ページID:69397更新日:2015年11月20日

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 無形民俗文化財歳時記

◆上演日程については上記のページをご参照ください。

 

MKC0015

県指定 無形民俗文化財

下市之瀬の獅子舞

  • 下市之瀬の獅子舞(しもいちのせのししまい)

平成18年4月27日指定

伝承地 南アルプス市下市之瀬

保持団体 下市之瀬獅子舞保存会

 

山梨県のさまざまな民俗芸能の中では、太々神楽(だいだいかぐら)と太神楽(だいかぐら)系獅子舞(神楽獅子舞)の占める割合が大きい。太々神楽は、神職や御師(おし)が神社祭礼や太々神楽講などの折に奉納してきた神楽であり、明治時代以降に、しだいに氏子が継承するようになってきた。太神楽系獅子舞は江戸時代から村々の若者が小正月や神社祭礼などに行ってきたものであり、国中地域では小正月の行事で、道祖神への奉納獅子舞という側面を持っており、郡内地方の獅子舞は、ほとんどが神社例祭に関わり、9月を中心とした秋の例祭、または春・秋の例祭に行われる。

南アルプス市(旧櫛形町)下市之瀬の獅子舞は、太神楽系獅子舞の形態をよく残し、本体の獅子舞ならびに「梅川忠兵衛」と「八百屋お七」という2種の獅子狂言(獅子芝居)を高い芸のレベルで保持して伝承している点に特色がある。

また、この獅子舞は、小正月行事の中心的な役割を担っており、道祖神や神仏に奉納する獅子舞、結婚・新築などの祝い事のあった家や厄年の人の家での獅子舞、成人祝いを兼ねた娯楽的な要素を加味した獅子狂言の3種類に分けられ、民俗的な特色がみられる。

安政3年(1856)の文書により、江戸時代から若者たちが獅子舞を担っていたことが解っており、明治時代には、「祝祭世話係」「永盟社」という若者組織により引き継がれていた。

小正月行事の一環として舞われてきたこと、ムラの芸能として継承されてきたことから、山梨県国中地域の獅子舞の特色を良く表した貴重なものである。

 

 

 

 

 

 

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