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更新日:2023年2月20日

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定例会議開催概要(R050118)

開催の日

令和5年1月18日(水曜日)

開催の場所

山梨県公安委員会室

議題・報告事項の概要は、次のとおりであり、それぞれ審議した。

議題事項

指定自動車教習所に対する行政処分の実施について

運転免許課長から、「令和4年11月10日、公安委員会指定の自動車教習所(以下「当該法人」という。)において、普通自動車(AT車)の路上技能教習を行う際、教習車両の前面及び後面に『仮免許練習中』の標識を標示することなく、教習車両を運転させた事案が発生した。このため、当該法人に対し、道路交通法(昭和35年法律第105号)第99条の7第2項の規定に基づく監督命令の行政処分を実施したい。なお、本件行政処分の実施に先立ち、行政手続法(平成5年法律第88号)第13条第1項第2号の規定に基づき、当該法人に弁明の機会を与える必要があることから、命令執行日は弁明後の令和5年2月中を予定し、運転免許課長から当該法人の管理者に対し、監督命令書を執行することにより処分命令を実施したい。」旨の説明があり、原案どおり決裁された。

運転免許取得者等教育(高齢者講習同等)の指定(認定)について

運転免許課長から、「道路交通法第108条の32の2第1項第3号ロ及び運転免許取得者等教育の認定に関する規則(平成12年国家公安委員会規則第4号)第1条第3号の規定に基づく『運転免許取得者等教育(高齢者講習同等)』を実施するための申請があった14法人について、提出された申請書類及び現場審査を実施した結果、全14法人が人的・物的要件を満たしていることが確認できたことから、当該法人を運転免許取得者等教育(高齢者講習同等)の実施機関として指定(認定)するとともに指定書を交付したい。指定年月日は令和5年3月1日予定としたい。」旨の説明があり、原案どおり決裁された。

運転免許取得者等検査(認知機能検査同等方法及び運転技能検査同等方法)の指定について

運転免許課長から、「75歳以上の高齢運転者に対して免許更新時等に実施する道路交通法第97条の2第1項第3号イに規定する認知機能検査及び運転技能検査について、運転免許取得者等検査の認定に関する規則(令和4年国家公安委員会規則第8号)の定めに基づく申請があった14法人から提出された申請書類及び現場審査を実施した結果、全14法人が人的・物的要件を満たしていることが確認できたことから、当該法人を運転免許取得者等検査(認知機能検査同等方法及び運転技能検査同等方法)の実施機関として指定(認定)するとともに指定書を交付したい。指定年月日は令和5年3月1日予定としたい。」旨の説明があり、原案どおり決裁された。

意見の聴取について

運転免許課長から、運転免許の取消処分9件に係る意見の聴取について説明があり、原案どおり決裁された。

原子力発電所の警戒警備に伴う機動隊員の派遣について

警備第二課長から、「原子力発電所の警戒警備のため、福島県公安委員会から警察法第60条第1項の規定に基づく援助要求がなされたことから、警備部機動隊員を派遣したい。」旨の説明があり、決裁された。

報告事項

広聴事案の取扱状況について(令和4年12月中)

総務室長から、「令和4年12月中の広聴事案取扱状況について、感謝が18件寄せられ、総務室関係では施設見学及び音楽隊の演奏に対するもの、生活安全部関係では防犯教室、山岳救助及び地域活動に対するもの、交通部関係では事故捜査に対するものであった。これらの感謝事例については、関係所属において各種会議等を通じて事例紹介し、職員の士気高揚を図っている。なお、要望、意見及び苦情は無かった。」旨の報告があった。また、首席監察官から、「昨年12月中に処理を終了した苦情事案は、警察職員の対応に対する苦情の3件であった。」旨の報告があった。

年末・年始特別警戒取締りの実施結果について

生活安全部長から、「昨年12月15日(木曜日)から本年1月5日(木曜日)までの22日間、年末・年始特別警戒取締り期間として、年末年始に発生が予想される各種事件・事故に対する総合的な防止対策を講じた。主な事件の発生状況について、期間中、笛吹署管内のコンビニエンスストアにおいて強盗未遂事件が1件(前年同期比+1件)発生したが、被疑者検挙に至っている。また、電話詐欺被害の認知件数が2件(前年同期比+1件)、被害金額は195万円(+176万円)であった。雑踏事故については、12月31日(土曜日)から1月3日(火曜日)までの間、甲府市の武田神社や金桜神社などで、初詣に伴う雑踏警備を実施したが、雑踏事故の発生は0件(前年同期比±0件)であった。山岳遭難については、元日に富士吉田署管内の鬼ヶ岳において、下山中の男性が転倒し、左足を骨折する重傷を負った事案が1件(前年同期比-1件)発生した。主な施策の実施状況について、『防犯・防火診断』では、各警察署が地元消防団と連携して各地を巡回し、勝手口の戸締まりや自転車の鍵掛け等を呼び掛けた。『ATM警戒』では、各警察署がショッピングセンター等に設置された無人ATMコーナーやコンビニエンスストアを中心に警戒を強化した。『強盗訓練』では、各警察署と金融機関が連携し、通報装置の確認や対応要領の訓練を行った。『山岳遭難対策』では、各警察署が管内の駅頭や登山口において、登山者に対する登山届の提出や、装備品の確認等の登山指導を実施したほか、山岳パトロールを実施した。」旨の報告があった。

110番通報の受理状況について(令和4年中)

生活安全部長から、「令和4年中の110番の総受理件数は63,598件(前年比+7,207件)と増加しており、うち有効なものが約8割で、いたずらや誤接等を除いたものになる。増加に転じた理由としては、令和4年1月にコロナ禍に伴うまん延防止等重点措置が一部の都道府県で発令されたものの、その後、行動制限がなくなったためと考えられる。月別の受理状況については、110番通報は、人の動きや社会活動の影響を受けるが、例年1月から2月は減少し、5月のゴールデンウイークから夏休み中の8月に増加する傾向にあり、昨年も同様の状況となっている。令和4年中の主な受理内容については、『誤接』いわゆる間違い電話が増加し、例年3,800件程度のところ、令和4年は7,865件と倍増している。誤接の原因としては、スマートフォンには、サイドボタンを長押しすることで110番通報がなされるなどの緊急通話機能があり、本人の意図しないところで110番通報されることが一因と考えている。これらの誤接は、通報者が110番につながっていることに気づかず、無応答の状態になりやすく、事件性がないことを確認するのに時間を要するなど、指令業務に影響を与えるもので、全国警察においても同様の誤接が増えていることから、警察庁が携帯電話事業者大手4社に対策を要請しているところである。県警察においても引き続き110番の正しい利用について周知を図ってまいりたい。」旨の報告があった。

その他

本部長から、「県警察では、先週、新型コロナウイルスに新たに感染した職員が相当数増加したが、今週に入り、職員の感染は減少傾向にある。引き続き健康管理をしっかり行ってまいりたい。」旨の発言があった。

委員から、「年末・年始特別警戒取締りの結果、大きな事件・事故が少なく穏やかな新年を迎えることができた。従事した職員の労をねぎらいたい。110番通報の受理状況について、『誤接』いわゆる間違い電話が例年と比べて倍増したことが気になった。スマートフォンの機能上の問題により誤った通報がなされることを防止するよう、携帯電話事業者による対策が講じられることが重要であると感じた。」旨の発言があった。

委員から、「年末・年始特別警戒取締りの実施結果のうち、電話詐欺被害を認知した2件について、どのような手口であったのか伺いたい。」旨の質問があり、生活安全部長が、「1件目はオレオレ詐欺で、80歳代の女性が息子を騙る男からの電話を信じ、現金50万円を2回にわたり手渡してしまったもの、2件目は還付金詐欺で、保険料の払い戻しがあるという電話に騙されて、ATMから現金を振り込んでしまったものである。」旨を回答した。また、委員から、「昨年11月に始まった新型コロナウイルスの第8波は、今月初めをピークに頭打ちになるのではないかと見られている一方、海外ではより感染力の強い新たな変異株が流行しており、国内でも新たな変異株に置き換わることが懸念されている。コロナ禍から3年が経過し、対策疲れも感じるところではあるが、職員には、感染拡大により業務に支障を来すことのないよう、引き続き、基本的な感染防止対策を徹底していただきたい。」旨の発言があった。

委員から、「年末・年始特別警戒取締りの結果、大きな事件・事故が少なく抑えられたことは良かった。また、年末における暴走対策の結果、大規模な走行がなく、穏やかな新年を迎えることができたと思う。これらの対策に従事した職員の労苦に感謝するとともに、県警察には本年も引き続き、県民の安全・安心のために尽力していただくようお願いしたい。」旨の発言があった。

お問い合わせ

山梨県警察本部総務課公安委員会補佐室 
住所:〒400-8586 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(221)0110(代表)