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更新日:2023年7月3日

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定例会議開催概要(R050524)

開催の日

令和5年5月24日(水曜日)

開催の場所

山梨県公安委員会室

議題・報告事項の概要は、次のとおりであり、それぞれ審議した。

議題事項

山梨県個人情報保護審議会における意見聴取について

総務室次長から、「山梨県個人情報保護審議会に対し、令和5年2月15日付けで諮問した審査請求事案について、山梨県個人情報保護条例第54条第4項の規定に基づき、令和5年6月19日(月曜日)に実施機関からの意見聴取を行う旨の通知があったので、担当者4名を出席させたい。」旨の説明があり、原案どおり決裁された。

公安委員会宛ての苦情申出の受理について

総務室次長から、「南アルプス市在住の男性から、山梨県公安委員会に対し、警察法第79条の規定に基づく警察職員の職務執行についての苦情2件の申出があり、令和5年5月11日及び令和5年5月15日付けでそれぞれ受け付けたので受理したい。また、笛吹市在住の男性から、山梨県公安委員会に対し、警察法第79条の規定に基づく警察職員の職務執行についての苦情の申出があり、令和5年5月16日付けで受け付けたので受理したい。」旨の説明があり、決裁された。

審査請求に対する裁決書の送付について

警務部監察官から、「令和4年10月18日付けで、南都留郡富士河口湖町在住の女性から申立てのあった、運転免許更新処分の取消しに関する審査請求について、審査の結果、本件審査請求を認容する裁決書を送付したい。」旨の説明があり、原案どおり決裁された。

意見の聴取・聴聞について

運転免許課長から、運転免許の取消処分9件に係る意見の聴取・聴聞について説明があり、原案どおり決裁された。

報告事項

刑法犯認知・検挙状況等について(令和5年4月末)

刑事部長から、「本年4月末の刑法犯認知件数(暫定値)の累計は972件(前年同期比+194件)であった。認知件数増加の主な罪種は、刑法犯の約75%を占める窃盗であり、前年同期より180件増加している。検挙件数は626件(前年同期比+214件)と増加しており、検挙率も64.4%、前年同期比+11.4ポイントと上昇している。重要犯罪の認知件数は、4月末累計で13件(前年同期比+1件)、検挙件数は12件(前年同期比+3件)、検挙率は92.3%(前年同期比+17.3ポイント)であった。4月中の重要犯罪の認知は、放火及び強制わいせつの2件であり、いずれも被疑者を早期に検挙している。電話詐欺の認知件数は、4月末累計で17件(前年同期比±0件)、被害額は2,012万円(前年同期比-3,288万円)、検挙件数は16件(前年同期比+8件)であった。4月中の認知件数は6件(前年同月比+3件)で、手口別に見ると詐欺盗2件に対し、架空料金請求2件、還付金2件と振り込め型が多くなっていることから、被害認知時には、防犯カメラの精査、ATM捜査、アポ電集中地域におけるよう撃捜査等、検挙に向けた基本捜査を徹底するよう指示している。窃盗の認知件数は4月末累計で734件(前年同期比+180件)であり、4月単月では、208件(前年同月比+54件)といずれも増加している。侵入窃盗は、4月末累計で96件(前年同期比+33件)、4月単月では17件(前年同月比+3件)、非侵入窃盗は、4月末累計で473件(前年同期比+101件)、4月単月では135(前年同月比+41件)とそれぞれ増加している。乗り物盗は4月末累計で165件(前年同期比+46件)であり、乗り物盗の約83%を占める自転車盗は、4月末累計で137件(前年同期比+43件)となっている。昨年における自転車盗の認知件数の最高値が5月であったことから、ゴールデンウィーク前に、各警察署に対して自転車盗の発生状況を分析した資料を送付し、検挙活動の強化に向けた情報共有を図ったところである。4月中の主な事件の発生・検挙状況については、富士吉田市内で発生した嬰児の死体遺棄事件で通常逮捕した被疑者につき、富士吉田警察署及び捜査第一課の捜査本部は、司法解剖等所要の捜査により殺人の事実を特定し、4月13日に再逮捕した。2月23日に韮崎市内の太陽光発電所から銅線ケーブルが窃取された窃盗事件につき、甲斐警察署、南甲府警察署、北杜警察署及び捜査第一課の合同捜査班は、3月20日に本事件の被疑者として逮捕したカンボジア国籍の男2人に対する取調べ等所要の捜査により共犯者を特定し、4月13日に通常逮捕した。」旨の報告があった。

第20回統一地方選挙違反取締本部の解散について

刑事部長から、「本年3月20日(月曜日)に設置した『第20回統一地方選挙違反取締本部』については、本年5月23日(火曜日)をもって解散した。解散後においても、告発事案等に対して適切に対応してまいりたい。」旨の報告があった。

犯罪抑止総合対策について(令和5年4月末)

生活安全部長から、「本年4月中の主な犯罪抑止対策について、甲府警察署では、民間企業との協働による固定電話対策を中心とした電話詐欺被害防止活動を行った。北杜警察署では、年金支給日に合わせ、商業施設における電話詐欺被害防止活動を行った。本年4月末の電話詐欺の状況は、認知件数17件(前年同期比±0件)、被害金額2,012万円(前年同期比-3,288万円)、アポ電件数320件(前年同期比+123件)、阻止件数26件(前年同期比+5件)、阻止金額890万円(前年同期比-1,357万円)であった。認知した17件の手口別は、オレオレ詐欺7件、架空料金請求詐欺4件、還付金詐欺4件、詐欺盗2件である。同じく本年4月末のアポ電の内訳は、オレオレ詐欺が約53%、還付金詐欺が26%、架空料金請求詐欺が約20%であった。子供・女性を対象とした人身安全関連事案の発生状況について、4月中の認知件数は150件(前年同月比+42件)、4月末の認知件数の累計は482件(前年同期比+72件)と大幅に増加しており、ストーカー、DV、児童虐待、男女間トラブルの4類型についても全て増加している。今後の対策については、関係機関と連携した電話詐欺対策を推進するとともに、人身安全関連事案の積極的な事件化と、関係機関との更なる連携を強化してまいりたい。」旨の報告があった。

交通事故の発生状況について(令和5年4月末)

交通部長から、「本年4月末の交通事故発生状況(速報値)は、累計で、発生件数595件(前年同期比-24件)、死者数10人(前年同期比-1人)、負傷者数694人(前年同期比-55人)、負傷者のうち重傷者数70人(前年同期比-4人)であり、昨年同期と比較して、すべての項目で減少している。4月中は、発生件数、死者数、負傷者数はいずれも減少しているが、重傷者数が増加している。主たる事故態様別等について、4月中の年代別発生状況は、いずれも横ばいとなっている。4月末累計では、64歳以下の年代が若干減少している。高齢者事故の発生状況について、4月中の高齢者事故は62件(前年同月比-1件)、4月末累計では240件(前年同期比+3件)とほぼ横ばいであった。飲酒事故の発生状況は、4月中で5件(前年同月比+4件)、4月末累計で10件(前年同期比+2件)と増加傾向にあることから、今後とも飲酒運転取締りの強化に努めてまいりたい。自転車事故の発生状況は、4月中で13件(前年同月比-4件)、4月末累計で59件(前年同期比-11件)といずれも減少している。交通事故抑止対策について、県下各警察署において、新入学児童・園児を交通事故から守るための交通安全教室を実施した。大月警察署では、交通機動隊と合同で二輪車事故防止対策を実施した。富士吉田警察署では、観光地におけるインバウンド対策を推進した。」旨の報告があった。

令和5年春の全国交通安全運動の実施結果について

交通部長から、「令和5年春の全国交通安全運動については、5月11日(木曜日)から同月20日(土曜日)までの10日間実施した。期間中の交通事故発生状況は、発生件数31件、死者数0人、負傷者数39人であり、昨年の運動期間と比べると、いずれも減少している。運動期間中の交通事故の特徴は、高齢者事故と二輪車事故が減少している一方、飲酒運転による事故が1件発生しており、子供事故、自転車事故、歩行者事故は横ばいであった。期間中の交通安全運動実施状況について、各警察署においては、自治体や交通関係団体と連携して小学校の通学路において登校する児童の見守り活動を実施した。北杜警察署では、交通機動隊と連携し、交通死亡事故発生現場付近における可搬式オービスを用いた速度取締りを実施した。南甲府警察署、甲斐警察署及び交通機動隊では、合同の飲酒検問を実施した。上野原警察署では、二輪運転者が多く立ち寄る道の駅において、管内の危険箇所の説明を交えながら、チラシなどを配布する広報啓発活動を実施した。今後も交通事故の発生状況を分析し、これに基づいた対策を講じてまいりたい。」旨の報告があった。

その他

本部長から、「4月末の各部の状況を報告させていただいたが、それぞれ取組の成果が実績として現れてきていると感じている。一方で、アフターコロナで人流が回復する中、刑法犯の認知件数は増加傾向となることが予想されるので、検挙活動をしっかりと推進することで対処してまいりたい。電話詐欺について、4月末累計では、検挙件数、検挙率とも前年比で向上しているが、4月単月では、認知件数が前年より増加していることから、引き続き対応を強化してまいりたい。交通事故抑止対策について、発生件数、死者数、負傷者数ともに減少しているが、飲酒事故が4月中で4件増という状況となっている。本県は、10万人あたりの飲酒事故件数が極めて多く、令和3年はワースト1位、令和4年はワースト8位という状況であることから、今後においても取り締まりを強化するなど重点的に対応してまいりたい。」旨の発言があった。

委員から、「交通事故の発生状況について、4月中の飲酒事故件数が5件、前年比+4件というのは、インパクトのある数字と感じた。本部長からも本県の状況について説明があったが、今後も飲酒運転撲滅に向け、徹底した取組をお願いしたい。交通事故抑止対策について、観光地におけるインバウンド対策は、多くの観光地を有する本県にとって、今後重要なファクターとなるものである。それぞれの国における習慣や文化というものが道路交通等に及ぼす影響等を考慮し、『見える化』という形で対策をとっていくことは極めて有効なことであり、積極的な推進をお願いしたい。」旨の発言があった。

委員から、「電話詐欺について、4月末の検挙率が94.1%と高くなっていることは評価できる一方、その多くは『かけ子、受け子』といった詐欺グループの末端の者であると思う。最終的には、グループの中核をなす者の検挙に向けて、被害状況等を分析し、他県警察とも連携しながら、少しでも被害者を減らすことのできるよう対策を徹底していっていただきたい。果実盗対策について、これから果実の収穫時期を迎える中で、生産者も防犯カメラやセンサーの設置等、様々な対策をとっているとの報道があった。果実盗の防止には、『多くの目』が重要であることから、警察を始め、消防や地元の防犯団体等とも連携しながら、被害が1件でも少なくなるよう、きめ細かな対応をお願いしたい。」旨の発言があった。

お問い合わせ

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