86 | |
| 41週 | 報告数 | 169 | 90 | 28 | 9 | 24 | 18 |
| 定当 | 4.83 | 7.50 | 4.67 | 3.00 | 3.43 | 2.57 | |
| 40週 | 報告数 | 179 | 88 | 34 | 9 | 30 | 18 |
| 定当 | 5.11 | 7.33 | 5.67 | 3.00 | 4.29 | 2.57 | |
| 39週 | 報告数 | 237 | 97 | 46 | 20 | 41 | 33 |
| 定当 | 6.77 | 8.08 | 7.67 | 6.67 | 5.86 | 4.71 | |
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)
◆発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況や病原体検出状況などがご覧になれます)
◆集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:33KB) ※過去の分はこちら
(施設から報告のあった事例を保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)
*2025年第36週以降の状況
新型コロナ措置状況(PDF:52KB)
インフルエンザ措置状況(PDF:51KB)
感染性胃腸炎措置状況(PDF:51KB)
*甲府市の状況は こちら
新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
*新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。
新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。
下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。
詳しい情報は こちら
〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート
〇YCDCレポート
警報 |
なし |
注意報 |
なし |
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10月30日 |
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10月14日 |
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