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更新日:2015年12月14日

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遺跡トピックスNo.253竜王2号墳-馬具にみる古代の技術

甲斐市の遺跡

0218金の尾遺跡-土偶-
0228金の尾遺跡-紡錘車-
0273金の尾遺跡-4号住居-
0398金の尾遺跡-県内最古のガラス玉-
0245唐松遺跡-炉のない家-
0363唐松遺跡-炉と土偶-
0253竜王2号墳-馬具にみる古代の技術-

竜王2号墳に納められていた馬具

0253_竜王2号墳の馬具

写真1)

今からおよそ1300~1400年前に造られた古墳の石室内に土器、武具など一緒に納められていた馬具で、馬に取り付けるベルトを飾る金具の一部です。写真の上に並んでいるのがベルトの上に取り付けた帯金具(おびかなぐ)で、下は杏葉(ぎょうよう)というベルトに垂らす飾りです。図1の馬具名称をご参考ください。

光り輝く金具で馬を飾るなんてとても豪華ですね。

これらは、薄く延ばした銅板を加工したもので、その厚さはおよそ0.7mmほどです。そして表面に鍍金(ときん)(金メッキ)がしてあります。銅(あるいは青銅)に鍍金したものを金銅(こんどう)といいます。

ところで鍍金とはどのようにして行われるのでしょうか。

0253_竜王2号墳馬具名前

図1)

古代の鍍金(金メッキ)技術-金アマルガム

0253_竜王2号墳の杏葉0253_竜王2号墳金具1

写真2)飾り金具拡大写真毛彫り(たがねで削り取る方法)で模様が刻まれています

5世紀以降になると金工技術が発達し多くの金銅製品が作られます。銅製品の表面を金で覆(おお)うわけですが、この時代に一般的に行われた方法は「金アマルガム」という方法でした。

アマルガムとは水銀とほかの金属を混ぜ合わせたものをいいます。ここでは水銀と金の混合物なので「金アマルガム」です。水銀と金は相性がよく、金は水銀に溶けやすいのです。二つを混ぜ合わせるとまるで金が消えたように溶け込み、まさに滅金(めっきん)状態になります。「メッキ」という言葉はここからきているのではないかとも言われています。

さて、この金アマルガムを銅製品の上に塗りそれを加熱すると、水銀だけ蒸発して金で製品が覆われるのです。さらに金で覆われた表面を鉄のヘラのようなもので磨くことで光り輝く金銅製品が出来上がります。

それにしても、水銀は有毒な物質ですから現在はこうした方法は使われませんし、当時の技術者は危険な作業を行っていたことになります。それでも金のもつ独特の輝きに人々は憧れ(今もそれは変わりませんが)、多くの金銅製品を作ったのでしょう。

平林2号墳の金銅製馬具もトピックスで紹介しています。こちらは県指定文化財に指定されています。

遺跡トピックスNo.0059平林2号墳

竜王2号墳について

1997年(昭和52年)、中央自動車道建設に伴い発掘調査が行われました。

横穴式石室が安置された円墳で、かつては二ツ塚1号墳や竜王3号墳などと共に赤坂台古墳群を構成していました。

所在地甲斐市竜王新町字二ツ塚1874

時代古墳時代(7世紀後半)

調査期間1977年7月~9月

報告書「山梨県中央道埋蔵文化財包蔵地発掘調査報告書-北巨摩郡双葉町地内2-

-中巨摩郡竜王町地内―」

 

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