4. 本県の強みと弱み

国が2017年に公表した今後の成長戦略「新産業構造ビジョン」では、第4次産業革命技術（AI、IoT、ビッグデータ等）を社会実装する「Society5.0」の実現を目的とし、「Society5.0」を支える基盤として、医療、建設現場、テレワークなど5Gに対応した技術の発展が期待されています。また国際社会では「SDGs（持続可能な開発目標）」の実現に向けた取り組みが前提となるなど、環境問題に対する意識も高まっています。

山梨県においてもこうした技術革新や環境問題への対応が求められており、豊かな自然環境と大都市へアクセスしやすい立地環境など、他の地域にない強みをベースに、若者の大都市への流出などの弱みを克服していくことが重要になります。

強み

豊かな自然環境に囲まれながら、大都市へアクセスしやすい立地環境

• 世界文化遺産富士山、ユネスコエコパークの存在
• 東京圏・中京圏の中間地点に位置
• 中央自動車道や中部横断自動車道等の高速道路
• 大都市より安価な土地価格

他の中間駅に比較してビジネスしやすい環境

• リニア駅の位置が県都
• 平坦な用地

誇る地域資源

• 全国1位のぶどう、もも、すももの生産量
• 全国有数の長い日照時間
• 清冽で豊富な水
• 水素・燃料電池や、新たな蓄電システムに関する技術の先進地
• 日本トップレベルの健康寿命
• 歴史と特色のある地場産業（ワイン、織物、ジュエリー）
• 大規模な災害の少なさ

弱み

• 若者世代が希望する就職先が少ない
• 少子高齢化、生産年齢人口の減少が全国平均より進む
• アカデミアの研究が産業に十分に活かされていない
• 情報発信力の不足

 

リニアやまなしビジョン

• 1. 策定の趣旨
• 2. ビジョンの位置付け・目的
• 3. リニア開業により期待される効果
• 4. 本県の強みと弱み
• 5. 目指す姿と実現に向けた取り組み
• 6. 災害に強いリニアを活かした防災力の強化
• 7. 開業に向けて特に必要となる社会基盤の整備
• 8. ビジョンの推進体制