更新日:2021年11月26日
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国連で採択された「児童の権利に関する条約」において、子どもは、いかなる差別も受けずその人格の完全なかつ調和のとれた発達のため、家庭環境の下で幸福、愛情及び理解のある雰囲気の中で成長すべきであり、そのため、特別な保護及び援助についての権利を享有することができるとしています。
また、子どもが権利の主体であり、子どもに関する措置をとるに当たっては、「子どもの最善の利益」が主として考慮されるべきであるとしています。
子どもの4つの権利■
参照:児童の権利に関する条約(外務省ホームページ)
親または養育者が子ども(18歳未満)に対し、身体的・精神的に危害を加えたり、適切な保護や養育を行わないことなどをいい、反復・継続して行われる特徴があります。
虐待の種類は、次の4つに分類されます。
時折、しつけだから子どもに厳しくあたっているという話を聞くことがありますが、そもそも「しつけ」とはどのようなものなのでしょうか?
従って、親または養育者がしつけのつもりで行った行為であっても、子どもの成長に悪影響を及ぼすものであれば、その行為は「しつけ」ではなく「虐待」となります。
体罰等は、法律で禁止されています。
「注意したけど言うことを聞かないので、頬を叩いた」「お尻をたたいた」「宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった」「いたずらをしたので、長時間正座をさせた」などはすべて体罰です。
また、子どもを怒鳴りつけたり、けなしたり、笑いものにするような言動は、子どもの心を傷つけます。
例えば、「やる気を出させるために、きょうだいを引き合いにしてけなした」「冗談のつもりで、『お前なんか生まれてこなければよかった』」などは、子どもの心を傷つけます。
体罰等によらない子育てのために~みんなで育児を支える社会に~
なぜ、虐待は起こるのでしょうか?虐待は、子育ての不安や家庭の経済的理由、夫婦関係の問題などが重なりあって起こることが多いようです。虐待を引き起こす要因は次のものが考えられます。
これらの要因を見ても分かるように児童虐待は、保護者だけの問題だけではなく、家族の抱える構造的な問題の現れであると言えます。
虐待は、家庭という密室で行われることが多いために、周りの人が目にすることはあまりありません。また、虐待は色々な形で隠されてしまうことが多くあります。しかし、虐待が起こっていると、何らかのサインを子どもや保護者が発信しています。私たちは、このサインを見逃さないよう注意することが重要となります。
あなたのまわりでこんなことはありませんか?
虐待を見かけた時は、お住まいの市町村役場又は児童相談所に相談(通告)してください。虐待かどうか判断に迷った時も、まずは相談(通告)するようにしてください。※虐待を受けたと思われる児童についても法律で通告の対象となっています。
なお、虐待の相談(通告)は、匿名で大丈夫です。名前を教えて頂いた時でも、相談(通告)者の名は固く守秘しますので安心してください。また、虐待でなかったとしても、責任を問われることはありません。
虐待の状況確認や、今後の家庭支援のために次のことを分かる範囲で伝えてください。分からないことがあっても相談(通告)することはできます。
主な相談(通告)事項■
平成27年7月1日から児童相談所虐待対応ダイヤルが3桁の番号「189(いちはやく)」になりました。189番にかけるとお近くの児童相談所につながります。児童虐待の早期発見のためにご協力をよろしくお願いします。
相談(通告)いただいた後は、次のように援助が開始されます。
令和2年度に児童相談所(2か所)で対応した児童虐待相談件数は1,347件(令和元年度は1,218件)、市町村が対応した児童虐待相談件数は761件(令和元年度は688件)となっており、県全体では2,108件(令和元年度は1,906件)となっています。
傾向■
詳細はこちらから
上記件数は令和2年度に新規で相談対応した件数。
毎年、「児童虐待の防止等に関する法律」が施行された11月を「児童虐待防止推進月間」と定め、期間中は児童虐待防止のための広報活動・啓発活動などの取り組みを集中的に実施しています。
なお、令和元年度からは一人でも多くの県民の方に関心を持っていただけるよう、月間等における啓発キャンペーンを「山梨県オレンジリボンキャンペーン」と改め、例年以上に様々な広報・啓発活動を実施します。
キャンペーン初年度(令和元年度)の月間初日には、オープニングセレモニーを開催しました。県内市町村等のゆるキャラを、「一日オレンジリボン隊」として任命し、チラシや啓発物品の配布を行ったほか、児童虐待防止に関連する様々なブースを設置しました。
詳しくはこちら→R1オレンジリボンキャンペーン(オープニングセレモニー)チラシ(PDF:4,132KB)
令和2年8月12日(水曜日)、知事と全市町村長による「児童虐待ゼロやまなし共同宣言」を行いました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
令和3年度の標語は、『189(いちはやく)「だれか」じゃなくて「あなた」から』です。あなたの気づきをいちはやくお知らせいただくことで、守れるこどもの未来があります。
児童虐待防止推進月間リーフレット(A4)(PDF:4,371KB)
県で作成した児童虐待防止テレビCM「子どもにとってそれは」篇を、令和3年11月1日~11月30日まで放送します。
また、テレビのほか、YouTube広告配信を行います。
CMは、こちらのページからも視聴できます。
全国的に児童虐待は増加傾向にあります。周囲の人や、虐待の当事者自身も虐待であると気づきにくい、「心理的虐待」をテーマとしています。ぜひご覧ください。
児童虐待の防止やその背景・支援など、児童虐待に関する問題について多くの方に理解と認識を深めていただくため、講演会を次のとおり開催します。どなたでも参加可能ですので、ぜひお申し込みください。
日時:令和3年11月25日(木曜日)午後2時30分~4時00分
会場:オンライン(ZOOM)・県立博物館会議室(50名定員)【ハイブリッド開催】
テーマ:『子どもの脳とこころを傷つけない子育てとは~日常に潜むマルトリートメント(不適切な養育)が脳に及ぼす影響~』
講師:友田明美氏(福井大学子どものこころの発達研究センター教授・小児科医)
児童虐待問題に対する理解を国民一人一人が深め、主体的な関わりを持てるよう意識啓発を図ることを目的に、「児童虐待防止推進月間」の標語を募集しています。
募集内容:児童虐待問題に関し、国民一人ひとりの意識啓発を図るのにふさわしい、覚えやすい標語
応募資格:どなたでも応募できます。
募集期間:令和3年5月12日(水曜日)から令和3年6月30日(水曜日)まで
問合せ先:厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課虐待防止対策推進室
詳しくはこちら、令和3年度「児童虐待防止推進月間」標語募集実施要綱(PDF:184KB)をご覧ください。
近年深刻化している児童虐待への対応を強化するため、県では次のとおり防止・対応マニュアルを作成しています。
『子ども虐待防止・対応マニュアル(平成26年11月)』
山梨県では、さまざまな事情によって、あたたかい家庭のぬくもりを求めている子どもを自分の家庭に迎え入れ、愛情と真心をこめて養育していただける方を募集しています。
児童虐待 市町村の相談・通告窓口 |
虐待の発見から援助までの流れ |
子ども虐待防止・対応マニュアル |
子ども虐待防止・対応マニュアル |
子ども虐待防止・対応マニュアル |
子ども虐待防止・対応マニュアル |
子ども虐待防止・対応マニュアル |
山梨県における児童虐待相談の状況 |
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