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ヤオ ジャさん

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あたたかい人が多い山梨での就職を選択。
仕事を通して、さらに日本語を上達させたいです。

ヤオ ジャさん

中国出身

来日2年目に山梨英和大学3年に編入

努力の結果、来日2年目で日本語能力試験のN1にみごと合格

中国の民族大学で英語を学び、卒業後に日本に来ました。私が来日する5年前から母が笛吹市で暮らしていたこともあり、日本と日本語に興味を抱いたのが来日のきっかけです。来日した当初、日本語は曜日と時間程度しか分からず、1年間は甲府市内のユニタス日本語学校で学びました。

2016年4月にユニタス日本語学校に入学してからアルバイトを始め、授業以外にアルバイト先の日本人の友人と積極的に会話をし、家では日本のドラマなどを見て日本語の勉強をしました。休みの日には公園に出掛けて、公園にいるおじいちゃんやおばあちゃんに話しかけたりもしました。おじいちゃんたちは甲州弁なので初めは全くわかりませんでしたが、積極的にいろんな人に話しかけ、会話をする中で、甲州弁も分かるようになりました。

その年の12月には日本語能力試験のN2に合格することができ、先生から山梨英和大学を勧められて受験しました。来日2年目からは山梨英和大学の3年生に編入することができ、人間文化学部で英語と日本語を学び始めました。

山梨英和大学に編入した年の12月には日本語能力試験のN1に合格し、大学4年の夏にはTOEICも受けました。目標の900点には届きませんでしたが830点以上を取ることができ、就職活動でも強みになりました。

自然が多く、のんびりと暮らせる山梨が好き

ゼミの先生をはじめ山梨にはあたたかい人が多い

周りの留学生は卒業後に自国に帰る人も多いですが、私は日本語をさらに学び、日本でもっといろいろな経験をしたいと思い、日本で就職することにしました。また、就職を希望する留学生は東京への就職を希望する人も多いですが、私は自然が多く、のんびりと暮らせる山梨が好きで、山梨での就職を希望しました。

山梨では車が運転できない時は不便を感じましたが、今は免許をとり、車で移動しているのでとても快適に暮らしています。写真を撮るのが好きなので、富士山方面や昇仙峡などにもよく出掛け、美しい景色にたくさん出会えるのもうれしいです。

東京にもよく遊びに行きますが、暮らすなら人の多い東京よりも、のんびりとした山梨がいいなと思います。山梨の人はとても親切で、一人で町を歩いているとおじいちゃんやおばあちゃんに話しかけられることもよくあります。学校の先生方もとても親切で、ゼミの先生には勉強はもちろん、生活のことなどさまざまな相談にのってもらいました。そんなあたたかい人が多いことも、山梨で就職したいと思った大きな理由です。

就活は情報収集と事前の準備が大切

インターシップに参加し社内の雰囲気等を確認し入社試験を受けました

就職活動は3年生の3月から始め、まずは就活サイトを活用して情報を集め、留学生向けのイベントや合同説明会などに参加しました。山梨の留学生向けの就活情報は少なく苦労しましたが、内定をもらった株式会社ユニワンは大学の先生が紹介してくれて、インターンシップに行くことができました。

ユニワンは食料品や日用雑貨、工芸品などの輸出入を行っている会社で、中国に支社があり、中国への出張の機会も多くあります。インターンシップではそういった仕事内容を詳しく知ることができ、この会社なら自分の語学力を活かすことができると思い試験を受けることにしました。

履歴書の書き方や面接については就活サイトを見たり、イベントでもらった資料や図書館で借りてきた本を参考にしたりし、自分で研究しました。日本の就活は中国とは全く異なり、早い時期から始まります。服装が決まっている、面接のマナーや敬語など日本ならではのルールがあるなど、難しかったです。情報を集めることと事前の準備がとても大切だと思いました。

翻訳や通訳として活躍していきたい

日本語能力にさらに磨きをかけて

入社試験は9月から始まり、数学と国語のテストと3回の面接を行い、10月末に内定をいただきました。自分が働きたいと思った会社に就職できることになり、とてもうれしいです。1月からはユニワンでアルバイトも始めました。早く会社に慣れて、翻訳や通訳として活躍していきたいと思います。

またビジネスの場での日本語をしっかりと身に付け、もっと日本語を上手になりたいです。そして会社や社会にとって役立つ人になれるように頑張りたいと思います。