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溶血性レンサ球菌感染症(メディアなどで「人食いバクテリア」などと呼ばれている感染症)(PDF:67KB) new 2024.4.11

麻しん(はしか)に関するYCDC医師レポート!(PDF:156KB) new 2024.3.28

【!注意!】国内で麻しん(はしか)が複数報告されています!

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2024年第14週:4月1日~4月7日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (4月11日 山梨大学医学部附属病院 鈴木哲也 医師)

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
この期間の新規感染者数は前週と比べて減少しています。
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は定点医療機関あたり4.80名(報告総数197名)でした。前週(第13週:3月25日~3月31日)の新規感染者数は定点医療機関あたり5.76名(報告総数236名)、下水サーベイランスで検出される新型コロナウイルスの濃度は前週比1.20倍でした。定点医療機関あたりの新規感染者数は4週連続で減少しており、山梨県内の新型コロナウイルス感染症の状況は落ち着いているようです。

【インフルエンザ】
この期間の新規感染者数は前週と比べて大きく減少しました。
インフルエンザの新規感染者数は定点医療機関あたり7.51名(報告総数308名)でした。前週は定点医療機関あたり14.56名(報告総数597名)でした。地域別に見ると、中北地域から新規感染者数が多く報告されていますが、前週と比べると低下傾向です。

【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
レンサ球菌という細菌のうち、β(ベータ)溶血という特徴を示す細菌によって命に関わるような重篤な状態に急激に進行する感染症です。メディアなどで「人食いバクテリア」などと呼ばれている感染症は、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の一種です。全国的に報告数が増加しており、山梨県内でも2024年は第14週(4月7日)までの時点ですでに合計7例が報告されました。2018年から2023年までは年間5例以下であり、現時点ですでに過去6年間の年間報告数を上回る症例が報告されている状況です。

 

〇対応
【新型コロナウイルス感染症、およびインフルエンザ】
新型コロナウイルス感染症もインフルエンザも、現時点では大きな流行は見られません。新型コロナウイルス感染症は、5類移行後の約1年の中で感染者数がもっとも少なかった時期(2023年10月中旬~11月中旬)と同程度の状況です。新規感染者数が定期的に増減してきた今までの経過を参考にすると、数か月後に再び新規感染者数が増加してくることが予想されます。インフルエンザはこれから徐々に減少していくと思いますが、特定の地域や集団の中では小さな流行が引き続き見られるかもしれません。いずれにしても現時点で今までと異なる特別な対応は必要ありません。一般的な感染対策を継続するようにしましょう。

【劇症型溶血性レンサ球菌感染症】
報告数が増加しているといっても、日常生活の中で劇症型溶血性レンサ球菌感染症を予防するために友人と会うことを控えたり、外出を控えたりする必要はありません。普段から実施している一般的な感染対策として、手洗いを心がけるようにしましょう。また、切り傷やすり傷は汚れたままにしておくと、レンサ球菌をはじめ、さまざまな菌に感染することがあります。医療機関を受診するほどではない小さな傷であっても、傷口は流水や石けんできれいに洗い、ガーゼや包帯なども活用して患部を清潔に保つようにしましょう。

 

感染症発生状況

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
 *3月末までトップページに掲載していたコロナ入院情報は 新型コロナウイルス感染症 のページに掲載しています。

      2024年4月11作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内41箇所の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【黄色 注意報】

対象期間:2024年第14週〔2024年4月1日(月曜日)~2024年4月7日(日曜日)〕

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インフルエンザ
山梨県 中北 峡東 峡南

富士・
東部

甲府市
14週 報告数 308 158 39 7 67 37
定当 7.51 12.15 5.57 2.33 7.44 4.11
13週 報告数 597 267 120 15 113 82
定当 14.56 20.54 17.14 5.00 12.56 9.11
12週 報告数 566 253 114 12 91 96
定当 13.80 19.46 16.29 4.00 10.11 10.67
11週 報告数 518 213 83 4 122 96
定当 12.63 16.38 11.86 1.33 13.56 10.67
10週 報告数 383 154 48 5 110 66
定当 9.34 11.85 6.86 1.67 12.22 7.33
新型コロナウイルス感染症
山梨県 中北 峡東 峡南

富士・
東部

甲府市
14週 報告数 197 83 25 15 51 23
定当 4.80 6.38 3.57 5.00 5.67 2.56
13週 報告数 236 85 46 18 36 51
定当 5.76 6.54 6.57 6.00 4.00 5.67
12週 報告数 280 109 48 15 67 41
定当 6.83 8.38 6.86 5.00 7.44 4.56
11週 報告数 322 122 43 19 71 67
定当 7.85 9.38 6.14 6.33 7.89 7.44
10週 報告数 364 158 55 8 76 67
定当 8.88 12.15 7.86 2.67 8.44 7.44

     

インフルエンザ流行マップ第14週(PDF:112KB)

 

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

 

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

 

 季節性インフルエンザについて

 インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。
 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛等全身の症状に併せて通常の風邪と同様に、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
 インフルエンザにかかっても、軽症で回復する人もいますが、中には、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。

 詳しい情報(臨時休業等の措置状況含む)は こちら

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

 

最新・話題のレポート

 ★厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 ★警報・注意報関連の情報

  • 13週(令和6年3月25日~3月31日)にA群溶血性レンサ球菌咽頭炎甲府市保健所管内で警報入りしました。

   疾患に関する関連ページは こちら をご覧下さい。

 

山梨県で発生している感染症情報

警報

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(甲府市保健所管内)

注意報

インフルエンザ(中北保健所管内)