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更新日:2017年5月24日

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遺跡トピックスNo.0106村前東A遺跡

南アルプス市の遺跡

0006十五所遺跡-方形周溝墓-
0010大師東丹保遺跡-網代-
0108大師東丹保遺跡-遺跡から発見された地震のツメ跡-
0149大師東丹保遺跡-木製品-
0200大師東丹保遺跡-出土した種子は何?-
0259大師東丹保遺跡-下駄-
0287大師東丹保遺跡-扇子の骨組-
0357大師東丹保遺跡-洪水に埋もれた中期古墳-
0392大師東丹保遺跡-地震痕のある遺跡-
0017二本柳遺跡-木棺墓-
0122二本柳遺跡-福寿院跡-
0164二本柳遺跡出土の擂鉢-
0276二本柳遺跡-火きり臼-
0023宮沢中村遺跡-昆虫・網代-
0051仲田遺跡-田んぼ-
0052百々遺跡-八稜鏡-
0065百々遺跡-錘-
0066百々遺跡-馬の骨-
0101百々遺跡-洪水の跡-
0136百々遺跡-浄瓶-
0172百々遺跡-平安時代の住居跡-
0269百々遺跡-黒色土器-
0274百々遺跡-古代のウシ・ウマ-
0077善応寺遺跡-祭祀の水場-
0081油田遺跡-田んぼと木製品-
0144油田遺跡-木製竪杵-
0231油田遺跡-体験学習用の復元品-
0084堤防遺跡No.23-堤防の内部-
0409釜無川堤防跡遺跡-
0105石橋北屋敷遺跡-道路跡・区画溝-
0106村前東A遺跡-パレススタイルの壺-
0241村前東A遺跡-手焙形土器-
0250村前東A遺跡-住居跡-
0286村前東A遺跡-S字甕-
0139宮沢中村遺跡-茶碗の焼継ぎ-
0163大塚遺跡-約1,700年前の家の跡-
0168新居道下遺跡の住居跡-
0216長田口遺跡の鏡片-
0340向河原遺跡-水田跡と杭列-

南から遺跡をのぞむ

写真南から4.a区・5.区をのぞむ。手前の小さな四角は家の跡。

 

村前東A遺跡は、国道52号のバイパスと中部横断自動車道建設に先立ち、平成2~8(1990~1996)年に5回にわたって調査された遺跡です。この地は度重なる御勅使川(みだいがわ)の氾濫の被害を受けやすい地域なのですが、古墳時代前期(今から1,600年ほど前)と平安時代(今から1,100年ほど前)には大規模なムラが営まれていたことが、発掘調査によって明らかになりました。とくに古墳時代前期には、約100年間にわたり141軒もの家がつくられ、そこからは甲斐地域の土器のほか、濃尾平野や北陸地方で使われていたのとほぼ同じ形の土器などが多数発見されており、古墳時代の早い段階から他地域との交流がさかんにおこなわれていたことを知ることができます。

 

所在地:南アルプス市(旧櫛形町)十五所・(旧若草町)十日市場

時代:弥生時代後期・古墳時代前期

報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第157集(1999年3月)

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

古墳時代の住居跡がたくさん発見されています土器が出土したところ

写真左たくさんの住居跡が重なって見つかりました。写真右土器が出土したところ

 

「パレススタイル」~その優美な文様~

村前東A遺跡パレススタイルの壺

写真は遺跡で見つかった壺です。他の土器と異なり、粘土を精製する段階からとても丁寧に作られていて、大きく開いた口の内側や外側の頸から胴の部分にかけて、美しい文様が描かれています。この土器のように髪をとかす時に使う櫛のような形の工具で、いっぺんに複数の横線を描いたり、土器の表面を刺すことでより精緻な文様をつけたり、さらには表面を赤く塗った土器を「パレススタイル」と呼んでおり、もとは濃尾平野(愛知県)で作られ始めました。

 

村前東A遺跡のパレススタイルの壺は、底の部分にわざと穴があけられていることから、日常の生活には使われたものではなくマツリに使われたと考えられます。1,600年前にこの土器を使って、この地でどのような儀礼が行われていたのでしょう?

 

パレススタイルの壺は村前東A遺跡の他、韮崎市坂井南(大原)遺跡などでも見つかっていますが、県内では数少ない貴重な資料の一つです。

 

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