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山梨県の現在の警報警報・注意報の発令はありません 

急性呼吸器感染症サーベイランスの開始について

 2025年第15週(4/7~4/13)から「急性呼吸器感染症サーベイランス」が開始しました。
 急性呼吸器感染症については こちら をご欄ください。
 公表情報は こちら に掲載しています。
 また、国の方針を踏まえて15週から定点医療機関数が変更となりました。
 変更となった定点については こちら(PDF:35KB) をご覧ください。

 

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2025年第18週:4月28日~5月4日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (5月9日 山梨大学医学部附属病院 井上修 医師)

【要約】
・新型コロナウイルス感染症:完全に終息することなく感染がくすぶり続けています。ウィズコロナ時代の感染対策を実践しましょう。
・百日咳:咳がひどくなる場合は電話で受診相談をしてから受診してください。
・麻しん:海外旅行後に発熱して受診する場合は、まず電話で相談をしてください。その際、海外渡航したことを伝えてください。

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
報告された新規感染者数は、定点医療機関あたり1.46と、少ない状況にあります。

【インフルエンザ】
報告された新規感染者数は、定点医療機関あたり0.71と、こちらも流行はほぼ治まった状況です。

【感染性胃腸炎】
報告された新規感染者数は、定点医療機関あたり3.62へとさらに減少しました。

【百日咳】
百日咳菌による呼吸器感染症です。症状はいわゆる風邪のような症状で始まり、2週間程度不調が続くうちにだんだんと咳がひどくなります。発症から3週間程度は咳の飛沫(しぶき)でまわりのヒトへ感染を拡げてしまいます。新生児や乳児など赤ちゃんが感染すると、咳で呼吸がうまく出来なくなってしまう無呼吸発作や、肺炎を合併することもある怖い感染症の一つです。全国的に感染者数の報告が増加しており、既に昨年を超える報告数となっています。山梨県では平成30年に年間で152人の発生が報告され、令和元年は95人、令和2年は10人、その後は令和5年までほぼ0人が続きましたが令和6年は8人に増加しました。本年は感染報告が続き、現時点で既に44人の感染が報告されています。


〇対応
新型コロナウイルス感染症は完全に終息することなく社会の中で感染がくすぶり続けています。普段の生活の中に手指衛生や咳エチケット、適度な換気などを取り入れウィズコロナ時代の感染対策を実践しましょう。

百日咳は咳やくしゃみ、鼻汁や唾液の飛沫で周囲のヒトへ感染が拡がる感染症です。風邪を引いたかなと思ったら咳エチケットを思い出し、直ちにマスクを着用してください。発症から徐々に咳がひどくなる場合はかかりつけ医や最寄りの医療機関へ電話で受診相談をしてください。百日咳はワクチンで予防が可能です。生後2ヶ月を過ぎた赤ちゃんには早々に百日咳ワクチンを含む定期予防接種を始めるようにしましょう。ワクチン接種の希望や質問はかかり付け医へ妊婦さんは産科主治医へご相談ください。

アメリカやカナダ、メキシコなどの北米中南米諸国、ベトナムやタイ、フィリピンなどの東南アジア諸国では麻疹が流行しています。日本国内でも海外から帰国後に麻疹を発症する方がいらっしゃいます。麻疹は周囲の方へ感染が拡がりやすいため、注意が必要な病気です。ゴールデンウィーク中に海外旅行された方が帰国後発熱し医療機関を受診される際は、まずは電話でご相談くださいその際に、海外旅行へ行ったことをお伝えし、受診時の注意点など指示をいただくようにしましょう。


*関連ページ
百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構

麻しん ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構
 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年5月9日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第18週〔2025年4月28日(月曜日)~2025年5月4日(日曜日)〕

      トップページインフルエンザ流行マップ警報・注意報なし                              新型コロナウイルス感染症流行マップ(白)                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
18週 報告数 25 9 1 5 4 6
定当 0.71 0.75 0.17 1.67 0.57 0.86
17週 報告数 46 15 2 4 11 14
定当 1.31 1.25 0.33 1.33 1.57 2.00
16週 報告数 41 11 7 4 14 5
定当 1.17 0.92 1.17 1.33 2.00 0.71
15週 報告数 48 18 6 - 12 12
定当 1.37 1.50 1.00 - 1.71 1.71
14週 報告数 58 16 11 - 25 6
定当 1.41 1.23 1.57 - 2.78 0.67
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
18週 報告数 51 26 2 8 6 9
定当 1.46 2.17 0.33 2.67 0.86 1.29
17週 報告数 96 53 12 2 21 8
定当 2.74 4.42 2.00 0.67 3.00 1.14
16週 報告数 127 69 23 5 10 20
定当 3.63 5.75 3.83 1.67 1.43 2.86
15週 報告数 101 28 24 7 31 11
定当 2.89 2.33 4.00 2.33 4.43 1.57
14週 報告数 126 47 34 7 25 13
定当 3.07 3.62 4.86 2.33 2.78 1.44

※15週報告から、定点医療機関数が変更(減少)しています。推移を確認する場合は「定当」(定点あたり患者数)をご参考ください。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:33KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2024年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:60KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:59KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:60KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート

 ★海外における感染症予防について
  海外には日本で発生していない感染症がたくさんあります。
  海外に渡航される方は、渡航先の状況や滞在中の計画に応じた適切な感染予防を心がけてください。

 

 ★梅毒感染者数が増えています!  詳細はこちら (県HP)   / 厚労省HP /  厚労省Q&A

 

 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

なし

注意報

なし