ページID:121119更新日:2026年5月26日
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「ケアラー」とは心やからだに不調を抱える家族や親族、知人などを、無償でケア(介護、看病、療育、世話、気づかいなど)している人のことです。((一社)日本ケアラー連盟の定義)
2025年は、団塊の世代の方々の全てが75歳以上の後期高齢者となる、いわゆる「2025年問題」の始まりの年です。
介護需要の急増が、望まない離職の多発につながり、県民の自由な選択肢と「豊かさへの道」を閉ざすことがあってはなりません。
ケアラーの問題は、当事者の個人的問題、あるいは家庭内の問題というにとどまらず、企業活動、さらには地域経済にも広く悪影響を与えうる、深刻な問題です。
山梨県ケアラー実態調査結果概要
県では令和6年度、ケアラーの負担の実情や課題の把握に向けた本格的な実態調査を行い、調査結果からは、回答者の4人に1人がケアラーであることが明らかになり、ケアラーの負担軽減が全県民的かつ喫緊の課題であるかということがデータからも裏付けられました。
調査対象 |
調査結果概要 |
県民 |
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支援機関 |
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企業 |
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山梨県が目指す「県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし」の実現のためには、介護のための望まない離職をなくすことに向け適切な対処が必要です。
このため県では、令和6年7月18日ケアラー支援推進本部を設置し、「介護離職ゼロ社会」の実現を目指し、県庁一丸となり、スピード感を持って取り組みを進めることとしました。
また、ケアラー実態調査で得られた知見を基に、ケアラーの問題に「気づいて」、必要な支援に「つなぎ」、そして地域社会全体で「支える」という、ケアラー支援の基盤となるべき部分の構築を進めて参ります
令和7年4月から「やまなしケアラーポータルサイト」を開設し、ケアラーが正確な情報を容易に取得できるよう、多岐にわたる支援情報を一元的に掲載し、生成AIの実証も盛り込んだポータルサイトの運用を開始しました。