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令和5年7月12日(水曜日)
山梨県公安委員会室
議題・報告事項の概要は、次のとおりであり、それぞれ審議した。
警務課犯罪被害者支援室長から、「令和5年7月4日に、『犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律』に基づく遺族給付金の支給裁定申請書を受理した。今後、裁定に必要な調査等を進めていく。」旨の説明があり、決裁された。
運転免許課長から、運転免許の取消処分9件に係る意見の聴取・聴聞について説明があり、原案どおり決裁された。
総務室長から、「令和5年6月中の広聴事案取扱状況について、感謝が18件寄せられた。要望、意見はなく、警察官の対応に対する苦情1件を受理した。」旨の報告があった。また、首席監察官から、「本年6月中に処理を終了した苦情事案は、警察官の対応に対する苦情11件である。」旨の報告があった。
総務室長から、「6月定例県議会は、令和5年6月20日(火曜日)から同年7月6日(木曜日)までの17日間の会期で開催された。警察関係の提出議案は、『山梨県高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例の一部を改正する条例案』及び『駐在所等建設費、警察本部庁舎等整備費及び交通安全施設整備費の補正予算案』であり、いずれも原案のとおり可決された。」旨の報告があった。
生活安全部長から、「山梨県警察学生サイバー防犯ボランティアは、サークル等の学生の団体に所属する者に対し、サイバーパトロールや警察と連携した被害防止対策について委嘱するものであり、この度、県内の大学校及び専門学校に所属する4団体に委嘱した。今後も、官民連携した取り組みにより、サイバー犯罪の被害防止を図ってまいりたい。」旨の報告があった。
本部長から、「本日の新聞報道のとおり、笛吹で桃千個の盗難被害があった。県警察としても、さらに工夫を重ね対策を徹底してまいりたい。次に、広聴事案の取扱状況について、私は、苦情処理は2つの点で非常に重要な業務であると思っている。1点目は、苦情は、「県民目線での職務執行」のバロメーターであるということ。2点目は、寄せられた苦情には、組織の業務改善等につながるヒントが数多く含まれているということである。」旨の発言があった。
委員から、「果実盗被害について、一つ一つの果実に愛情を込めて育てている生産者は、単純に『被害相当額』という表現では言い表せないダメージを受けている。そういった気持ちに寄り添う中で、十分な対策を引き続き徹底していただきたい。苦情処理について、日常業務における丁寧な対応が苦情の減少につながる。限られた人的資源をより有効に活用できるよう、引き続き丁寧に職務執行を行うとともに、受理している苦情にも迅速かつ着実に対応していっていただきたい。」旨の発言があった。
委員から、「苦情処理対応について、現場における対応や発言に対する受け取り方の相違から、『言った、言わない』という水掛け論的な苦情がみられるが、何かよい対応方法はないか。サイバー防犯ボランティアの委嘱について、最近の犯罪情勢を見ると、インターネットに氾濫する違法な情報源等から爆発物や銃器の製造を行い、それを用いて重大かつ凶悪な事件を実行するケースが見られる。このような有害な情報や、犯罪の兆候と思われる書き込みなどに対して、多くの人が関心を持ち、目を光らせていくことは極めて重要かつ効果的な対策であると考える。積極的な活動を期待したい。」旨の発言があった。
委員から、「苦情処理対応については、組織を良くしていくためのきっかけになるものである。企業においても、経営の根幹に関わることについては、組織のトップが陣頭指揮しているところもある。本部長指揮の下、引き続き迅速かつ丁寧な対応をお願いしたい。サイバー防犯ボランティアの委嘱について、学生たちは、強い関心を持ち、やりがいを感じて活動をしてくれると思う。他方、サイバー犯罪の態様はますます高度化、巧妙化しており、趣味や興味の範疇では対応できないことも御承知のとおりである。サイバー犯罪の検挙に向けては、職員の技能向上のほか、専門家との連携等についても視野に入れながら、対策を推進していっていただきたい。」旨の発言があった。
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