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ページID：5830更新日：2024年2月13日

総合農業技術センターにおける研究目標

試験研究の背景と目標

　本県農業は、内陸特有の気象条件や平坦地から高冷地まで栽培が可能な自然条件に加え、首都圏の大消費地に近い有利な立地条件を活かして果樹、野菜、水稲、花き、畜産、水産等、多様な農畜水産物の生産が行われている。しかし、近年は地球温暖化に伴う恒常的な気温の上昇、肥料・資材や原油価格の高騰に伴う生産・流通コストの増大、担い手の高齢化やこれに伴う耕作放棄地の増加、鳥獣害被害の増大など、多くの問題を抱えている。

　山梨県では、令和5年度に「やまなし農業基本計画」を策定し、具体的な推進項目として次の4項目をそれぞれ掲げた。

1. 高品質・安定生産による競争力の強化
2. 先進的技術の導入による生産性の向上
3. 安全・安心で持続可能な農業の推進
4. 農村地域の保全・活性化

　山梨県総合農業技術センターでは、「やまなし農業基本計画」をふまえ、作物、野菜、花きなど農産物の生産性向上や省力化技術、持続可能な農業生産技術、中山間地における鳥獣害対策など様々な課題について研究に取り組む。

「やまなし農業基本計画」の推進項目と対応する試験課題の分類

１.高品質・安定生産による競争力の強化

• 普通作物の優良品種選定と原種生産
• 野菜・花きのオリジナル品種育成と栽培技術の確立
• 普通作物管理技術の改良
• 野菜・花きの栽培改良
• 作物・野菜・花き病害虫の防除技術の改善

２.先進的技術の導入による生産性の向上

• 野菜・花きの栽培改良（データ農業の活用）

３.安全・安心で持続可能な農業の推進

• 環境保全型農業の確立
• 耕地の地力変動に関する調査
• 肥飼料関係の法規に基づく検査等

４.農村地域の保全・活性化

• 鳥獣害防止策の検証

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