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更新日:2021年3月8日

3. リニア開業により期待される効果

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劇的な時間短縮

東京都心から約25分、名古屋から約45分
国際空港からのアクセスが格段に向上

2027年の品川・名古屋間のリニア開業により、移動時間の大幅な短縮が実現します。これによりリニア山梨県駅を起点とした60分圏の人口は、現状の約160万人から約3,323万人と大幅な拡大が推計されています。さまざまな経済活動の活発化も期待され、山梨県の世帯あたりの経済効果は、全国で最も高くなると見込まれています。

図表1 リニア開業による時間距離の短縮

リニア開業による時間距離の短縮

 

図表2 交流可能な経済的勢力圏の広がり(60分圏、120分圏)

交流可能な経済的勢力圏の広がり

「スーパー・メガリージョン構想」

リニアの開業により、三大都市圏が約1時間で結ばれ、世界からヒト・モノ・カネ、情報を引き付け、世界を先導する巨大経済圏「スーパー・メガリージョン」の形成が期待されます。また「スーパー・メガリージョン」の形成により、4つの効果が考えられます。

「スーパー・メガリージョン構想」における4つの効果

  1. 新たなイノベーションの創出
  2. リニア開通により、フェイス・トゥ・フェイスコミュニケーションの機会を増加させるとともに、交流時間が拡大し、新たなイノベーションを生み出します。

  3. 暮らしに多様な選択肢
  4. 移動時間の劇的な短縮はAIやIoT化等の進展と相まって、これまでの働き方や暮らし方を制約する要因であった時間と場所から人々を解放し、多様な選択肢ができるようになることで、各世代のビジネススタイル・ライフスタイルに変化をもたらします。

  5. 海外へのアピール
  6. 中間駅周辺地域では、豊かな自然と共生したライフスタイルなどを首都圏にはない特徴として、新たなビジネススタイル・ライフスタイルを実現し、海外にアピールできます。また全国の高速交通ネットワークと繋がることで、外国人旅行者の地方への誘客が更に促進されます。

  7. 高速交通ネットワークの多重性・代替性の強化&人口と中枢機能の分散
  8. 東海道新幹線や高速道路等の高速交通ネットワークの多重性・代替性を強化し、持続的な人・モノの流れを確保することができます。また首都直下地震や南海トラフ地震等による被害を最小化し、迅速な復旧・復興を可能にするため、東京圏に集中する人口と企業の中枢機能等の分散や、中枢管理機能のバックアップ体制の整備等に寄与することが考えられます。