ホーム > 水の恵み > 水の歴史と文化をたどる > 堰

ここから本文です。

更新日:2017年3月13日

山梨県では古くから豊かな水を農業用水として活かすために、各地で川の途中や流出口で流水をせき止める堰がつくられてきました。今も堰は地域にとって大切な財産であり、豊かな農産物と美しい水のある風景をつくりだしています。

三分一湧水

北杜市

年間を通じて10℃前後の八ヶ岳からの伏流水が湧き出ている名所で、「日本名水百選」に選定されています。水争いをしていた三つの村に農業用水を等配分するために、湧出口の分水枡に三角石柱を築き、三方向に流水を分岐させたという伝説が残っています。

徳島堰

韮崎市、徳島堰南アルプス市

江戸時代に灌漑用に開削された、韮崎市円野町から曲輪田新田まで18kmにもおよぶ県内最大の農業用水路です。日本三大堰の一つとされ、韮崎市内での稲作や、南アルプス市内での果樹栽培などを支えています。堰の各所では、美しい水のある風景を見ることができます。

朝穂堰

韮崎市、北杜市

江戸時代から受け継がれてきている、北杜市と韮崎市にまたがる用水路です。総延長は25Kmになる幹線的水路で、水路トンネル部分もあります。

村山六ヶ村堰

北杜市

八ヶ岳南麓地域を灌漑している代表的な堰です。川俣川の上流を水源とし、吐竜の滝の豊富な水も取り込んでいる農業用水路です。歴史的価値のある農業用水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に2016年に県内で初めて登録されました。