ページID:2008更新日:2018年12月8日

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平成18年度研究成果情報

1. 早生でワイン品質が優れる赤ワイン用ブドウ新品種「ビジュノワール」

「ビジュノワール」は栽培性が優れる「山梨27号」とワイン品質の良好な「マルベック」とを交雑して育成した赤ワイン用ブドウの新品種である。早生で糖度が高い。ワインは色が濃く、ボディがあり、タンニンを多く含む。

[担当]育種部・醸造ブドウ育種科

[分類]技術・普及

2. 赤ワイン用品種「メルロ」の優良系統

「メルロ」4系統について果実品質およびワイン品質を検討したところ、「メルロNo.1」は、他の系統と比較し果房重と果粒重は小さいが、ワインの色は濃く、味のバランスも良いためワイン品質に優れる。

[担当]育種部・醸造ブドウ育種科

[分類]技術・普及

3. ジベレリンの花穂伸長効果による「巨峰」「ピオーネ」の摘粒作業の省力化

「巨峰」「ピオーネ」の展葉5枚時の花穂にジベレリンを低濃度で散布すると花穂が伸長する。花穂伸長により、果粒の密度が低下し、摘粒作業時間が削減できる。

[担当]栽培部・ブドウ栽培科

[分類]技術・普及

4. オウトウハウス栽培におけるクロマルハナバチによる受粉

オウトウのハウス栽培において、クロマルハナバチは低温時でも安定して訪花活動し、一群が一日に43,000花に訪花可能と推定される。また、本種と人工受粉を併用すると結実率が向上する。これらのことから、本種の利用は人工受粉作業の省力化に向けての補助的な手段となる。

[担当]栽培部・落葉果樹栽培科

[分類]技術・普及

5. ブドウべと病防除薬剤の残効と散布間隔の延長

ブドウべと病に対し、ジマンダイセン水和剤1,000倍、ストロビードライフロアブル2,000倍、アミスター10フロアブル1,000倍、ホライズンドライフロアブル2,500倍は、比較的高い残効性を示す。展葉初期から幼果期までのべと病に対し、前記薬剤を組み合わせ、15日間隔で散布するとほぼ実用的な効果が得られる。

[担当]環境部・病害虫科

[分類]技術・参考

6. スモモヒメシンクイに対するコンフューザーNの効果と薬剤散布時期

交信攪乱剤コンフューザーNは、スモモヒメシンクイの被害を抑制する効果が認められる。広域での利用の他に、10a程度の小面積でも、慣行防除と併用することで被害を抑制できる。また、薬剤散布は、成虫発生盛期に行うと防除効果が高い。

[担当]環境部・病害虫科

[分類]技術・普及

7. オウトウの2雌ずい花(双子果)の発生には前年の高温・乾燥が影響する

オウトウは、前年の7~8月が、高温・乾燥で推移すると2雌ずい花の発生率が高まる。花芽分化は6月上旬に始まり、6月下旬~8月上旬にかけて各器官が形成されるため、この時期の高温・乾燥に注意が必要である。

[担当]プロジェクト

[分類]技術・普及

8. 県内モモ主産地の現地調査による果肉障害果の発生実態

県内におけるモモの褐変果の発生率は、主要品種の浅間白桃では極めて低かった。一方、川中島白桃および嶺鳳の発生率は高かったが、個々の園による差が大きかった。障害果の特徴として、果肉硬度が低い軟化の進んだ果実ほど、発生が高まる。また、土壌別では、壌土の園で水浸果の発生率が高く、砂壌土の園では低い傾向がある。

[担当]プロジェクト

[分類]技術・参考

9. モモ果肉障害の品種別発生状況と気象の影響

モモの果肉障害の発生は品種により異なり、品種間差がある。また、発生は年次によっても変動し、水浸果の発生は収穫前の曇雨天により増加する傾向がみられる。

[担当]プロジェクト

[分類]技術・参考

10. 透過型光センサーによるモモ褐変果の非破壊判別法

透過型光センサーにより、非破壊でモモの褐変果と正常果を9割程度の精度で判別できる検量線を作成した。その結果、褐変果は6~8割程度の精度で判別できる。また、障害程度が大きい果実は9割以上の精度で判別できる。一方、嶺鳳を選別するために作成した品種別検量線では、正常果を褐変果として誤判別した果実の割合は3%程度に抑えられる。

[担当]プロジェクト

[分類]技術・参考

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山梨県農政部果樹試験場 
住所:〒405-0043 山梨市江曽原1204
電話番号:0553(22)1921   ファクス番号:0553(23)3814

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