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ページID:120876更新日:2025年5月9日

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令和6年度山梨県河川マイクロプラスチック調査

調査の目的

山梨県では、令和元年度より継続してマイクロプラスチック調査を実施しています。 令和6年度は、富士川水系及び相模川水系の河川におけるマイクロプラスチックの実態を把握するため、調査を実施しました。

調査地点

濁川橋(濁川)、大津西橋(鎌田川)、桃林橋(笛吹川)、富士橋(富士川)、柿林橋(宮川)

小明見橋(桂川上流)、大橋(桂川中流)、桂川橋(桂川下流)

調査地点

出典:「地理院地図データ」(国土地理院)(https://maps.gsi.go.jp/)をもとに三洋テクノマリン株式会社作成

 

 

 

調査内容

河川・マイクロプラスチック調査ガイドライン(令和6年3月環境省)に準拠して試料を採取し、各調査地点におけるマイクロプラスチックの個数密度(個/㎥*や 推定質量密度 (μg/等を算出しました。 調査回数は各地点1回としました。

(河川マイクロプラスチック調査ガイドライン

個数密度:河川水域内おける1立方メートル(㎥)あたりのマイクロプラスチックの個数で、地点ごとの比較に用いられます。

調査結果(概要)

本調査のマイクロプラスチックの総計と採取時に測定したろ水量から、個数密度(個/㎥)を算出しました。

(1)個数密度

富士川水系
川の濁川橋では、マイクロプラスチックの個数密度が10.9個/㎥と、本調査の中で最も高い値でした。 また、富士橋で8.4個/㎥、桃林橋で6.2個/㎥、大津西橋で5.5個/㎥と相模川水系の調査地点と比べて大きい結果となった。 富士川水系の支流は山梨県最大の都市である甲府市街を流下することから、マイクロプラスチックが供給されやすい環境にあると考えられます。 

相模川水系
桂川上流の小明見橋、桂川中流の大橋では、マイクロプラスチックの個数密度は3.4個/であり、桂川下流の桂川橋で2.5個/㎥ 、宮川の柿林橋で0.6個/㎥であった。 相模川水系も、流域に富士吉田市、都留市の人口集中地区が含まれるが、富士川水系に比べ、流域人口が少ないことから、マイクロプラスチックの流出は富士川水系に比べ少ないと考えられます。

(2)材質割合

各調査地点で確認されたマイクロプラスチックの主な材質は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)であり、PEとPPで約8割を占めました。

(3)発生源の推定

分析したマイクロプラスチックのうち、成分、色、形状など複数のデータを用いて由来となる製品を推定しました。 その結果、計8地点で採取されたマイクロプラスチック655個のうち、20が人口芝由来、17個が発泡スチロール由来と推定されました。 いずれも富士川水系の富士橋で採取個数の割合が高く、採取されたマイクロプラスチック(99個)のうち、7.1%(7個)が人口芝由来、8.1%(8個)が発泡スチロール由来とみられます。 

まとめ

山梨県内の河川マイクロプラスチック調査は6年目となり、継続的にデータが蓄積され、さらに実態を把握することができました。

富士川水系の富士橋で採取個数の割合が高く、採取されたマイクロプラスチック99個のうち7個(7.1%)が人工芝由来、8個(8.1%)が発泡スチロール由来と推定されます

・試料の採取を行った条件が異なるため単純に比較はできないが、これまでの調査結果を見ると、富士川水系の個数密度は0.2個/㎥~13.0個/㎥であり、相模川水系の個数密度は0.6個/㎥~3.7個/㎥であり、富士川水系の方が大きい値となっている。 富士川水系は相模川水系に比べ、流域の人口集中地区の規模が大きく、プラスチックごみやマイクロプラスチックが流入しやすい環境にあることが要因と考えられます。

令和6年度山梨県河川マイクロプラスチック調査等業務報告書

令和6年度山梨県河川マイクロプラスチック調査等業務報告書(本編)(PDF:8,526KB)

令和6年度山梨県河川マイクロプラスチック調査等業務報告書 (資料編)(PDF:1,502KB)(PDF:1,502KB)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県森林環境部環境整備課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1515   ファクス番号:055(223)1507

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