定例会議開催概要(R051018)

開催の日

令和5年10月18日（水曜日）

開催の場所

山梨県公安委員会室

議事の概要は、次のとおりであり、それぞれ審議した。

決裁事項

保有個人情報不開示決定に対する審査請求に係る反論書の審議会への送付について

総務室次長から、「令和5年6月5日、南アルプス市在住の男性から保有個人情報不開示決定に対する審査請求がなされ、現在、山梨県個人情報保護審議会に諮問している件について、当該審査請求人から反論書が提出されたので受理するとともに、審議会に写しを提出したい。」旨の説明があり、決裁された。

意見の聴取・聴聞について

運転免許課長から、運転免許の取消処分7件に係る意見の聴取・聴聞について説明があり、原案どおり決裁された。

報告事項

広聴事案の取扱状況について（令和5年9月中）

総務室長から、令和5年9月中の広聴事案取扱状況について、感謝が29件寄せられ、要望、意見、苦情の受理はなかった旨の報告があった。また、首席監察官から、本年9月中に処理を終了した苦情事案は、警察官の対応に対する苦情3件であった旨の報告があった。

犯罪抑止総合対策について（令和5年9月末）

生活安全部長から、本年9月末における電話詐欺の認知件数は46件（前年同期比±0件）、被害金額は8,554万円（同-652万円）、不審電話件数は687件（同＋231件）、阻止件数58件（同＋22件）、阻止金額1,736万円（同-1,516万円）となっていることのほか、子供・女性対象事案の状況等に関して報告があった。

第50回信玄公祭り「甲州軍団出陣」に伴う雑踏警備等について

生活安全部長から、本年10月27日（金曜日）から3日間の日程で開催される第50回信玄公祭りの概要及び同月28日（土曜日）に行われる「甲州軍団出陣」における雑踏警備等について報告があった。

甲府駅前交番の新築について

生活安全部長から、現地建替により新築され、本年10月25日（水曜日）に運用開始となる甲府駅前交番の概況等に関して報告があった。

刑法犯認知・検挙状況等について（令和5年9月末）

刑事部長から、本年9月末における刑法犯の認知件数は2,397件（前年同期比＋206件）、検挙件数は1,149件（同＋156件）、検挙率は47.9％（同＋2.6ポイント）となっていることのほか、重要犯罪、電話詐欺、窃盗の状況等に関して報告があった。

山梨県警察嘱託警察犬審査会（第56回）の開催について

刑事部長から、「民間で飼育され必要な訓練を受けている犬について、犯罪捜査等の警察活動に適する能力を有しているかの審査を行うため、本年10月23日（月曜日）、北杜市内の公益財団法人キープ協会内牧草地において、山梨県警察嘱託警察犬審査会を開催する。」旨の報告があった。

交通事故の発生状況について（令和5年9月末）

交通部長から、本年9月末における交通事故の発生件数は1,473件（前年同期比＋17件）、死者数は20人（同-2人）、負傷者数は1,786人（同-21人）、うち重傷者数193人（同＋14人）となっていることのほか、主たる事故態様別発生状況等に関して報告があった。

山梨県主催による富士山噴火を想定した図上訓練への参加結果について

警備部長から、「本年10月11日（水曜日）に実施された山梨県主催による富士山噴火を想定した図上訓練については、警察、関係自治体及び防災関係機関が参加し、関係機関との情報共有手段の確立及び観光客や要支援者等の避難措置に関する訓練が行われた。」旨の報告があった。

本部長総括

本部長から、「電話詐欺抑止装置について、被害に遭われた方の中には、本装置のことを知らなかった方もおり、組織を挙げて広報等を行っているものの、未だ十分とは言えない状況である。高齢者を中心に、回覧板や巡回連絡時の防犯診断等あらゆる機会を通じて周知を図ってまいりたい。」旨の発言があった。

公安委員意見等

委員から、「DVや男女間トラブルといった人身安全関連事案は、個人間の問題に起因するものであり、警察の介入が困難な面もあると思うが、県警察における対策はどのようになっているか。」旨の質問があり、生活安全部長から、「人身安全関連事案は、まさに生命に危険を及ぼす事件に発展するおそれもあることから、早期に相談を受けることのできる体制の確保、事案認知時における速やかな対応、積極的な事件化、被害者等の安全保護対策等、迅速かつ的確な対応を徹底している。」旨の説明があった。また、委員から、「飲酒運転の防止について、現在、県警察において対策を強化しているところ、9月中の飲酒運転に起因する人身事故は0件と効果が表れている。不定期の飲酒検問等により、引き続き強力な対策をお願いしたい。」旨の発言があった。

委員から、「9月中の犯罪抑止総合対策について報告があったが、電話詐欺抑止装置の設置促進や高齢者を対象とした防犯活動等は、まさに犯罪抑止への効果が高い取組であり、県民に対する継続した情報発信が重要である。犯罪者は次々と新たな手口を考えてくることから、県民を守るため、工夫しながら継続した対策をお願いしたい。富士山噴火を想定した図上訓練について、実際に災害が発生した場合を十分に想定して訓練を行った上で、今後における実動訓練もしっかりと行っていただきたい。」旨の発言があった。

委員から、「50回の節目となる信玄公祭りについては、出演者も話題となっており、県内外から多数の観覧客が見込まれることから、雑踏警備に万全を期していただきたい。また、新築された甲府駅前交番が、この信玄公祭りの直前に運用開始となる。祭典期間中はもちろん、今後においても多くの来訪者があると思うが、しっかりと対応をお願いしたい。」旨の発言があった。