ページID:1996更新日:2018年12月8日

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平成17年度研究成果情報

1. 遺伝子診断によるスモモのS遺伝子型の判定と同型の品種間での交配結果

スモモのS遺伝子型(交配親和性に関する遺伝子型)を診断した結果、29品種が判定され、12種類のS遺伝子型に分けられる。5種類のS遺伝子型の中で、同じ遺伝子型と判定された品種間では交配親和性はない。

[担当]育種部・落葉果樹育種科

[分類]科学・参考

2. 近年育成されたブドウ品種の栽培特性

「サニールージュ」は、「キングデラ」より早く成熟する食味良好な赤褐色の品種である。「多摩ゆたか」は、「巨峰」よりやや早く成熟する黄緑色の品種である。「ゴルビー」、「シナノスマイル」は、大粒な赤色の品種である。「ゴルビー」は着色が収穫始期以降は進みにくいが、「シナノスマイル」は収穫始期以降も進行する。

[担当]栽培部・ブドウ栽培科

[分類]技術・普及

3. モモの中生種「なつっこ」の栽培特性

モモの「なつっこ」は、7月末~8月上旬に成熟する中生種で、果実は大玉で糖度が高く酸味は少ないので、甘味を強く感じる品種である。着色は優れるが、無袋栽培では微裂果を生じるので有袋栽培を基本とする。

[担当]栽培部・落葉果樹栽培科

[分類]技術・普及

4. オウトウの垣根仕立てにおける収量向上法と品種適応性

オウトウの垣根仕立てでは、列間隔を2~1.5mまで近づけて栽植密度を高めると、果実品質を維持したまま増収が図られる。また収量面から「紅秀峰」と「佐藤錦」が垣根仕立てに適する。

[担当]栽培部・落葉果樹栽培科

[分類]技術・普及

5. スモモヒメシンクイの発生生態と薬剤の効力検定

スモモヒメシンクイ成虫の発生時期は標高により差はあるが、年4回発生する。成虫の生存日数6日程度で、雌成虫は1頭当たり30~60個程度産卵する。スモモに既登録の殺虫剤は、ふ化直後幼虫と成虫に対する効果が高い。

[担当]環境部・病害虫科

[分類]技術・参考

6. 気候温暖化は30年後の果樹生産にどんな影響を及ぼすか(第1報)

温暖化予測メッシュ地図の作成

過去の気温上昇傾向が今後も続くと、甲府の年平均気温は30年後に約1.3℃上昇する。とくに最低気温の上昇割合が大きい。平年値と30年後の気温分布をメッシュ地図化したことで、地域単位で気温変化が確認できる。

[担当]プロジェクト

[分類]科学・参考

7. 気候温暖化は30年後の果樹生産にどんな影響を及ぼすか(第2報)

近年の生育障害の特徴と将来の温度環境予測

1990年代以降、気候温暖化による高温が原因と思われる生育障害の発生が多い。過去の気象推移から算出した気温上昇値をもとに、30年後の温度環境をシミュレーションすると、夏期の高温障害の発生や施設栽培での加温開始の遅れが予想される。

[担当]プロジェクト

[分類]科学・参考

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山梨県農政部果樹試験場 
住所:〒405-0043 山梨市江曽原1204
電話番号:0553(22)1921   ファクス番号:0553(23)3814

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