定例会議開催概要(R051115)

開催の日

令和5年11月15日（水曜日）

開催の場所

山梨県公安委員会室

議事の概要は、次のとおりであり、それぞれ審議した。

決裁事項

意見の聴取について

運転免許課長から、運転免許の取消処分5件に係る意見の聴取について説明があり、原案どおり決裁された。

報告事項

広聴事案の取扱状況について（令和5年10月中）

総務室長から、令和5年10月中の広聴事案取扱状況について、感謝が10件寄せられ、要望、意見、苦情の受理はなかった旨の報告があった。

飲酒運転事故をはじめとする交通事故発生状況に係る情報発信について

交通部長から、「飲酒運転事故をはじめとする交通事故発生状況を広く県民に周知することで、交通安全意識及び飲酒運転根絶への機運高揚を図るため、飲酒運転を伴う人身事故の市町村別発生状況のほか、検挙者の性別、年齢別、飲酒先別、動機別及び業種別のグラフデータ等を県警ホームページに登載する。運用開始は、本年11月中を予定している。」旨の報告があった。

富士山噴火に備えた対応訓練について

警備部長から、「300年以上噴火していない富士山について、様々な噴火現象の特性や発生状況を踏まえた関係機関と連携した訓練を行うことにより、対処能力の向上を図ることを目的として、県警察主導により、本年11月29日（水曜日）、河口湖周辺一帯において、地元自治体、消防本部、消防団、民間企業等と連携した訓練を行う」旨の報告があった。

外国人観光客に対する総合対策の推進について

富士吉田警察署長から、「当署においては、外国人観光客による交通事故及び山岳遭難が増加していることから、その発生状況を分析した上で、各種街頭活動の推進、外国人にもわかりやすい標示や外国語表記看板の設置、自治体や観光事業者等の関係機関との連携強化等、交通事故及び山岳遭難の防止に向けた各種取組を徹底するとともに、外国人が関連する各種事案への対応に当たる署員の対処能力の強化に努めるなど、外国人観光客に対する総合的な対策を推進している。」旨の報告があった。

総合的国際テロ対策の推進について

大月警察署長から、「当署においては、リニア実験センターや水力発電施設、鉄道2路線が交わる大月駅といった重要なインフラ施設や人流の要所を管轄することから、管内の実態把握を十分に行った上で、管理者対策の推進、関係機関・住民との連携強化、緊急事態対処合同訓練の実施等、総合的な国際テロ対策を推進している。」旨の報告があった。

本部長総括

本部長から、「広聴事案の取扱に関して、県警察では、苦情等へのより適正な対応を徹底するため、警察本部及び各警察署に通話録音装置を導入することとした。これによって、会話の内容が確認でき、相談等を受理する際の正確性の確保等につながるものである。」旨の発言があった。

公安委員意見等

委員から、「富士吉田警察署の外国人観光客に対する総合対策の推進については、外国人の運転マナーや行動形態等の特徴、キックボード等新たな観光モビリティの導入状況等も分析し、より実効性の高い対策をお願いしたい。また、大月警察署の総合的国際テロ対策の推進の中でも、外国人コミュニティとの信頼関係の構築という対策項目があるが、国籍別の行動形態や生活実態に差異があることから、そういった特徴等を踏まえた対策を推進していただきたい。」旨の発言があった。

委員から、「飲酒運転事故をはじめとする交通事故発生状況に係る情報発信については、わかりやすいコンテンツとなっており、その工夫と努力を評価したい。交通事故防止に有効な対策であり、多くの県民にアピールできるよう十分な広報等を徹底されたい。富士吉田警察署の外国人観光客に対する総合対策の推進について、外国人が当事者となる交通事故が前年比で4.2倍と急増しているとのことであり、実効性のある交通事故防止対策をお願いしたい。大月警察署の総合的国際テロ対策の推進について、日常においては、国際テロへの関心や危機意識は極めて薄いものである。重要なインフラ施設等を抱える中で、しっかりとした対策を徹底していただきたい。」旨の発言があった。

委員から、「富士吉田警察署の外国人観光客に対する総合対策の推進について、山梨県は観光行政に力を入れており、外国人観光客の誘致も非常に重要である。外国人観光客への対策には難しい面も多々あると思うが、その安全・安心をサポートすることで、さらなる観光の活性化にもつながっていくことから、前向きな対策をお願いしたい。」旨の発言があった。