ページID:120366更新日:2025年5月12日
ここから本文です。
分冊1(表紙~本件の環境の現況と環境の保全と創造のために講じた施策)(PDF:7,826KB)
本県は、富士山、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父山塊と四方を名峰に囲まれ、県土の約8割を森林が占める自然豊かな県です。緑あふれる森林から生み出される清らかな水や澄んだ空気など、本県の恵み豊かな自然環境は国内外に誇れる県民共有の貴重な財産であり、将来の世代へと引き継いでいく必要があります。
このため、県では「第3次山梨県環境基本計画」を策定し、基本目標を『人と地球の豊かさを創り、未来へつなぐふるさと山梨』、目指すべき将来像を『環境に配慮した生活様式や事業活動が定着するとともに、豊かな自然環境の保全と、適正な活用がバランスよく進む、持続可能な社会』と定め、環境の保全と創造を総合的、計画的に推進しています。
まず、脱炭素社会の実現に向けて、太陽光発電を今後の再エネ導入の柱に位置づけ、大規模な工場や一般住宅などへの普及を強力に進めるとともに、県の太陽光条例に基づき一部区域への設置を規制し、地域環境や県民の安全安心な生活との両立を図って参ります。
次に、生物多様性の保全や生活環境被害の軽減に向けて、増えすぎたニホンジカが生態系や農林業に深刻な被害をもたらしていることに鑑み、県猟友会や市町村と連携し、積極的に個体数調整のための捕獲を実施し、捕獲したニホンジカをジビエや皮製品として有効利用していきます。
環境に関する課題が複雑・多様化する中で、環境と調和した持続可能な社会の実現に向けた取組を着実に推進していくためには、県民や事業者、行政など多様な主体の連携と積極的な参画が不可欠です。
本書は、山梨県環境基本条例第9条の規定に基づき、令和5年度における本県の環境の状況及び環境の保全と創造に関して講じた施策を取りまとめたものです。
多くの皆様に本書が活用され、環境に対する関心が一層高まり、環境保全活動への実践につながることを願っています。
令和7年3月 山梨県知事 長崎幸太郎
環境指標の状況について
1環境負荷の少ない循環型の地域社会づくり
2安全・安心で快適な生活環境づくり
3生物多様性に富んだ自然共生社会づくり
4地球環境の保全に貢献する地域社会づくり
5持続可能な社会の構築に向けた地域づくり・人づくり
6環境の保全と創造のための基盤づくり
重点1富士山及び周辺地域の良好な環境の保全
重点2健全な森林・豊かな緑の保全
重点3持続可能な水循環社会づくり
重点4環境にやさしく自然と調和した美しい県土づくり
1全般的な状況
2主要な指標の動向
3まとめ
3環境指標一覧
1-1生活様式等の転換の促進
1ごみ減量・リサイクル推進の普及啓発
2企業、事業者における環境対策への支援等
1-2資源の循環的な利用の促進
1容器包装リサイクル法と山梨県分別収集促進計画
2資源の循環的な利用の促進
3山梨県プラスチックごみ等発生抑制対策
1-3廃棄物の適正処理の推進
1一般廃棄物の状況
2産業廃棄物の状況
3廃棄物対策
4廃棄物の不法投棄防止対策
2-1大気汚染の防止
1大気汚染の状況
2大気汚染防止対策
2-2水質の保全
1水質の状況
2水質汚濁防止対策
2-3化学物質による環境汚染の防止
1化学物質による環境汚染の状況
2PRTR制度(化学物質排出移動量届出制度)
2-4騒音・振動・悪臭・地盤沈下・土壌汚染等の防止
1騒音の状況と対策
2振動の状況と対策
3悪臭の状況と対策
4地盤沈下の状況と対策
5土壌汚染の状況と対策
6公害苦情処理
7工場における公害防止組織の整備(公害防止管理者の選任状況)
8土地利用の適正化
2-5放射性物質の監視
1環境放射能モニタリング調査の状況
2-6魅力ある景観づくり
1山梨県景観条例に基づく取り組み
2景観の保全・創造に関する施策
3公共事業における景観形成
4屋外広告物の適正化
3-1多様な自然環境の保全
1自然環境の状況
2自然環境の保全施策
3-2生物多様性の保全
3-3野生動植物の保護
1希少野生植物の保護
2野生鳥獣の保護
3-4自然公園等の管理
1自然公園
2自然環境保全地区等
3甲武信ユネスコエコパークの保全・活用の推進
3-5自然とのふれあいの増進
3-6環境影響評価制度の実施等
1経緯
2実施状況
4-1地球温暖化の防止
1地球温暖化防止対策
2公共交通機関の利用促進
3森林による二酸化炭素の吸収
4-2クリーンエネルギーの活用
1クリーンエネルギーの導入促進
2クリーンエネルギーの普及啓発
3既設水力発電所によるクリーンエネルギーの安定生産
4-3オゾン層の保護対策の推進
1オゾン層の保護対策
5-1多様な環境教育・環境学習の推進
1環境教育の推進体制
2環境教育の各種施策
5-2人材の育成
1富士山科学研究所の取り組み
2森林総合研究所における研修
5-3環境に関する活動の展開
1参加と連携による環境活動
5-4協働取組の促進
1県民・事業者・行政のパートナーシップの構築
2民間団体の環境保全活動への支援
3桂川・相模川流域環境の保全
6-1環境情報の総合的な収集・提供体制の確立
1環境情報センター
2提供体制の確立
6-2環境モニタリング・環境科学研究の推進
1主な環境モニタリングの内容
2富士山科学研究の推進
6-3国際協力の推進
1国際環境交流事業
1-1多様な自然環境の保全
1富士山総合保全対策の推進
1-2優れた景観の保全
2-1森林の多面的機能の発揮の促進
1森林区分に応じた森林整備
2間伐等の促進
3県有林間伐材の利用推進
2-2森林環境教育の推進
1森林総合研究所の森林教育等
2-3緑化の推進
1県民緑化まつりの開催
2緑の学習の推進
3緑の風景の創造
2-4ふれあいの機会の提供
1森林文化の森の整備
2森林公園の管理運営
3「山の日」啓発活動
3-1健全な水循環の維持
1森林の整備
2水源地域緊急整備
3水需給の動態調査
4水源地域における適正な土地利用の確保
5地下水の保全と適正採取
6やまなし「水」ブランド戦略の推進
3-2水環境の保全
1水辺環境の整備
3-3ふれあいの機会の提供
4-1美しい景観の保全・整備の推進
1山梨県環境負荷低減事業活動の促進に関する基本的な計画
4-2環境の保全に資する農業の推進
1環境に配慮した農業の総合的な推進
1大気汚染の常時監視結果
2有害大気汚染物質の測定結果
3公共用水域水質測定結果
4水生生物調査
5地下水水質測定結果
6ダイオキシン類常時監視結果
7自動車騒音の常時監視結果
8地盤沈下の状況
1ごみ焼却施設
2粗大ごみ処理施設
3資源化等を行う施設
4し尿処理施設
5コミュニティプラント(地域し尿処理施設)
6埋立処分施設
1自然公園
2自然環境保全地区
3自然記念物
1本県の環境行政推進組織の推移
2環境関係審議会等の設置状況
3環境保全のための広域的協力推進体制
4市町村の環境行政