ページID:105215更新日:2023年7月4日

ここから本文です。

ワクチンの効果

Q1.オミクロン株対応ワクチンとは、どのようなワクチンですか。

Q2.オミクロン株対応ワクチンは、インフルエンザワクチンなどほかのワクチンと同時に接種ができるのでしょうか。

Q3.オミクロン株対応ワクチンは追加接種のみで、1・2回目接種として使用されないのはなぜですか

Q4.なぜワクチンを接種するのでしょうか。

Q5.基礎疾患(持病)の有無によって、ワクチンの効果や副反応に違いはありますか。

Q6.変異型の新型コロナウイルスにも効果はありますか。

Q1.オミクロン株対応ワクチンとは、どのようなワクチンですか。

オミクロン株対応ワクチンとは、mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの一つで、従来型(新型コロナウイルス感染症発生時の株のこと。オリジナル株、起源株ともいいます。)に由来する成分と、オミクロン株に由来する成分の両方を含む「2価ワクチン」です。従来ワクチン(従来株のみに由来する成分を含むワクチン)と比較して、オミクロン株に対する重症化・感染・発症予防効果がそれぞれ強いことが期待されています。

異なる2種類の抗原(体内で免疫反応を誘導する物質)があることにより、誘導される免疫も、より多くの種類の新型コロナウイルスに反応するため、今後の変異株に対しても有効である可能性がより高いと期待されています。

オミクロン株対応2価ワクチンには、BA.1対応型とBA.4-5対応型があります。BA.1、BA.4-5はいずれもオミクロン株の種類(亜系統)であるため、BA.1対応型であっても、BA.4-5対応型であっても、現在流行の中心であるオミクロン株に対しては、1価ワクチンを上回る効果が期待されています。

オミクロン株対応2価ワクチンの接種は、従来ワクチンで1・2回目接種を終えた12歳以上の方が対象となっています。

※前回の接種から3か月以上の間隔をあける必要があります。

※令和5年5月8日~8月31日の間は、①65歳以上の高齢者、②12歳~64歳で基礎疾患を有する方、③医療従事者等が対象となっています。

Q2.オミクロン株対応ワクチンは、インフルエンザワクチンなどほかのワクチンと同時に接種できるのでしょうか。

オミクロン株対応ワクチンは、インフルエンザワクチンのみ同時接種が可能です

インフルエンザワクチン以外のワクチンは、オミクロン株対応ワクチンと同時に接種できません。接種する場合は、互いに片方のワクチンを接種してから2週間後に接種できます。

Q3.オミクロン株対応ワクチンが追加接種のみで、1・2回目接種として使用されないのはなぜですか。

オミクロン株対応ワクチンは、現時点で追加接種として臨床試験等がされており、追加接種の用法のみに薬事承認がなされています。今後、新たなデータが得られれば1・2回目接種の用法も含めて薬事承認がなされることも考えられますが、現時点では、薬事承認に基づき、1・2回目接種としては使用しないこととしています。

Q4.なぜワクチンを接種するのでしょうか。

令和2年9月25日に開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会において、接種の目的を「新型コロナウイルス感染症による死亡者や重症者の発生をできる限り減らし、結果として新型コロナウイルス感染症のまん延の防止を図る」こととしています。

Q5.基礎疾患(持病)の有無によって、ワクチンの効果や副反応に違いはありますか。

今回のワクチンは、基礎疾患をもっている方も含めて臨床試験が行われ、有効性が確認されています。過去に重いアレルギー症状を経験されたことがある方は、接種会場で30分間様子をみることが大切です。

稀な副反応であるアナフィラキシーについては、過去にアナフィラキシーを含む重いアレルギー症状を引き起こしたことがある人でやや起こりやすい可能性があります。過去に重いアレルギー症状を引き起こしたことがある方は、ワクチン接種後30分程度は接種会場で様子をみることが大切です。アナフィラキシー以外の副反応については、臨床試験において基礎疾患の有無による頻度の違いは報告されていません。

Q6.変異型の新型コロナウイルスにも効果はありますか。

一般論として、ウイルスは絶えず変異を起こしていくもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるというわけではありません。それぞれの変異株に対するワクチンの有効性がどのくらいあるのかについても、確認が進められています。

変異株に対するワクチンの効果の確認に当たっては、いくつかの方法があります。

①ワクチンを接種した人の血清を用いて、血清中に存在する抗体が、ウイルスの細胞への感染をどの程度中和する(妨げる)ことができるかを測定する方法です。

 ファイザー社や武田/モデルナ社のワクチンにおいては、様々な変異スパイクタンパク質に対し、ワクチンを接種した人の血清中の抗体が中和活性を有するかが確認されました。その結果、B.1.351(ベータ株。南アフリカ共和国で最初に検出され、N501YやE484K等の変異を有する系統。)への中和作用が少し弱いものの、いずれの変異に対しても一定の中和活性があることが確認されています。

②実際にワクチンを接種した人と接種していない人の感染や発症の状況を調べる方法です。

 例えばファイザー社のワクチンは、B.1.1.7(アルファ株。英国で最初に検出され、N501Y等の変異を有する系統。)ではワクチンの有効率に大きな低下は見られませんでした。B.1.351(ベータ株)やB.1.617.2(デルタ株。インドで最初に検出され、L452R等の変異を有する系統。)では、有効率が少し低下するものの、ワクチンは有効であったという報告もありました。

 現在、変異株に対応したワクチンの開発や臨床試験も実施されています。世界各国で様々な変異株が出現していることを踏まえると、引き続き、ワクチンの有効性に関する情報を収集していく必要があります。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県感染症対策センター感染症対策グループ 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1326   ファクス番号:055(223)1649

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop