定例会議開催概要(R050719)

開催の日

令和5年7月19日（水曜日）

開催の場所

山梨県公安委員会室

議題・報告事項の概要は、次のとおりであり、それぞれ審議した。

議題事項

山梨県道路交通法施行細則の一部改正について

交通規制課長から、「交通規制の効力を明確化するため、また、先進的な技術を用いる自動運転の公道実験に幅広く対応するため、山梨県道路交通法施行細則の一部改正を行いたい。」旨の説明があり、原案どおり決裁された。

運転免許の事後取消について

運転免許課長から、運転免許の事後取消1件について説明があり、原案どおり決裁された。

意見の聴取・聴聞について

運転免許課長から、運転免許の取消処分5件に係る意見の聴取・聴聞について説明があり、原案どおり決裁された。

報告事項

貴金属店に対する持凶器強盗被疑者の検挙について

刑事部長から、本年7月13日に甲府市内の貴金属店において発生した持凶器強盗事件について、被疑者4名を検挙した旨の報告があった。

果実盗難被害の発生状況等について

刑事部長から、本年7月17日現在の果実盗難被害の発生件数は、11件（前年比-4件）、被害額は、868,575円（同-4,618,325円）となっていることのほか、発生場所、検挙状況に関する報告があった。また、生活安全部長から、被害防止対策の実施状況として、作付け実態、収穫時期を踏まえたエリア分けによる警戒、警察本部からの夜間警戒員の派遣、自治体等と連携したパトロールの強化等について報告があった。

刑法犯認知・検挙状況等について（令和5年上半期）

刑事部長から、本年上半期における刑法犯の認知件数は1,545件（前年同期比＋204件）、検挙件数は852件（同＋258件）、検挙率は55.1％（同＋10.8ポイント）となっていることのほか、重要犯罪、電話詐欺、窃盗の状況等に関して報告があった。

犯罪抑止総合対策について（令和5年上半期）

生活安全部長から、本年上半期における電話詐欺の認知件数は24件（前年同期比±0件）、被害金額は3,131万円（同-2,714万円）、アポ電件数は436件（同＋188件）、阻止件数47件（同＋20件）、阻止金額1,165万円（同-1,293万円）となっていることのほか、子供・女性対象事案の状況、増減の顕著な罪種等について報告があった。

交通事故の発生状況について（令和5年上半期）

交通部長から、本年上半期における交通事故の発生件数は939件（前年同期比＋8件）、死者数は13人（同-2人）、負傷者数は1,109人（同-33人）となっていることのほか、月別、年代別発生状況等に関して報告があった。

その他

本部長から、「今月13日に発生した貴金属店に対する持凶器強盗事件について、今後の捜査を通じて、闇バイトグループの実態解明も併せて行ってまいりたい。上半期の統計について、刑法犯の検挙率は、55.1％で全国9位である。一方、交通部門では、飲酒事故が多いことから取締りを強化してまいりたい。」旨の発言があった。

委員から、「貴金属店に対する持凶器強盗事件について、このような事件が本県で発生したことに衝撃を感じた。本県は、宝石の街であり、小規模な貴金属店も数多くあると思う。同種事案の抑止に向けた対策をお願いしたい。上半期の統計について、新型コロナウイルスの5類移行を境に人流が活性化している中で、電話詐欺被害の減少や、交通事故による死者、負傷者数の減少といった成果が見えている。その一方で、飲酒事故が前年比で倍増しているが、しっかりとした対策をお願いしたい。」旨の発言があった。

委員から、「貴金属店に対する持凶器強盗事件について、このような事件が全国的に発生しているが、防犯カメラ等を活用した捜査により早期検挙がなされている。本県の事件についても、警察の迅速な対応により早期検挙できたことに感謝申し上げる。このような犯罪は、SNSを悪用した闇バイト等により実行犯が集められていることから、サイバー空間の監視を徹底するとともに、中高校生に対する教養、啓発活動の推進をお願いしたい。果実盗対策について、防犯カメラ、防犯センサーの設置が極めて有効であることから、市町村や各種団体とも連携する中で、防犯カメラ等の普及促進を図っていただきたい。」旨の発言があった。

委員から、「日本における治安の良さは世界に誇れるものであったが、最近の犯罪情勢を見ると、犯行の粗暴さに加え、SNSの利用など今の時代を反映するような手口も見られている。匿名で実行犯を集められるようなシステムが犯罪につながっているものと思うが、実行犯を確実に検挙することで、類似犯の抑止につなげていただきたい。」旨の発言があった。