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ページID:123874更新日:2025年12月15日

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JKA補助事業による新規導入設備(令和7年度)

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競輪補助事業完了のお知らせ

この度、令和7年度の競輪の補助を受けて、以下の事業を完了いたしました。本事業の実施により、医療関連機器をはじめとする県内で成長が期待される産業からの活用が見込まれます。

事業名 2025年度公設工業試験研究所等における機械設備拡充補助事業
事業の内容 下記の通り
補助金額 18,147,800円
実施場所 下記の通り
完了年月日 令和7年12月2日

補助事業の概要

山梨県では、医療機器関連産業を基幹産業とするため「メディカル・デバイス・コリドー推進計画2.1」を策定し、県内企業の支援を行っています。山梨県産業技術センターはこの計画に基づき、県内企業の技術支援や相談業務に対応していますが、現状の機器では高度化する企業からの要求に対応しきれていません。そこで、医療関連機器等の高品質で高精度な製品の設計・製造に関する技術支援や相談業務に対応するため、プラスチック射出成形機及び落下衝撃試験機を整備し、支援体制の強化を図ります。

予想される事業実施効果

プラスチック射出成形機及び落下衝撃試験機の整備により、これまで対応が難しかった技術支援や相談業務に対応することが可能になります。特に、プラスチック射出成形機の導入により、高品質な製品の開発や製造現場における作業の効率化に関する支援体制を強化することができます。また、落下衝撃試験機の導入により、医療関連機器をはじめとする製品や梱包の設計、製造に関する支援体制を強化することができます。さらに、これらの設備は水素・燃料電池関連産業やロボット関連産業など、県内で成長が期待される産業からも活用が見込まれます。

本事業により導入した設備

1.プラスチック射出成形機

設置場所

山梨県産業技術センター 富士技術支援センター イノベーション支援棟1階 精密加工室
(山梨県富士吉田市下吉田6-16-2)

概要

ペレット状のプラスチック材料を、シリンダー内で加熱して溶融させ、スクリュで混練した後、金型へ射出し冷却・固化することで、プラスチック製品を大量に成形する装置です。容器、自動車部品、家電、医療機器など幅広い分野で利用され、寸法精度や表面品質の確保に優れています。

本装置は型締力30トンの小型タイプの射出成形機です。プラスチック製品の試作や、樹脂材料開発のための試験片作成などに活用できます。また、本装置は、成形データの取得・活用に優れており、得られたデータを活用することで、成形不良の低減などの取り組みにも活用が期待されます。操作盤は、ボタンと大型のタッチパネルで使いやすい仕様となっています。

fig1

仕様

メーカ・型式 ファナック(株) ROBOSHOTα-S30iB
最大型締力 30トン
型厚(最大-最小) 330-150mm
型開閉ストローク 230mm
タイバー間隔(横×縦) 310×290mm
プラテン寸法(横×縦) 440×420mm
エジェクタストローク 60mm
スクリュ径 18mm
スクリュストローク 75mm
最大射出体積 19cm3
最大射出圧力 280MPa
最大保圧力 260MPa
最大射出速度 600mm/s

 

プラスチック射出成形機(PDF:1,452KB)

山梨県産業技術センタープロポーザルでのご紹介(プラスチック射出成形機)

2.落下衝撃試験機

設置場所

山梨県産業技術センター 甲府技術支援センター 実験棟1階 落下衝撃試験室
(山梨県甲府市大津町2094)

概要

今回導入した落下衝撃試験機は、輸送用に包装された製品や携帯型端末等の製品に対し、特定の高さから姿勢を維持した状態で落下させ衝撃を加える試験機(①包装貨物落下試験機)と振子式で特定の衝撃を加える試験機です(②振子式衝撃試験機)。

その際、試験前後の外観や機能の変化を観察すると共に、加速度センサを用いて衝撃波形の測定や解析を行うことにより、耐衝撃性能の評価を行います(③加速度計測器)。

高い信頼性が求められる医療機器をはじめ、燃料電池や半導体関連などの様々な分野にご活用頂けます。

fig3

①包装貨物落下試験機

fig5

②振子式衝撃試験機

fig6

③加速度計測器

 

仕様

①包装貨物落下試験機

メーカ・型式 神栄テクノロジー(株) DTS-80
供試品最大寸法(mm) W900 ✕ D575 ✕ H900
供試品最大重量(kg) 80
設定落下高さ範囲(mm) 200~1,800(角稜落下治具使用時 1,350)
対応規格

JIS Z 0200 「包装貨物–性能試験方法一般通則」

JIS C 60068-2-31 「環境試験方法 ―電気・電子― 第2-31部:落下試験及び転倒試験方法」

 

②振子式衝撃試験機

メーカ・型式 神栄テクノロジー(株) PST-300
供試品最大寸法(mm) φ100
供試品最大重量(g) 800
衝撃波形 正弦半波形
衝撃加速度範囲(m/s2 50~50000 (5~5000(G))
衝撃作用時間範囲(ms) 0.2 / 0.5 / 1 / 6 / 11
対応規格 JIS C 60068-2-27 「環境試験方法 ―電気・電子― 第2-27部:衝撃試験方法」

 

③加速度計測器

メーカ・型式 神栄テクノロジー(株) SMH-12-C5A5
解析ソフトウェア SM-500
接続チャンネル数 10ch(圧電型5ch および アンプ内蔵型5ch)
3軸発生加速度 合成・解析可能
保有加速度センサ 1軸(圧電型) 3個、 3軸(圧電型) 1個

 

落下衝撃試験機(PDF:626KB)

山梨県産業技術センタープロポーザルでのご紹介(落下衝撃試験機)

事業内容についての問い合わせ

 

団体名

山梨県産業技術センター
(ヤマナシケンサンギョウギジュツセンター)

住所

【管理・連携推進センター、甲府技術支援センター】
 〒400-0055 山梨県甲府市大津町2094
【富士技術支援センター】
 〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田6-16-2

担当部署

1.プラスチック射出成形機
 富士技術支援センター 機械電子技術部
 (フジギジュツシエンセンター キカイデンシギジュツブ)
2.落下衝撃試験機
 甲府技術支援センター 機械技術部
 (コウフギジュツシエンセンター キカイギジュツブ)

 

担当者

試験装置についてのお問い合わせは担当部署にお願いします。

電話番号

055-243-6111(代表)

FAX番号

055-243-6110

E-Mail

yitc-cap@pref.yamanashi.lg.jp

URL

https://www.pref.yamanashi.jp/yitc/

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県産業政策部産業技術センター 
住所:〒400-0055 甲府市大津町2094
電話番号:055(243)6111   ファクス番号:055(243)6110

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