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山梨県の現在の警報警報・注意報の発令はありません 

急性呼吸器感染症サーベイランスの開始について

 2025年第15週(4/7~4/13)から「急性呼吸器感染症サーベイランス」が開始しました。
 急性呼吸器感染症については こちら をご欄ください。
 公表情報は こちら に掲載しています。
 また、国の方針を踏まえて15週から定点医療機関数が変更となりました。
 変更となった定点については こちら(PDF:35KB) をご覧ください。

 

YCDC医師からのメッセージ

 定点情報(2025年第16週:4月14日~4月20日)/ その他情報(公表までに把握した情報)

                             (4月24日 山梨大学医学部附属病院 鈴木哲也 医師)

【要約】
・新型コロナウイルス、インフルエンザ:大きな変化なく推移。
・感染性胃腸炎:ピーク時よりも減少していますが、例年よりは高い水準。
・百日咳:全国で報告数が増加。対象の月齢に達したら予防接種をお願いします。

 

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
新型コロナウイルス感染症の定点医療機関あたりの報告数は 3.63、インフルエンザは1.17でした。いずれも前週と大きな変化なく推移しています。

【急性呼吸器感染症】
先週から新たに集計が開始され、今週の定点医療機関あたりの報告数は40.06でした。いわゆる「普通のかぜ」を集計しているため、新型コロナウイルスやインフルエンザよりも該当者が多く、数値も大きくなっています。集計を始めたばかりであり、数値から流行状況を評価することはできませんが、これからデータが積み重なることで、季節に応じた変動や、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザとの関係を見ていくことができます。

【感染性胃腸炎】
第9~11週ころのピーク時よりも減少していますが、例年よりは高い水準です。トイレのあとや食事の前には石鹸による手洗いを心がけましょう。また、気温が上がる日が多くなってきているため、食べ物の保存状況にも注意していきましょう。

【百日咳】
今年(2025年)に入って全国で報告数が増加しています。産まれて間もない時期に感染すると重症化リスクが高いことが知られています。今週、山梨県内でも0歳児の感染が報告されました。

〇対応
新型コロナウイルス、インフルエンザのいずれも感染状況は落ち着いていますが、このような時期でも職場や学校などの集団の一部では感染事例が報告されています。日々、日常的で一般的な感染対策(手洗い、咳エチケットなど)を忘れないようにしましょう。

百日咳はワクチンによる予防が有効です。百日咳を含む混合ワクチンは生後2か月から定期接種が可能です。これからも百日咳の報告が続く可能性があるため、対象の月齢に達した児は忘れずに予防接種をお願いします。


*関連ページ
百日咳 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省 / 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

急性呼吸器感染症 ⇒ 山梨県感染症ポータルサイト / 厚生労働省

 

感染症発生状況

 

今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください ! 

 *保健所毎疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。

      2025年4月24日作成

インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内35箇所(2025年14週までは41箇所)の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。

対象期間:2025年第16週〔2025年4月14日(月曜日)~2025年4月20日(日曜日)〕

      トップページインフルエンザ流行マップ警報・注意報なし                              新型コロナウイルス感染症流行マップ(白)                           

  ◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。

インフルエンザ   
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
16週 報告数 41 11 7 4 14 5
定当 1.17 0.92 1.17 1.33 2.00 0.71
15週 報告数 48 18 6 - 12 12
定当 1.37 1.50 1.00 - 1.71 1.71
14週 報告数 58 16 11 - 25 6
定当 1.41 1.23 1.57 - 2.78 0.67
13週 報告数 74 20 20 3 21 10
定当 1.80 1.54 2.86 1.00 2.33 1.11
12週 報告数 71 24 17 - 23 7
定当 1.73 1.85 2.43 - 2.56 0.78
新型コロナウイルス感染症*
山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府市
16週 報告数 127 69 23 5 10 20
定当 3.63 5.75 3.83 1.67 1.43 2.86
15週 報告数 101 28 24 7 31 11
定当 2.89 2.33 4.00 2.33 4.43 1.57
14週 報告数 126 47 34 7 25 13
定当 3.07 3.62 4.86 2.33 2.78 1.44
13週 報告数 190 74 38 11 39 28
定当 4.63 5.69 5.43 3.67 4.33 3.11
12週 報告数 161 60 27 24 24 26
定当 3.93 4.62 3.86 8.00 2.67 2.89

 

※15週報告から、定点医療機関数が変更(減少)しています。推移を確認する場合は「定当」(定点あたり患者数)をご参考ください。
*本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)

発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況病原体検出状況などがご覧になれます)

集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:33KB) ※過去の分はこちら
 
施設から報告のあった事例保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)

  *2024年第36週以降の状況
    新型コロナ措置状況(PDF:59KB)
    インフルエンザ措置状況(PDF:57KB)
    感染性胃腸炎措置状況(PDF:60KB)
  *甲府市の状況は こちら

 

新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
   *新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

下水サーベイランス

 下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
 本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。

 詳しい情報は こちら

最新・話題のレポート

 ★海外における感染症予防について
  海外には日本で発生していない感染症がたくさんあります。
  海外に渡航される方は、渡航先の状況や滞在中の計画に応じた適切な感染予防を心がけてください。

 

 ★梅毒感染者数が増えています!  詳細はこちら (県HP)   / 厚労省HP /  厚労省Q&A

 

 〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート

 〇YCDCレポート

 〇感染症対策グループHP

山梨県で発生している感染症情報

警報

なし

注意報

なし