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ページID:125115更新日:2026年3月24日

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温故知災タイトル

◆災害級の暑さの時代 40℃超えの呼び名募集

 「現在、気象庁では、最高気温が25℃以上の日を「夏日」、30℃以上の日を「真夏日」、35℃以上の日を「猛暑日」と定め、予報用語として天気予報等で使用しています。3年連続で夏に顕著な高温を記録したほか、40℃を超える気温が毎年のように観測される状況をうけ、今般、最高気温が40℃以上の日について新たに名称を定めることにしました」

 気象庁は2月27日から、最高気温が40℃以上の日の名称を決めるためのアンケートを始めた。期限は3月29日まで。猛暑日が制定されたのが2007(平成19)年なので、19年ぶりに1ランク上の高温の命名に乗り出したわけだ。最高気温40℃超えが当たり前になる時代が、もう目の前に迫っていることを感じさせる動きだ。

 昨今、最高気温40℃超えの観測地点は急増している。特に昨年(2025年)の夏は、8月5日に群馬県伊勢崎市で歴代1位となる41.8℃を観測したのをはじめ、2位となる41.4℃を埼玉県鳩山町と静岡市で、4位となる41.2℃を兵庫県丹波市と群馬県桐生市で観測するなど40℃超えの観測地点数は30地点を数え、過去最多を記録した。最高気温値、観測地点数とも大幅な更新となった。

 これまで日本での40℃超えは48地点、延べ108回記録されている。山梨でも甲府で2004(平成16)年7月21日に40.4℃、2013(平成25)年8月10日に40.7℃、同11日に40.6℃、2018(平成30)年7月23日に40.3℃を観測、勝沼でも2013(平成25)年8月10日に40.5℃、2022(令和4)年7月1日に40.2℃を観測、2地点で合計6回の記録がある。

甲府40.7℃ 新聞記事

↑山梨県内の最高気温として観測史上1位となる40.7度を甲府で観測したことを報じる2013年8月11日付の山梨日日新聞紙面

 日本の観測史上初めて40℃を超えたのは意外に古く1927(昭和2)年7月22日の宇和島での40.2℃。続いて1933(昭和8)年7月25日に山形市で40.8℃が観測され、この記録は2007(平成19)年8月16日に岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で40.9℃が観測されるまで74年間にわたり1位に君臨していた。山形市に続いて3番目に40℃を超えたのは45年後の1978(昭和53)年の山形県酒田市の40.1℃。2000年までに40℃を超えたのはわずか8地点で8回なので、21世紀に入り40℃超えが目立ちはじめることになる。特に2018(平成30)年以降は、8年連続して毎年どこかで40℃超えを観測している。ちなみに昭和での観測は3回、平成は41回、令和は既に64回となっている。(データは、気象庁サイト、走る人参(気象予報士)さんサイトなどを参照)

 その背景には、気温そのものが「底上げ」している温暖化がある。気象庁データから日本の年平均気温の経年変化を見ると、着実に右肩上がりしている。特に令和になってから拍車がかかっている。去年までのランキングで最も高いのが2024年で、以下2023年、2025年、2020年、2019年、2021年、2022年と続く。令和が始まったのが2019年5月1日なので、この順番を元号で記述すると①令和6年②令和5年③令和7年④令和2年⑤令和元年⑥令和3年⑦令和4年-。つまり、令和の時代は、年平均気温のトップ7をすべて独占している。特に令和5年に年平均気温がそれまでと比較して大幅にジャンプアップしてからは、昨年までの3年間その状態が続き、新しい高温ステージに入ったかのような猛烈な暑さが続いている。令和8年の今年もその継続の懸念は大きい。国連のグテーレス事務総長の言を借りれば、令和時代の日本は温暖化を超えて、沸騰化の時代に入っているかのようである。

プールサイド

↑甲府で40.3度を観測した2018年7月23日。猛烈な暑さの中、小瀬スポーツ公園では監視員が水を浴びながらプール利用者を見守っていた(写真・山梨日日新聞提供)

 こうした夏の猛烈な暑さが、もはや災害として「災害級の暑さ」という言葉が使われ始めたのが2018(平成30)年のこと。その年の年末、ユーキャン新語・流行語大賞でトップ10にも入った。平成の最後に生まれた「災害級の暑さ」という新語は、暑さに拍車がかかる令和において、その度合いはどんどん増している。そしてついに、猛暑日を超える新名称の制定となった。

 40℃を超える日は、命にかかわる災害のような日。そうした意識につながる呼び名が期待される。気象庁がアンケートで挙げた候補名は炎暑(えんしょ)日、劇暑(げきしょ)日、激暑(げきしょ)日、厳暑(げんしょ)日、酷暑(こくしょ)日、極暑(ごくしょ)日、甚暑(じんしょ)日、盛暑(せいしょ)日、大暑(たいしょ)日、熱暑(ねっしょ)日、繁暑(はんしょ)日、烈暑(れっしょ)日、超猛暑(ちょうもうしょ)日。その他で自由記述もある。アンケート結果を踏まえ、有識者や日本語の専門家へのヒアリングを経て5月までに新名称を決め、今夏から予報用語として使い始めるという。締め切りまで残りわずかだが、あなたなら何と名付ける・・・?

                                (気象予報士・保坂悟=甲府市在住) 

 

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電話番号:055(223)1431   ファクス番号:055(223)1429

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